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FRBにはまだ先がある可能性

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FRBは3年以上ぶりに利上げを行った後も、政策が引き締め的だとは見ていません。弊社の債券リサーチ・グローバル責任者であるアンドリュー・シーツが、それが今後の金融政策の道筋に何を意味し得るのかを解説します。このエピソードを英語で聴く。トランスクリプト 「市場の風を読む」(Thoughts on the Market)へようこそ。このポッドキャストでは、最近の金融市場動向に関するモルガン・スタンレーの考察をお届けします。本日のエピソードでは、弊社債券リサーチ・グローバル責任者であるアンドリュー・シーツが、FRBが利上げを行った後も、なお金融政策が景気を支えていると考えている理由についてお話します。このエピソードは9月17日にロンドンにて収録されたものです。英語でお聞きになりたい方は、概要欄に記載しているURLをクリックしてください。昨日、FRBは政策金利を0.25%引き上げました。この利上げ自体は広く予想されていました。より注目されたのは、ウォーシュ議長がそれをどのように説明したかです。その決定後の記者会見で、同議長はFRBが「緩和の一部」を取り除いたと述べました。また、議長自身も多くの同僚も、金融環境全般を引き締め的と表現するのは難しいと考えている、と述べました。これは重要な区別であり、いまや市場の議論の核心となっています。金融政策がすでに引き締め的であるなら、追加利上げは、FRBが経済に対して、いわばブレーキをさらに強く踏むことを意味します。しかし、政策がまだ緩和的であるなら、利上げはアクセルを少し緩めるようなものです。つまり、FRBが提供している支援を少し減らすにすぎません。そして、それが委員会の見方であるなら、まだ先がある可能性を示唆しています。昨日の会合を受けて、弊社のエコノミストは現在、12月と3月にそれぞれ0.25%の追加利上げが行われ、FRBの政策金利誘導目標レンジは4.25~4.5%に引き上げられると予想しています。そして、その後は2027年末までこの水準が維持されると見ています。この新たな見通しは3つの要因に基づいています。1つ目は、まさにこの緩和をめぐる表現です。経済を均衡させる金利水準は、リアルタイムでは常に見極めが難しい。しかし、企業利益の力強い伸び、融資の拡大、企業活動の活発さを踏まえると、現在の金利水準が経済全体の活動を抑えているとは一概には言えません。FRBも同じように考えている可能性があり、そのために、より高い金利を多少受け入れやすくなっているのかもしれません。2つ目はインフレです。ウォーシュ議長は、インフレについては個々のデータよりもトレンドが重要だと繰り返し強調しました。そしてその観点から見ると、インフレ率はなお高すぎるように見えます。依然として多くの項目で3%を上回る伸びが続いています。FRBは、インフレ率が望むほどの速さで持続的に再び目標の2%へ向かっているとは、まだ確信していないようです。3つ目は地政学です。ウォーシュ議長は、7月の会合以降に変化した要素の1つとして、地政学的な動向を明確に挙げました。また、FRBは原油高だけでなく、いわゆる二次的影響にも注視していることも明らかにしました。つまり、燃料価格の上昇が、燃料を多く必要とするものの価格上昇につながるかどうかです。たとえば航空券は、経済の中でも価格上昇が最も速い分野の1つです。原油価格の上昇は、その大きな一因です。したがって、エネルギー市場がなお大きく混乱している中で、これは引き続き不確定要因です。もう1つ、留意すべき点があるかもしれません。委員会は、いわゆる長期的な中立金利、つまり長期的に見て最終的に到達し、経済を均衡させると考える金利の推計値も引き上げました。そして、これをおよそ3.25%に引き上げました。これは不確実な推計であり、ウォーシュ議長自身もその重要性を重視しない姿勢を示しました。ただ、方向性としては、均衡を保つ金利がより高いという見方は、現在の金利がどの程度の水準であれ、経済成長に対して以前考えていたほど引き締め的ではないことを意味します。その中立金利との比較で見ると、以前考えていたほど高...
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