• #1-262 クアルコム決算分析:車載戦略とAIブームの逆風
    2026/02/10

    Qualcommの2026年度第1四半期は、売上高123億ドルの増収増益となりました。PC向けSnapdragon X2 Plusロボティクス車載向け等の新製品が成長を牽引しています。一方、メモリ不足による価格高騰や、中国市場の在庫調整が今後の成長の不確実性として示唆されました。

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  • #1-261 Waymoの決算分析:自動運転の産業化とAI戦略分析
    2026/02/09

     Alphabet傘下のWaymoは、2026年に商用化の転換点を迎えました。週45万回の乗車実績と、関税回避のためのキット組立戦略、次世代車両Ojaiによるコスト削減で「産業化」を推進しています。財務上の赤字は企業価値上昇に伴う会計上の費用が主因であり、実質的なユニットエコノミクスは改善傾向にあります。また、Geminiを統合したAndroid Automotive OSにより、車内を「エージェント型AIコックピット」へ進化させ、物理的な移動とデジタルの垂直統合を加速させています。安全性と規制対応を強みに、Googleの第4の柱を目指します。

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  • #1-260 スマイルカーブが暴く自動車製造業の死の谷
    2026/02/08

     2026年、自動車産業はSDV時代を迎え、利益の源泉は製造から半導体ソフトへ移動しました。QualcommAlphabetが高収益を誇る一方、デンソー等の部品メーカーは受託開発のコスト増に苦戦しています。GMはサブスク収益で対抗し、Waymoは関税回避のため供給網を中国から韓国へ転換しました。日本企業が生き残るには、自前主義を捨て、地政学的適合性の高い「物理の実行役」として、独自のメカトロニクス価値を再定義することが不可欠です。


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  • #1-259 トヨタ自動車2026年3月期第3四半期決算分析
    2026/02/07

    売上高50兆円を見込む一方、北米の関税リスクや中国市場の激変に直面しています。これに対し、米国でのバッテリー自給化に向けた巨額投資や、中国でのテック企業連携を加速。EV目標を柔軟化しつつ、HEVの収益力を武器に地政学的な断層線を乗り越える資源配分の再構築を進めています。

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  • #1-258 Mambaは「賢く忘れて」Transformerを超える
    2026/02/06

     Mambaは、従来のTransformerが持つ計算の非効率性を解消する新しい選択的状態空間モデル(Selective SSM)です。入力に応じたデータ選択機能ハードウェア最適化により、数百万トークンの長いシーケンスでも線形スケーリングで高速に処理します。

     言語やゲノミクス等の多領域で最高水準の精度を達成。Transformerと比較して、推論スループットは5倍向上し、モデルサイズが2倍の既存モデルに匹敵する性能を示します。現代の深層学習における強力な次世代バックボーン候補です。

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  • #1-257 BYDが赤字覚悟で日本へ脱出する理由
    2026/02/05

     中国のBYDは、国内の過酷な競争「内巻」を背景に海外展開を加速させています。2026年までに国外販売130万台を目指し、関税のない日本市場へ戦略的な低価格で参入。特にPHEV「シーライオン6」は、国産車を圧倒する価格と性能でシェア拡大を狙います。

    一方、ドイツは自国産業保護と市場活性化の間で、中国勢を排除しない補助金制度という「賭け」に出ました。米欧が関税の壁を築く中、BYDは日本をグローバル戦略の重要拠点とし、世界一厳しい消費者の信頼獲得を通じてブランド価値の向上を図っています。

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  • #1-256 油電同智:中国におけるエンジン車の知能化戦略
    2026/02/04

    中国のMomenta社は、トヨタやGMなど130車種以上に運転支援技術を供給し、世界進出を加速させています。同社の強みは、地図に依存せずAIが運転の直感を学ぶエンドツーエンドモデルと、データ蓄積で性能が向上するフライホイール構造にあります。メーカーが独自に機能を調整できるオープン戦略や、LiDAR不要の低コスト化が、外資メーカーに「事実上の標準」として選ばれる理由です。中国市場ではエンジン車にも高度なAIを搭載する油電同智が加速しており、同社は2025年に新型AIやロボタクシーの展開も計画しています。

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  • #1-255 テスラ対GM:2025年財務・戦略的分岐点の分析
    2026/02/03

     2026年、自動車業界は劇的な分岐点を迎えました。テスラは販売減の「成長痛」に耐えつつ、巨額投資で物理AI企業への変貌を急ぎ、自動運転やロボットで知能の独占を狙います。対するGMはEV計画を「損切り」する実利主義へ回帰。収益性の高い内燃機関と株主還元を優先し、地政学的リスクにも国内回帰で備える「大人の経営」を鮮明にしました。業界はテスラの「知能プラットフォーム」とGMの「安心・サービス」へ二極化しています。

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