『ガンジス川でスクロール〜日本人がインドで失敗する方法〜』のカバーアート

ガンジス川でスクロール〜日本人がインドで失敗する方法〜

ガンジス川でスクロール〜日本人がインドで失敗する方法〜

著者: アストライド-Astride-
無料で聴く

【Amazonプライム会員限定】今ならプレミアムプランが4か月 月額99円。

10月19日まで。※適用条件あり
アイシンで13年、KPMGで5年。製造業の調達現場でインド駐在4年を含む実務経験を積んできたインドビジネスの専門家・内藤健司が、インドビジネスの現実を失敗談として赤裸々に語るビジネス番組。毎週木曜配信。制作: アストライド-Astride- 経済学
エピソード
  • #28 判決には何年もかかり、差し押さえは数日で出る ── 白井紀充さんゲスト②
    2026/10/07
    TMI総合法律事務所の白井紀充弁護士をお迎えする5回シリーズの2回目です。白井さんは2014年から2017年まで、ムンバイに1年、デリー・グルガオンに2年弱駐在し、現地で日系企業を支えてきました。インドの裁判は日本と同じ三審制ですが、弁護士が法廷で弁論に時間をかけるため、一つの裁判が何年も続きます。一方で、裁判所が財産の差し押さえを数日で認めることもあるそうです。インドで契約と訴訟に向き合うときの心構えを聞きました。▼番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください。kenji.naito@minari-partners.co.jpXでは「#インドで失敗する方法」でポストしてください。▼このエピソードで話していること・インドでは外国の法律事務所が参入できないため、白井さんはコンサルタントの肩書きで現地の法律事務所と会計事務所に席を置いた。扱った案件は、訴訟大国ならではの紛争や契約トラブル、労働者に手厚い法律にまつわる労務、当局が積極的な税務、事業に必要な許認可など。いまは所属する事務所の約600人の弁護士と分野ごとにチームを組み、インドに関わる相談の窓口を務めている・白井さんの感覚では、ミャンマーあたりから西の国々は契約の考え方が欧米に近く、契約書は分厚く、定義も細かい。東南アジアから異動してインドへ赴任する人は、ここで意識を切り替える必要がある。インドで初めて自分の目で契約書を確かめて交わした内藤健司さんは、日本に戻ってから「契約、契約とうるさい」と言われるようになった・インドは大国で、人々のプライドも高い。日本から来た側が相手を下に見ると信頼関係が築けず、それがうまくいかない原因になることが多いと白井さんは見る。議論では対等にぶつかり合い、時間をかけて信頼を築けば最高のパートナーになり、世界に広がる印僑のネットワークにも入っていける。内藤さんも、日本の側からインドの人へ敬意を持って接してほしいと話す・裁判は地方裁判所・高等裁判所・最高裁判所の三審制で、日本と似ている。違うのは口頭弁論のあり方で、日本では書面のやり取りで済ませる部分を、インドでは弁護士が裁判官の前で実際に戦わせる。白井さんが弁護士になりたてのころに始まった裁判が、まだ続いている例もある。高等裁判所より上の判断は公正で、賄賂が通ることは基本的にない。1回で決着する国内の仲裁も増え、信頼性が上がってきた・判決には時間がかかる一方、財産の差し押さえなど仮の救済は2、3日で出ることもあり、まず財産を押さえてから交渉する方法が使える。大事な訴訟では、法廷での弁論を専門にするシニア・アドボケイトを立てることになり、費用は1回あたり数十万円から100万円を超えることもある。現地の苦労が本社に伝わらない「OKY(お前が来てやってみろ)」を防ぐため、内藤さんは本社の側にも研修が要ると話す▼こんな方におすすめ・インドへの赴任や出張を控え、現地の契約や訴訟の実情を知りたい・インドの取引先と、契約を交わす予定がある・インド子会社のトラブル対応で、本社と現地の認識をそろえたい・海外の裁判制度の違いに関心がある・インドの人と信頼関係を築く方法を知りたい▼MC内藤健司(みなりパートナーズ株式会社 代表取締役)https://minari-partners.co.jp/アイシン(旧アイシン精機)で13年間、製造業の調達業務に従事。うちインド駐在4年を含む現場経験を持つ。その後KPMGコンサルティングでシニアマネージャーとして5年間を経て、2025年に独立。現在はサプライチェーン戦略・調達コスト削減・インド北部における業務支援を専門とする。インド企業・インド人との直接的なパイプを持ち、日本人ネットワーク経由ではない現場のリアルを知り尽くした実践者。美術学生サポート財団 理事長。著書に『それでもWin-Winなコンサル転職』。▼サブMC纐纈智英(アストライド-Astride- 代表)https://www.ast-ride.com「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobe...
    続きを読む 一部表示
    23 分
  • #27 弁護士が、デリーで英語落語 ── 白井紀充さんゲスト①
    2026/09/30
    今回から5回にわたって、TMI総合法律事務所の白井紀充弁護士をお迎えします。初回は白井さんの人柄から。2026年2月、白井さんはインド・デリーで初めての海外公演として英語落語を演じ、会場を大爆笑させました。スコットランドの大学で心理学を学び、パナソニックの法務部で働きながら司法試験に合格し、インドに3年駐在した弁護士が、なぜ落語を始めたのか。王道から少しだけ外すという、白井さんの進路の選び方を聞きました。▼番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください。kenji.naito@minari-partners.co.jpXでは「#インドで失敗する方法」でポストしてください。▼このエピソードで話していること・白井さんは愛知県生まれ。県立高校を卒業するまで飛行機に乗ったこともなかったが、海外へ行きたい思いが強くなり、片道切符でイギリスへ渡った。スコットランドのセント・アンドリュース大学で認知心理学を専攻し、人がどう記憶するかを研究した。裁判で「そのネクタイの色を覚えていますか」と聞かれて答えられなくても、その人の記憶がすべて嘘とは限らない。この研究から法律に関心を持った・帰国して法科大学院へ進んだ。4年間日本を離れていた白井さんは漢字が読めず、教科書に振り仮名を振っていたところ、のちに妻となる同級生から留学生だと思われた。司法試験に一度落ち、パナソニックの法務部に入社。働きながら朝マックを食べて択一試験の勉強を続け、合格した。妻も弁護士で、インドの案件を多く手がけている・英語落語は、ニューヨークのブロードウェイでロングラン公演をしている落語家、桂三輝(かつら・さんしゃいん)さんとの縁から始まった。インド工科大学ボンベイ校のスタートアップのピッチコンテストに審査員として一緒に行った際、キャンパスで始めた落語に学生が集まり、大爆笑になった。感銘を受けた白井さんは一門に加わり、英語で落語を演じている・落語の題材のうち、江戸時代の長屋は説明が難しい。一方で、少し間抜けな人やケチな人の話は、インドでもアメリカでも日本でも同じように笑いが起きる。人が生きていて楽しい、悲しいと感じることは国を問わず共通していて、インド人と日本人のギャップは実はそれほど大きくないと白井さんは考えている。名前の「のりみつ」を英語の「ノーリミッツ」に重ね、40歳を過ぎてから自分の名前を好きになった話も・進路の選び方は「王道から少しだけ外す」。マイナー競技のほうが代表選手になりやすいように、弁護士に海外、愛知県という地方、落語を掛け合わせた結果、白井さんはほかにいない存在になれた。外しすぎると需要がなくなるので、少しずつずらすのが白井さんのやり方。インドに3年駐在して、幸せのハードルが下がり、日々に感謝できるようになったとも話す。次回からは、法律家の視点で見たインドを掘り下げる▼こんな方におすすめ・インドとの取引や進出を考えていて、現地の法務に詳しい専門家の話を聞きたい・王道の進路を進むか、少し外すかで迷っている・英語落語や、日本の文化を海外へ伝える取り組みに関心がある・異なる文化の相手と信頼関係を築く方法を知りたい▼MC内藤健司(みなりパートナーズ株式会社 代表取締役)https://minari-partners.co.jp/アイシン(旧アイシン精機)で13年間、製造業の調達業務に従事。うちインド駐在4年を含む現場経験を持つ。その後KPMGコンサルティングでシニアマネージャーとして5年間を経て、2025年に独立。現在はサプライチェーン戦略・調達コスト削減・インド北部における業務支援を専門とする。インド企業・インド人との直接的なパイプを持ち、日本人ネットワーク経由ではない現場のリアルを知り尽くした実践者。美術学生サポート財団 理事長。著書に『それでもWin-Winなコンサル転職』。▼サブMC纐纈智英(アストライド-Astride- 代表)https://www.ast-ride.com「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobe...
    続きを読む 一部表示
    22 分
  • #26 30分早く終わる計画を立てる ── 時間を守らせる文化は、ボスが作る
    2026/09/23
    今日はゲスト回の後編。インドでEPC(設計・調達・施工)を一気通貫で手がけるSBDB EPCMのディーパック・バットさんと、S N Material SolutionsのCEOスレッシュ・ネヘラさんです。遅刻がオンタイムと言われる国で、なぜディーパックさんのチームは時間どおりに動くのか。大学時代に3時間見続けた一人の日本人の話から、半時間のバッファーを文化にする管理術、そして5年後のビジョンまで。▼番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください。kenji.naito@minari-partners.co.jpXでは「#インドで失敗する方法」でポストしてください。▼このエピソードで話していること・古代のインドには素晴らしい建築があった。だが発展のために品質と安全にお金を回せない時代が長く続き、建設現場で作業着も履き物もない人を見てきた。日本と比べて足りないものを一つ挙げるなら、前回スレッシュさんが言った「時間の尊重」だとディーパックさんは言う・ディーパックさんの転機は建築を学んだ大学時代。マハラシュトラ州の工場見学で、現場に立つ日本人が15分ごとにノートを取るのを3時間見続けた。終業時に尋ねると「この15分で何を成し遂げ、時間をどこに使ったかを書き、一日の終わりに要約して上司へ送っている」。それが自分の仕事観を変えた・時間を守らせる仕組みは「水は上から流れる」。チームに時間どおり動いてほしければ自分が先に動く。今日やると決めたことは、安全と品質を削らずに30分早く終える計画を立てさせる。すると社員は自然と前倒しで動き、スレッシュさんが不意に訪ねてもチームは打ち合わせの準備ができている・なぜ真似できないのか。内藤健司さんの見立てでは、ディーパックさんは設計から施工まで自社で抱え、作業者の昇格や評価を決めるボスだから指示が通る。日系ゼネコンがインドに出ても、実際に工事をするのはインド人で、日本人と作業者の間には何階層も入る。評価者でない人の指示は聞かれない。だからSBDBは、日系より安く純粋なローカルよりやや高いが、「遅れる・払わない・また明日」という減点が少ない・5年後のビジョン。ディーパックさんは、インドで竹中や三井住友建設と直接競合できる会社になること、そして自分が建てた工場で製造する側になること。スレッシュさんは、アイシンやデンソー、ジェイテクトといったティア1にとって、納期どおり、納期より早く、正確に届ける最良のサプライヤーになること▼こんな方におすすめ・インドの現地パートナーに、納期や品質をどう守らせるか悩んでいる・インドで工場の増築や新設を検討している経営者・現地スタッフのマネジメントが、指示だけで終わっている・日系ゼネコンと現地ゼネコンの違いを、実務の目線で知りたい・インド人経営者が日本から何を学んだのか、本人の言葉で聞きたい▼MC内藤健司(みなりパートナーズ株式会社 代表取締役)https://minari-partners.co.jp/アイシン(旧アイシン精機)で13年間、製造業の調達業務に従事。うちインド駐在4年を含む現場経験を持つ。その後KPMGコンサルティングでシニアマネージャーとして5年間を経て、2025年に独立。現在はサプライチェーン戦略・調達コスト削減・インド北部における業務支援を専門とする。インド企業・インド人との直接的なパイプを持ち、日本人ネットワーク経由ではない現場のリアルを知り尽くした実践者。美術学生サポート財団 理事長。著書に『それでもWin-Winなコンサル転職』。▼サブMC纐纈智英(アストライド-Astride- 代表)https://www.ast-ride.com「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。▼ゲストディーパック・バット(SBDB EPCM ディレクター)建築設計とEPC(設計・調達・施工)の分野で20年。Hero Cyclesでプロジェクト統括を8年務め、...
    続きを読む 一部表示
    20 分
adbl_web_anon_alc_button_suppression_t1
まだレビューはありません