エピソード

  • AIエージェント日次速報 2026年11月5日版 挙動がおかしいとき、自分の設定を外して再現するかを先に確かめる
    2026/11/04
    エージェントが指示を無視した日、まず手が伸びるのは指示ファイルの書き直しだ。三十分かけて文言を直し、もう一度走らせても、同じ失敗が出る。原因は指示ではなく、ひと月前に入れたフックか、接続したままのMCPサーバーだったからだ。起動のたびに指示ファイル、記憶、スキル、道具の説明が文脈の頭へ並べ直される。その中に壊れた一件が混じれば、直した場所と壊れた場所が違うまま、時間だけが削れていく。 しかも、書き直した指示はそのまま文脈を太らせる。長くなった指示は一つ一つの規則に向く注意を薄め、もともと効いていた規則まで弱くなる。原因を切り分けないまま手を入れるほど、次の不調の入口が増える。必要なのは、直す前に一度だけ、自分の設定を全部外した状態...
    続きを読む 一部表示
    1分未満
  • AIエージェント日次速報 2026年11月4日版 続きから再開する前に、どの場所の会話が戻るかを確かめる
    2026/11/03
    昨日の続きをやるつもりで再開を押したら、別のリポジトリの会話が開いていた。気づかずに「さっきの修正を続けて」と打ち込めば、モデルは前の会話に残っていたファイル名と方針を信じて、今いる場所とは無関係な差分を作り始める。再開した会話の全履歴は、そのまま新しい入力の前に並べ直される。違う場所の長い履歴が居座れば、本来読むべきコードの枠が削られ、古い前提が最新の指示より強く効くことさえある。 起きる損失は、無駄なやり取りだけでは済まない。昨日は読み取り専用で動かしていたつもりの会話が、今日は別の権限で動く。昨日つないでいた外部ツールが、再開した会話にはいない。逆に、画面から消えたと思っていた設定が残っていて、止めたはずの操作が通ることもあ...
    続きを読む 一部表示
    1分未満
  • AIエージェント日次速報 2026年11月3日版 つないだ道具の名簿を、使う分だけに絞る
    2026/11/02
    便利そうな外部ツールをMCPで次々につなぐと、あるとき返答が雑になる。選ぶべき道具を取り違える。頼んでいない書き込み系の道具を呼ぼうとする。原因は賢さの不足ではなく、モデルの目の前に並ぶ道具の名簿が長すぎることにある場合が多い。道具の名前、説明、引数の形はモデルへ渡す入力の一部で、会話の文脈と同じ枠を食う。使いもしない数十個の定義が毎回そこに居座れば、本題のコードやログを読む余地が削られ、似た名前の道具のあいだで注意が散る。 しかも名簿は、長いほど危険も増やす。読み込んだ文書に紛れた指示が、つないだだけで一度も使っていない削除系の道具を呼ばせることもある。使う予定のない道具は、使えない状態にしておくのが一番安い。ただし見えなくする...
    続きを読む 一部表示
    1分未満
  • AIエージェント日次速報 2026年11月2日版 コマンドの手元に見える秘密の値を、先に絞る
    2026/11/01
    デバッグの途中で、エージェントが「環境を確認する」と言って env を実行する。流れてくるのは PATH だけではない。クラウドのアクセスキー、パッケージ公開用のトークン、パスワード入りのDB接続文字列まで、一緒に並ぶ。コマンドの出力は結果としてモデルへ戻る仕組みなので、この値は会話の文脈に入る。以降のターンでは毎回モデルへ再送される。画面から消しても、すでに文脈の一部になっている。 自分のミスだけが原因ではない。README や Issue...
    続きを読む 一部表示
    1分未満
  • AIエージェント日次速報 2026年11月1日版 見張り役のフックが壊れたとき、通すか止めるかを先に決める
    2026/10/31
    本番のファイルを消すコマンドを止めるフックを書いたとする。動作も確かめてある。数日後にスクリプトを別のフォルダへ移し、設定ファイルの参照先を直し忘れる。フックは起動できなくなるが、画面には小さな警告が一行出るだけで、エージェントは止まらない。禁止したはずのコマンドが、何事もなく通る。禁止をプロンプトに書かず、外側のフックに任せたのは、モデルの気分に左右されない関門が欲しかったからだ。その関門が壊れたときの動きを決めていなければ、関門は最も肝心な日に消える。 仕組みはこうだ。フックはモデルとは別のプロセスで動く。モデルは確率で従うが、フックは終了コードと出力で結果を返す。ところが「許可」「拒否」のほかに「フック自身が失敗した」という...
    続きを読む 一部表示
    1分未満
  • AIエージェント日次速報 2026年10月31日版 会話を閉じる前に、記録を書き出し、渡す範囲を決める
    2026/10/30
    三週間前の作業について、依頼主から「なぜあの設計にしたのか」と聞かれる。エージェントとの会話を開き直すと、古いやり取りは要約に置き換わっていて、迷った末に捨てた案も、その理由も、もう読めない。会話が長くなれば、コンテキストウィンドウには入りきらない古い発言から順に縮められる。モデルが覚えているのは要約までで、当時の生のやり取りではない。経緯を残したいなら、会話が縮む前に、人間が読める形で外へ出しておくしかない。 逆の失敗もある。経緯を同僚に見せようと共有リンクを作ったら、その会話には、貼り付けたトークンや、非公開リポジトリのコードがそのまま入っていた。書き出しは、残すための操作であると同時に、外へ漏らす入口にもなる。残す量を増やす...
    続きを読む 一部表示
    1分未満
  • AIエージェント日次速報 2026年10月30日版 AIが書いたコミットに、誰が書いたかの印を残す
    2026/10/29
    半年前の関数に不具合が見つかり、git blame...
    続きを読む 一部表示
    1分未満
  • AIエージェント日次速報 2026年10月29日版 外へ出る通信を、既定で閉じ、開ける宛先を自分で決める
    2026/10/28
    宛先を絞ったつもりで許可リストを書き、安心して夜間の自動実行に回した。後で確かめると、リストを実際に照合する仕組みが動いておらず、一件の通信も絞られていなかった。逆の失敗もある。サンドボックスを有効にしたつもりが、実行環境の条件を満たさずに黙って無効のまま走り、秘密を読んだコマンドが、制限なしで外へ出られる状態だった。 この種の失敗は、会話の中から見えない。モデルに届くのは実行の結果だけで、壁が立っていたのか、立っていなかったのかは文脈に残らない。取得したWebページに紛れた指示をモデルが実行コマンドに変えたとき、通信を止められるのは設定とOSの仕組みだけだ。モデルの注意深さは当てにならない。外へ出る道の既定がどちら向きかを知らな...
    続きを読む 一部表示
    1分未満