検索キーワード： 制作 "(株)アールアールジェイ" SF・ファンタジー

コンスル帝国の最北西の村に住むデイスは十六歳、村の外に捨てられていたところを拾われ、両親と姉に慈しまれて育った。ある日父と衝突し、怒りにまかせてゴルツ山に登った彼は、土の中に半分埋まった肩留めを拾う。

16歳の僕を置いて、母は逝った――宮沢賢治を生涯にわたって研究した彼女の希望で、花巻まで散骨に訪れたが、事故をきっかけに自分が80年前、宮沢賢治の亡くなる前の日にタイムスリップしていたことに気がつく。

光さす未来が見えない――絶望の先に、待っているものとは!?終末の空の下、恋をして、僕は君と「生きる」と決めた。「世界の終わり」に、僕は君と一生分の恋をする！

寂れた島で過ごした夏、記憶の中で鮮やかさを増す夏、限りなく続く仮想の夏――夏を舞台とする四編に、青春のきらめきと痛みを封じこめた、第十二回創元ＳＦ短編賞受賞作を表題とするデビュー作品集。

第10回創元ＳＦ短編賞受賞。新時代をひらく、近未来バイオＳＦサスペンス！ネパールで永く信仰を集める、生きた女神クマリ。代替わりに集められた幼女のうちから一人だけが選ばれる。

こんなにも禍々しく怖ろしい太古の闇に、なぜ誰も気づかないのか。繁栄と平和を謳歌するコンスル帝国の皇帝のもとにある日献上された幸運のお守り〈暗樹〉。だが、それは次第に帝国の中枢を蝕みはじめる。

忘却城に眠る死者を呼び覚まし、蘇（よみがえ）らせる術で発展した亀珈（かめのかみかざり）王国。

女は不安に眉を曇らせて窓辺にたたずんでいた。鈍い銀色に光る空の下を、翼手竜の群れが何かに追われるようなあわただしさで北方へと飛び去っていく―。

100メートルの巨大な鉄柱が支える小さな甲板の上に、“会社”は建っていた。語り手はそこで日々、異様な有機生命体を素材に商品を手作りする。雇用主である社長は“人間”と呼ばれる不定形の大型生物だ。

人気作家田中芳樹による心躍る波瀾万丈の冒険小説！

宮澤伊織による第6回創元ＳＦ短編賞受賞後第一作。深宇宙から地球へ飛来した、錯乱した意識生命体。彼らが憑依した人間は怪物的な能力を授かり、人類を殺戮しはじめた。

人を真なる道に導く、と予言されて生まれてきた白珠（はくじゆ）は、ある事件をきっかけに右目と宮城（きゆうじよう）内での地位を失い、世捨て人のような生活を送っていた。

＜捨姫＞と呼ばれ、怪物を斃す囮として利用されてきた少女キサ。しかし、一人の少年との出会いが運命を変えた。この光さえあれば―実力派作家が圧倒的筆力で描き上げる傑作ファンタジイ。

捨てたはずの故郷・ハバネ市に舞い戻った新聞記者の佐田は、正体不明の町の守り神〈コクテンさま〉のウワサを聞き、その正体を探り始める。一方、ヒーローに憧れる中学生の由太は、暇を持て余した放課後…

浮上した聖都でヴァシュマールに黒き血の注入が開始され、洗脳された「千の守護者」はダマスタ軍殱滅のためにオズノ山麓に向かっている。

高校生の「わたし」は親友の「彼女」と監視カメラだらけの街を歩き、携帯端末の小さなレンズをかざして世界を切り取る。かつて「わたし」の母や、祖母や、曾祖母たちがしてきたのと同じように。

ダム・ダーラとの死闘を制したフェン、クリシュナ、ガルン、ジュレの四人は、新たなる“八の聖刻”を求めて、「魔道の統べる地」と噂される東方へと旅立った。ラドウ殺害犯の汚名を着せられて追われる身となったガルンにとって、故郷の東方は今や敵地であり、新法王ネーザの野望により、動乱の予兆に満ちた危険な地でもあった。東方編、第1弾。

第1回創元ＳＦ短編賞佳作・林芙美子賞受賞作家が贈る“怪獣”ＳＦ。自然現象のように“怪獣が降ってくる”現象が頻発するようになった日本。人々の間では出現した怪獣を持ち上げる競技が流行していた。

『あがり』の松崎有理が贈る青春ＳＦ。ＡＩの進歩が人間の仕事を奪う「技術的失業」が社会を席巻するなか、ついにぼくも職を失ってしまった。

西風の王国「ゼピュロシア」は海からの偏西風の恩恵によって長らく栄えていた。だが、先王が猜疑心から兄弟を惨殺し、王家の歴史に血の禍根を残す。