『091.【普仏戦争】皇帝の失脚、息子の従軍、故郷の喪失――科学者が10か月で失ったすべて『ルイ・パスツール07』』のカバーアート

091.【普仏戦争】皇帝の失脚、息子の従軍、故郷の喪失――科学者が10か月で失ったすべて『ルイ・パスツール07』

091.【普仏戦争】皇帝の失脚、息子の従軍、故郷の喪失――科学者が10か月で失ったすべて『ルイ・パスツール07』

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前回、5年越しでカイコの病気と格闘し、フランスの養蚕業を救ったパスツール。皇帝ナポレオン3世は終身上院議員の勅令に署名までしましたが、それが公表されることは二度とありませんでした。わずか数日後、フランスとプロイセンの間に「普仏戦争」の火蓋が切られたからです。

18歳の一人息子ジャン=バティストは、東部方面軍に志願入隊。47歳・半身不随の父パスツールにできることは、戦況をただ聞くことだけでした。戦況はやがてフランスにとって悲惨なものとなり、セダンの戦いで皇帝ナポレオン3世は捕虜に。パスツールを終身上院議員に任命したはずの帝国は、わずか数日で崩壊してしまいます。

戦火はパスツール個人にも牙を剥きます。名誉あるドイツ・ボン大学の博士号はみずから送り返し、化学者として、そして一人の夫として歩み始めた思い出の地ストラスブールは、講和条約により異国の領土となってしまいました。

そして極めつけは、行方の分からない息子を探して、雪の中を最後の一台の馬車で走らせた家族の物語。栄光の絶頂にいたはずのパスツールは、わずか10か月ですべてを失ってしまったかのようでした。

【今回のハイライト】
・皇帝が用意した「終身上院議員」の勅令、ついに公表されなかった理由
・18歳の息子は従軍、47歳・半身不随の父にできた”たったひとつのこと”
・セダンの戦いと帝国崩壊――一夜で消えた皇帝の地位
・ドイツの名誉博士号を送り返した男
・吹雪の中、最後の馬車で敗走する息子を探しに
・ドイツへ復讐したいパスツールが、次にとった意外な一手とは

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