『#11 苗を植えない米づくり ── 三重県の農業で、いま起きていること』のカバーアート

#11 苗を植えない米づくり ── 三重県の農業で、いま起きていること

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今日のテーマは「三重県の予算パート7・農林水産業の振興」です。三重県の農業産出額は1,206億円で全国29位、北海道の10分の1にあたります。それでも県は、いまを将来設計のための調査の年と位置づけています。ブランド米「結びの神」を名乗れる基準、AIで農地の錯綜を解く事業、苗を植えずに種をまく乾田直播、そして水温上昇で変わりつつある海。よしの正英さんが所属する常任委員会の視点から語ります。▼番組への感想、ご質問、リクエストは以下までお寄せください。yoshino3@m7.cty-net.ne.jpXでは「#三重ノチカラ」を付けてポストしてください。▼このエピソードで話していること・よしの正英さんは今年度、環境生活農林水産常任委員会に所属している。3年連続で委員長・副委員長を務めたため、今年は平委員として臨む。民主党で当時の農林政策を一手に引き受けた篠原孝さんの秘書を務めた経験から、農業政策には思い入れが強い。三重県の農業産出額は1,206億円で全国29位(1位の北海道は1兆3,478億円、2位の鹿児島県は5,438億円)。林業43.4億円、漁業5万2000トンと、いずれも上位県とは桁が違うが、それでも産出している以上しっかりやらねばならない・いま最大の課題は、気候変動による温暖化にどう耐えていくか。三重県はいまを将来設計のための調査の年と位置づけ、「三重県の農業の将来を考える調査事業」に約1,100万円を計上した。農業の専門家と現場で働く人たちに聞き、AIやITを使ったスマート農業による人手不足への対応、省力化、獣害対策まで、課題を整理して方向性を作っていく・ブランド米の話。三重県の「結びの神」は、もともと農業試験場が開発した三重23号という番号がついた品種。ただし23号を作れば名乗れるわけではなく、タンパク質や水分の含有量といった一等米の基準に達して初めて「結びの神」になる(作付けすればおよそ98%は基準に達する)。高温に強い品種として開発されたが、コシヒカリを作る農家もまだ多く、拡大推進事業に約300万円。お酒用には酒造好適米「神の穂」があり、三重県の酒はGI(地理的表示)も取得している・農地中間管理機構をAIで支える事業に約1億9,000万円。作付けをやめる人と規模を広げたい人をつなぐ機関が市町単位にあるが、農地はモザイク状に所有が錯綜していく。誰がどこを所有しているかをAIに読み込ませ、こう整理すれば集約が図れるという提案をする技術に取り組んでいる。委員会の視察で訪ねた農家は60ヘクタール、最終的には100ヘクタール(田んぼ1000枚分)を目指す規模だが、海外や北海道から見ればまだ小規模。意欲のある生産者に注力していくべきだと語る・稲作の作り方も変わってきた。いまは苗を植えるのが当たり前だが、もともとは種をそのまま蒔いていた。この直播きが見直され、乾いた田んぼに直接種をまく「節水型乾田直播」が注目されている。代掻きで水を張る手間も、苗を育てる工数も減り、土を起こす機械の後ろに播種機を付けて一度に済む。発芽したところを鳥についばまれるなどの課題もあり、棚田のように1枚が小さい田は従来どおり。海の話も——水温が1度上がると地上の3〜4度分に相当し、イセエビは千葉県や茨城県、さらに宮城県でも獲れるようになった。三重県は牡蠣や真珠の養殖に歴史があり、陸上サーモンの養殖技術も視察。来月は愛媛県へ向かう▼こんな方におすすめ・三重県の農林水産業の現状と、今年の新規事業の中身を知っておきたい方・ブランド米が、どういう基準を満たして名乗れるのかを知りたい方・農地の集約や、スマート農業が実際にどう使われているかに関心がある方・新しく農業を始めたい、あるいは三重県への移住を考えている方・温暖化が農作物や漁獲にどう効いているのかを、県の施策から知りたい方▼パーソナリティーよしの正英(三重県議会議員)https://xn--48jd3c0av4e5c.jp/三重県四日市市出身。1974年生まれ。横浜国立大学経済学部、京都大学法学部(法学専攻)を卒業後、岡田克也・中川正春議員等のもとで約9年間、国会議員秘書を務める。2011年に四日市市議会議員、2015年に三重県議会議員に初当選し、現在2期目(...
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