願いを忘れる郵便局|少し不思議な人生の話 第4話
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「もう遅い。」
そうやって、心の奥にしまった夢はありませんか。
なりたかったもの。
やってみたかったこと。
本当は好きだったこと。
忙しさの中で少しずつ遠ざかり、気づけば口にしなくなった願い。
誰にも止められたわけじゃない。
大きな失敗をしたわけでもない。
ただ、今日を生きることに精一杯で、いつの間にか忘れてしまっただけでした。
三十二歳の会社員・悠斗。
出版社で働きながら、かつて作家を目指していた彼は、もう何年も物語を書いていませんでした。
ある雨上がりの夜。
仕事帰りの商店街で、悠斗は見たことのない小さな郵便局を見つけます。
その名は――
『願いを忘れる郵便局』
そこには、忘れられた願いが届くと言います。
作家になりたい。
世界を旅したい。
カフェを開きたい。
誰かの夢。
誰かの未来。
誰かが大切にしていたはずの願い。
そして棚の奥には、悠斗の名前が書かれた一通の封筒がありました。
差出人は、高校生の頃の自分。
その手紙には、未来の自分へ向けた言葉が残されていました。
これは、夢が叶う奇跡の物語ではありません。
好きだった気持ちを、もう一度迎えに行く物語です。
もし今、「もう遅い」と思っていることがあるなら。
もし、昔の自分に少しだけ申し訳なさを感じているなら。
この物語が、あなたの心に眠る願いを思い出すきっかけになりますように。
――――――――――
「人生を変えた、あの夜。」
感動と少し不思議が交わる、心に残るオリジナル短編物語をお届けする朗読Podcastです。
眠る前に。
夜の帰り道に。
少しだけ立ち止まりたい夜に。
物語が心に残ったら、番組をフォローして、次の夜を待っていてください。
また、次の夜に。
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