• #04:多様性とは何か?─ 自由の旗印が生む、静かなる同調圧力【前編】
    2025/08/09

    その旗は、いつから

    「守るための象徴」から

    「従わせるための標」へと変わったのか。


    自由のために掲げられたはずの言葉は、

    いつしか、足並みを揃えるための

    号令となり、命令となっていないか?


    そもそも、足並みを揃える必要はあるのか?

    確かに、社会が機能するためには一定の秩序は必要だろう。

    けれど、それは画一化とは異なるはずだ。


    それぞれの歩幅、それぞれの鼓動が、

    世界に奥行きを与え、呼吸を生むのではないだろうか。

    オーケストラが美しいのは、

    異なる楽器が異なる音色を奏でながらも、

    ひとつの調和を創り出すからのはずだ。


    私たちに求められるのは、

    互いの不確かさを抱えたまま、

    それでも、隣り合わせに立ち続けることではないだろうか。


    この対話は、

    「受け入れること」と「従わせること」のあいだに潜む

    本来の『多様性の輪郭』を描き出す試みである。

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    1 時間 25 分
  • #03:“優秀さ”とは何か? ─ 複雑で曖昧な尺度の実態を探る【質問・応答編】
    2025/07/28

    前回のエピソード⁠#01⁠・⁠#02⁠では、「“優秀さ”とは何か?」という問いを出発点に、さまざまな角度からその本質に迫りました。優秀さをどう捉えるかという“2つのパラダイム”を解きほぐし、そこから私たちがどのように行動すべきかを探る、深い対話の時間となりました。


    そして今回は ─

    そのエピソードを真剣に聴き込んでくださった、まさに“問いに向き合う力”を持ったリスナーの方からの質問に、私たちなりの視点で応答していきます。


    一方向の発信では終わらせない。

    「優秀さ」を巡る思考のキャッチボールが、ここからさらに深まります。

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    1 時間 5 分
  • #02:“優秀さ”とは何か? ─ 複雑で曖昧な尺度の実態を探る【後編】
    2025/07/23

    前回のエピソードでは、「優秀さとは本当に個人の能力だけで測れるものなのか?」という問いを起点に、個人そのものではなく“文脈”に焦点を当てた、新たなパラダイムの必要性を提起しました。


    今回のエピソードでは、その流れを受け、「そもそも文脈とは何か?」「その中で人はどうすればパフォーマンスを発揮できるのか?」という根本的な問いに向き合います。

    文脈を単なる背景ではなく、力学と構造が交錯する場として捉え、その複雑な仕組みを紐解くことに挑みます。

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    1 時間
  • #01:“優秀さ”とは何か? ─ 複雑で曖昧な尺度の実態を探る【前編】
    2025/07/13

    「優秀な人材が欲しい」──ビジネスの現場で幾度となく聞かれるこのフレーズ。では、その「優秀さ」とは、一体何を意味しているのでしょうか?


    今回のHOIKŌ論では、この問いに立ち返り、「優秀さ」の本質を見つめ直します。

    採用、評価、タレントマネジメントといった制度の根幹に据えられている「優秀」というラベル。しかし、それは本当に個人に内在する“能力”を指しているのでしょうか?


    組織戦略の最前線に立つ私たちが、確かな知見とともに、「優秀さ」を巡る前提を軽やかに、そして本質的に掘り下げていきます。

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    1 時間 7 分