検索キーワード： ナレーター "桂 文我" すべてのカテゴリー

近年では、三代目桂春團治の流麗な高座が光っていました。東京落語では『反魂香』という演題となり、八代目三笑亭可楽の名演が有名で、歌手のフランク永井も大好きだったと言われています。

鶴の一声とは、令和の今日で言えば、トップダウンの命令と言えましょうか。このネタは、昔の速記本の中に、ヒッソリと眠っていましたが、上演可能になるように、再構成しました。

子どもが活躍する落語は数多くありますが、その中でも一番賢い子どもが登場するのが「佐々木裁き」。講談から採られたネタのようですが、講談独特の堅苦しい内容を、落語の柔らかさで包んでいると思います。

昔から「無くて七癖、あって四十八癖」と言うだけに、各々、癖はあるもの。物真似芸は、他人の癖を掴んで、それを再現するだけに、芸と癖の関係を切り離して考えることは出来ません。

東京落語では『大山詣り』という演題ですが、演者に依っては、東京の噺家でも『百人坊主』というタイトルを使用する場合があります。東京落語は大山（おおやま）が舞台になりますが、上方落語で

昔の寄席や落語会では、「水の呑み分け」「飯の食い分け」と共に語られることが多かったと思われます。上演時間の長いネタの後で、観客に一息ついてもらうには、最適のネタだったのでは

「天狗山」という別名を付け、東京落語に直された速記はありますが、定着はしなかったようです。上方落語特有の阿呆らしさに包まれているだけに、当時の東京の噺家が諦めたのかも知れません。

艶噺の一つに数えられている小品ですが、演じ方によれば、長編にすることも出来るでしょう。天野屋利兵衛は実在の人物で、赤穂浪士の討入りに力を貸し、義を重んじたことで有名です。

喜六清八という大阪の若い者が、お伊勢参りをする途中、奈良で泊まり、明くる朝、ブラブラと野辺を歩く様子を表現するだけのネタですが、ノンビリした雰囲気の中に、知的な遣り取りが含まれているので

東京落語『蔵前駕籠』の元ネタですが、上方落語は歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』を題材にした芝居噺に仕上がっています。現在は珍品の一つになっていますが、明治時代は芝居噺で人気の高かった

戦前の寄席で、三代目桂米團治が頻繁に上演していたネタです。現在の医学から考えると、ナンセンス極まりないでしょうが、落語の世界であらば、こんな医者が存在すること自体、嬉しいことと

初代桂春團治について

本当の初代桂春團治に功績がなかったため、明治中期から昭和初期まで、関西で絶大な人気を得た二代目を、後々、初代と呼ぶようになりました。

笑福亭たまが『僕は米朝一門』というネタを演った時、気紛れで、「『僕は松鶴一門』というネタを演ってみよう」と思い立ち、即興で上演してみましたが、意外に楽しめたことは驚きでした。

名工・左甚五郎の逸話は講談や浪曲で語り継がれる間に、エピソードも大袈裟になり、本人の実像から掛け離れてしまいましたが、それは名人談の常と言えましょう。

『仮名手本忠臣蔵・二段目』（※松切り）をパロディにする構成になることが大半ですが、様々な芝居を一部分を入れ込むことも出来ます。

喜六・清八という仲良しコンビが大阪から伊勢神宮に向かい、ご参詣を済ませて大阪まで帰るという、二十席以上ある駅伝落語ですが、その中でも『鯉津栄之助』は上演されることが稀な珍品だけに、乞うご期待！

この落語ほど、上方落語の特徴の一つと言われるハメモノ（※お囃子入り）を、有効に使っているネタは無いでしょう。

数多くある上方落語の中で、将に珍品と言えるネタの一つでしょう。

人間国宝だった桂米朝の師匠・四代目桂米團治が創作した名作で、近年では古典落語の扱いになっています。

東京落語では『後生鰻』という演題で、東京の寄席や落語会で頻繁に上演されますが、上方落語では珍品となっています。