部下に嫌われたくないと思った瞬間、上司の価値は下がる:君主論⑤
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君主論シリーズ⑤
マネジメントには、逃げられない構造が一つあります。
何を決めても、評価が裂けるのです。
今期の数字で見ている人からは「なぜあれを断ったのか」と言われ、三年後で見ている人からは「なぜあれを受けたのか」と言われる。どちらも、その人の立場からは正しい。そして、両方に丸をもらう方法はありません。
評価が裂かれるのを避けると、物差しは一本に減ります。 性格でも覚悟でもなく、構造の問題です。判断の基準が「いま、誰も不満を言っていないかどうか」に収束していく。他の基準で決めたら、誰かが必ず不満を言うからです。そして「いま、誰も不満を言っていない」は、全部が短期の話です。
裂かれまいとすると、短期しか見えなくなる。
君主論シリーズ第5回は、その減らした物差しを、二本に戻す回です。
サムネ画像:フランチェスコ・スフォルツァ(1401年7月23日 - 1466年3月8日)スフォルツァ家最初のミラノ公
参考書籍
- マキアヴェッリ『君主論』河島英昭 訳(岩波文庫、1998年) ISBN 978-4-00-340031-9
河島英昭による定番の新訳。本シリーズが底本として参照する原典。
岩波書店 公式:https://www.iwanami.co.jp/book/b248711.html - 鹿子生浩輝『マキァヴェッリ ――『君主論』をよむ』(岩波新書、2019年) ISBN 978-4-00-431779-1
『君主論』を時代背景と原典に即して読み解く入門書。ヴィルトゥ、第7章のスフォルツァとチェーザレの対比、第8章のアガトクレス論を扱う本エピソードの副読本に最適。
岩波書店 公式:https://www.iwanami.co.jp/book/b452029.html
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