エピソード

  • 第531回肩こり・腰痛の原因は「今日」ではない。身体には“使い方の歴史”がある
    2026/10/15
    毎週金曜日に配信している 姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。 この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。 今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造 「何もしていないのに痛い」はなぜ?体には“使い方の歴史”がある こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。 腰が痛くなった。 肩が痛くなった。 そんな時、 「昨日、何か重いものを持ったかな?」 「何か変な動きをしたかな?」 と、直前の出来事を振り返る方は多いと思います。 中には、 「何もしていないのに、急に痛くなったんです」 とおっしゃる方もいます。 でも、長年人の体を見ていると、痛みは必ずしも「昨日の何か」だけで起きているわけではないことが見えてきます。 5年、10年、15年。 毎日の座り方や立ち方、仕事、スポーツ、過去のけがなどが積み重なった結果として、ある日、痛みとして現れることがあります。 僕はこれを、 「体の使い方の歴史」 と呼んでいます。 「何もしていない」のではなく、積み重なっていたのかもしれない たとえば、 重いものを持ったわけでもないのに腰が痛くなった。 咳やくしゃみをした瞬間に痛くなった。 本人からすると、 「たったこれだけで、どうして?」 と思います。 でも、その一回だけで考えるのではなく、それまでの体の使い方を振り返ってみる。 長い時間をかけて同じ場所へ負担をかけ続けていて、最後の小さなきっかけで症状として表に出てきた可能性もあります。 だから、 「痛くなった日の出来事」だけを見ても、本当の背景が分からないことがある ということです。 痛い場所だけを見ても分からないことがある 腰が痛いから腰だけを見る。 膝が痛いから膝だけを見る。 もちろん、痛みがある場所を確認することは大切です。 ただ、人の体は全部つながっています。 たとえば右の股関節や膝に違和感がある方でも、調べていくと足首の動きに問題が見つかることがあります。 さらに話を聞いていくと、 「昔、反対側をけがしていて、長い間こちら側でかばっていました」 という話が出てくることもあります。 そうすると、 「なぜ今、この場所に負担が出ているのか」 が少しずつつながってきます。 今痛い場所だけでなく、 これまで、体をどう使ってきたのか。 そこを見ることが大切です。 初診で「体の年表」を書いてもらう理由 仲野整體では、初めて来られた方にこれまでの体の歴史を書いていただきます。 子どもの頃のけが。 学生時代にしていたスポーツ。 手術歴。 出産。 どんな仕事をしてきたか。 どんな環境で働いていたか。 睡眠は取れていたか。 一見すると、 「今の腰痛と関係あるの?」 と思うようなことまで振り返っていただきます。 50歳の方なら、50年分です。 丁寧に振り返れば、書くだけでも時間がかかります。 でも、その年表を見ながらお話を聞いていくと、 今の体につながるヒント が見つかることがあります。 20歳まで戻って考えてみる たとえば50歳の方に、 「20歳の頃はどうでしたか?」 と聞いてみます。 すると、 「学生時代は何ともなかったですね」 と答えられる。 では、いつから調子が悪くなったのか。 さらに聞いていくと、 「仕事を始めて何年か経った頃、初めてぎっくり腰になりました」 と思い出すことがあります。 その頃の仕事を振り返ると、 「一日中座っていました」 「ノートパソコンを使う時間が長かったです」 という話が出てくる。 そうすると、当時どんな姿勢で何時間過ごしていたのかが少しずつ見えてきます。 今だけを見るのではなく、 症状がなかった時代まで遡る。 すると「どこから体の使い方が変わってきたのか」が分かることがあります。 自分では左右差に気づいていないこともある 人間は、自分の体の癖には意外と気づきません。 診療中に、 「座った状態で右を向いてください」 「次に左を向いてください」 と確認すると、 右はよく回るのに、左はほとんど回...
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  • 第530回「正しい歩き方」を練習する前に、正しく立てていますか?
    2026/10/08
    毎週金曜日に配信している 姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。 この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。 今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造・運動 歩き方を変える前に「立ち方」を見直そう|背伸びから始める正しい歩き方 こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。 涼しくなって歩きやすい季節になると、 「少し歩いてみようかな」 「健康のためにウォーキングを始めようかな」 と思う方も多いのではないでしょうか。 歩くことは、とても身近な運動です。 特別な道具がなくてもできますし、普段の移動そのものを運動にすることもできます。 でも、今回ぜひ覚えていただきたいのは、 歩き方を気にする前に、まず「どう立っているか」を確認してほしい ということです。 歩こうと思うと、ほとんどの人はいきなり歩き始めます。 でも、歩く直前には必ず「立っている時間」があります。 その立ち姿勢が崩れていたら、崩れた状態のまま歩き続けることになります。 今回は、歩き出す前に確認したい足元、背伸び、重心、そして「みぞおちから歩く」という身体の使い方についてお話しします。 歩き方より先に「立ち方」を確認する 歩く時に、 「歩幅を広げよう」 「腕を振ろう」 「足をしっかり前に出そう」 と考える方は多いと思います。 もちろん、運動としてしっかり歩きたい時には、そうした方法もあります。 しかし、長い距離を自然に歩き続けたいのであれば、まず大切なのはスタート地点である立ち姿勢です。 立った時から身体が傾いていたり、足先が外を向いていたりすると、その状態のまま何千歩、何万歩と繰り返すことになります。 だからこそ、 「歩く前に、正しく立てているか?」 を一度確認してみてください。 まずは足先を平行にする 立ち方を確認する時、いきなり背筋だけを伸ばすのではありません。 最初に見るのは足元です。 足先を、進行方向に向かってまっすぐ平行にします。 目安としては、 足の2本目の指とかかとが一直線になるようにする。 そして左右の足の間は、こぶし半分程度を目安にします。 普段、足先を外へ向けて立っている人は、これだけでも 「ずいぶん内股に感じるな」 と思うかもしれません。 でも、自分が普段どんな位置で立っているのかを知ることが第一歩です。 足裏の「3点」に体重が乗っているか 次に確認するのが足裏です。 一度、足の指を持ち上げてみてください。 そして、 かかと・親指の付け根・小指の付け根 の3か所で地面を感じます。 その状態で身体を少し左右に動かして、真ん中へ。 次に前後へ少し動かして、また真ん中へ戻ります。 「ここなら3点で地面を捉えられているな」 という場所を探してみてください。 そこが見つかったら、親指から順番に足の指を地面へ下ろします。 足裏全体で地面を感じながら、身体のど真ん中に立つ。 まずこの感覚をつくります。 そこから「背伸び」をする 足元が決まったら、いつもお伝えしている背伸びです。 今回のポイントは、ただ腕を上へ伸ばすだけではありません。 足元を整えた状態から、順番に身体を引き上げます。 足先を平行にして、こぶし半分程度開く 足の指を上げ、かかと・親指の付け根・小指の付け根の3点を確認する 左右・前後に少し重心を動かし、真ん中を探す 足の指をゆっくり下ろす 手を身体の前で組み、手の甲を見ながらゆっくり上へ伸ばす 顔を正面へ戻し、身体を上へ引き上げる お腹の感覚を残したまま、腕を横からゆっくり下ろす この姿勢が、歩き始める前の基本姿勢になります。 イメージとしては、身長を測る時のように、頭のてっぺんを上から引っ張られているような姿勢です。 人は「足だけ」で歩いているわけではない ここからが歩き方です。 僕が普段お伝えしているのは、 「みぞおちから歩く」 という感覚です。 人間は、足だけを前へ前へ出して歩いているわけではありません。 まず身体...
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  • 第529回 肩が痛い人へ|肩甲骨と鎖骨から動かす『正しい腕の使い方』
    2026/10/01
    毎週金曜日に配信している 姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。 この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。 今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造 肩が痛い人ほど「肩」だけを動かさない。鎖骨と肩甲骨から動かす身体の使い方 こんにちは。姿勢治療家®の仲野孝明です。 今回のテーマは、**「肩の動かし方」**です。 洋服に腕を通した時に肩が痛くなった。 車のシートベルトを取ろうとして肩を痛めた。 そんな経験はありませんか? 浅川先生によると、こうした肩のトラブルを考える時に大切なのが、 「腕だけで動かしていないか?」 という視点です。 肩は、腕の付け根だけで動いているわけではありません。 鎖骨と肩甲骨、そして腕の骨まで含めて動かす。 ここを理解すると、日常の肩の使い方が大きく変わってきます。 痛い場所は「使いすぎている場所」かもしれない 身体に、 痛い 硬い だるい 重い といった感覚が出ている時、その場所ばかりを使いすぎていることがあります。 肩も同じです。 たとえば、後ろにあるシートベルトを取る時。 腕だけを後ろへ伸ばして取ろうとすると、肩の関節部分に負担が集中しやすくなります。 でも、 鎖骨や肩甲骨から身体全体を使って取りにいく と、動ける範囲に余裕が生まれます。 つまり、肩への負担を減らすためには、 「肩だけで頑張らせない」 ことが大切です。 そもそも「肩」とは、どこでしょう? 普段、「肩を動かす」と何気なく言っています。 でも、肩という言葉は少し漠然としています。 実際には、 鎖骨 肩甲骨 上腕骨 などが連動しながら、腕の大きな動きをつくっています。 特に大切なのが、鎖骨と肩甲骨の動きです。 腕を上げる時も、 「腕を上げる」 だけではなく、 身体の中心に近い鎖骨から動きが始まっている と考えてみてください。 この意識だけでも、腕の上がり方が変わってきます。 鎖骨って動くの? 肩甲骨が動くことは、イメージできる人も多いと思います。 でも、 「鎖骨も動いている」 と言われると、意外に感じるかもしれません。 実際には、肩甲骨と鎖骨はセットになって動いています。 たとえば、 肩をすくめる 肩を耳に近づけるように上げる。 これも鎖骨・肩甲骨の動きです。 肩を下げる すくめた肩を、下へ戻す。 これも鎖骨・肩甲骨が動いています。 肩甲骨を後ろへ寄せる 胸を開くように肩甲骨を寄せる。 肩を前へ出す 背中を少し丸めるように、肩甲骨を外へ動かす。 この、 上げる・下げる・寄せる・前へ出す という動きを組み合わせると、肩甲骨と鎖骨は円を描くようにも動きます。 肩は思っている以上に立体的に動く場所なのです。 まず鏡の前で「左右差」をチェックしてみよう 肩の調子が気になる方に、ぜひ試してほしいチェックがあります。 お風呂上がりなどに、鏡の前に立ってください。 姿勢を整えた状態で、 両肩をゆっくりすくめてみます。 その時、 左右同じ高さまで上がるか 片側だけ動きにくくないか どちらかだけ力が入っていないか を確認してみてください。 たとえば、 左肩はしっかり上がるのに、右肩だけ上がりにくい。 そんな左右差があれば、鎖骨や肩甲骨の動きに違いが出ている可能性があります。 次に、 肩を下げる 後ろへ寄せる 前へ出す 肩を回す という動きもやってみます。 大切なのは、 「良い・悪い」と決めつけるより、自分の左右差に気づくこと。 まず自分の身体を知るところから始まります。 動きにくいなら、まず「動かす」 左右差に気づいた時に、最初にやることは難しい筋トレではありません。 先ほどの動きを繰り返します。 肩甲骨・鎖骨を動かす基本 肩を上げる 肩を下げる 肩甲骨を後ろへ寄せる 肩を前へ出す ゆっくり円を描くように回す 5回、10回程度でも構いません。 特に巻き肩になっている方は、 肩甲骨を後ろへ寄せて、そのまま少し下げる動き が苦手になっていることがあります。 上げ下...
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  • 第528回トレッドミルだけでは足りない?実際に山を歩いて分かった「山でしか鍛えられない身体」
    2026/09/24
    毎週金曜日に配信している 姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。 この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。 今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の運動 山に登るためのトレーニングとして、トレッドミルを使っている方も多いと思います。 僕自身、長い坂を走れる場所が身近にないため、トレッドミルに傾斜をつけて山の練習をしています。 今回も、傾斜をつけて走ったり、さらに傾斜を強くして歩いたりしながら準備をしていました。 もちろん、これはとても良いトレーニングになります。 ただ、実際に北アルプスを歩いて改めて感じました。 トレッドミルと、本当の山はやっぱり違います。 そしてその違いにこそ、年齢を重ねても一生動ける身体をつくるヒントがあるように思います。 今回は、人生初登山だった弟と北アルプスを歩いた経験から、「山で身体を鍛える」ということについて考えてみます。 トレッドミルでも「上る力」は鍛えられる 山へ行く前、僕はトレッドミルを使って坂道の練習をしていました。 たとえば、 傾斜を7%程度つけて走る さらに傾斜を強くして歩く 心拍数を上げた状態で動き続ける といった方法です。 平地しかない場所でも、機械を使えば「上り」を再現できます。 山が近くにない人にとって、これは非常にありがたい方法です。 心肺機能を鍛えるという意味でも、山登りの準備として十分使えます。 ところが実際の山へ行くと、 「同じ坂道でも、身体の使い方が違う」 ことに気づきます。 本当の山には「同じ一歩」がない トレッドミルは、基本的には同じ場所を同じ条件で動き続けます。 足を置く場所も安定しています。 一方、山には同じ一歩がありません。 石の高さが違う 地面が斜めになっている 柔らかい土がある 岩がある 石が動く 片脚で身体を支える場面がある 次の一歩の高さが毎回違う 常に身体が判断し続けています。 だから、単純な脚力だけではありません。 バランス、体幹、足首、股関節、視覚、判断力。 全身を総動員して進みます。 トレッドミルでは一定のリズムで鍛えられても、山では一歩ごとに身体を適応させなければなりません。 ここが大きな違いです。 トレッドミルは地面からの感覚も違う 僕自身、練習していて感じたのが「地面の違い」でした。 トレッドミルのベルトは、実際の道路や岩場に比べると柔らかい。 そのため、地面から受ける感覚も変わります。 実際の山では、硬い岩や地面に対して身体を支えながら、一歩ずつ進みます。 トレッドミルでは鍛えられるものと、山へ行かなければ身につきにくいものがある。 だから結局、 山に強くなりたければ、山に行く回数を増やす。 これはとてもシンプルですが、大切なことだと思います。 人生初登山の弟を北アルプスへ 今回、一緒に北アルプスへ行った弟は、これまで本格的な登山をしたことがありませんでした。 それでも「行ってみたい」と。 そこで、 「北アルプスを歩くなら、それなりの準備は必要だよ」 と伝えました。 弟はスポーツ選手の身体づくりに関わる仕事をしているため、自分でトレーニングメニューを組み始めました。 体幹トレーニングを入れたり、階段状になったマシンを1時間続けたり、ランニングで有酸素運動を行ったり。 自分なりに数か月準備をしてきました。 こういうところは、僕以上にストイックかもしれません。 一度ルーティンを決めると、かなりきっちり続けられるようです。 帰国したその日に登山用品を買う ただし、トレーニングはしていたものの、登山用品の準備はかなり直前でした。 海外から帰国したその日に登山用品店へ行き、 「これから槍ヶ岳へ行きます」 と伝えて、必要なレインウェアなどを一気にそろえたそうです。 お店の方からすれば、 「今から槍ヶ岳ですか?」 という感じだったと思います(笑)。 その後、僕のところへ来てもらい、荷物の確認とパッキング。 そして...
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  • 第527回健康の軸はひとつじゃない。姿勢治療家が考える「6ヘルス」で整える毎日の習慣
    2026/09/17
    毎週金曜日に配信している 姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。 この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。 今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸) 最近、初めて番組を聴いてくださる方も増えてきたので、今回は改めて原点に戻って、 「そもそも健康とは何なのか?」 を整理してみたいと思います。 僕は健康を、ひとつの要素だけで考えていません。 大切にしているのは、 姿勢・睡眠・食事・運動・呼吸・精神 という6つの視点です。 これを僕は「6ヘルス」として考えています。 どれかひとつだけを完璧にするのではなく、今の自分に足りていないものを見つけて、少しずつ整えていく。 それが、健やかに生きるための土台になると考えています。 健康を「ひとつ」にしない 健康というと、 「運動すればいい」 「食事を変えればいい」 「姿勢を良くすればいい」 と、ひとつのことに集中しがちです。 でも実際には、身体はそんなに単純ではありません。 たとえば、姿勢を意識しようと思っても、寝不足で頭がぼんやりしていたら続きません。 食事に気をつけていても、まったく身体を動かしていなければ、それも十分とは言えない。 気持ちが荒れている時には、呼吸も浅くなります。 全部つながっています。 だからこそ、健康を6つに分けて考えると、 「今の自分は、どこが足りていないのか?」 が見えやすくなります。 1.姿勢|身体の使い方を整える 僕は姿勢治療家なので、最初に中心に置いたのが「姿勢」です。 ここでいう姿勢は、ただ背筋を伸ばすことではありません。 大切なのは、 身体をどう使っているか。 立つ。 座る。 歩く。 持つ。 しゃがむ。 こうした毎日の動作を、骨格に無理のない使い方にしていくことです。 どれだけ治療を受けても、日常の身体の使い方が変わらなければ、また同じ場所に負担がかかります。 だからまず、 「自分の身体を正しく使える状態をつくる」 ことが、健康のひとつの土台になります。 2.睡眠|寝ていないと、姿勢どころではない 以前は「まず姿勢」と考えていました。 でも長年多くの方を診ていると、 「先に寝てもらった方がいいんじゃないか」 と思う場面も増えてきました。 睡眠不足の状態では、 集中できない 人の話を聞きにくい 身体を意識できない イライラしやすい 判断力が落ちる ということが起こりやすくなります。 その状態で、 「姿勢を意識してください」 と言っても、なかなか難しい。 だから最近は、 寝られていない人には、まず寝ること。 これもとても大切だと感じています。 3.食事|「何を食べるか」を自分で選ぶ 食事は、とても難しいテーマです。 人間は、いろいろなものを食べられます。 食べ物が十分にない環境なら、目の前にあるものを食べるしかありません。 でも現代は違います。 選択肢が多すぎるほどあります。 だからこそ大切なのは、 「自分の身体にとって、何を選ぶか」 ということです。 絶対にこれだけ食べればいい、という単純な答えではありません。 自分の身体の状態や生活に合わせながら、 「これは自分に合っているかな?」 と考える。 食事も、自分の身体と対話する習慣のひとつです。 4.運動|調子がいい時こそ始める 患者さんからよく聞くのが、 「先生、運動が大事なのは分かっているんですけど、なかなかできなくて」 という言葉です。 特に難しいのが、 今、身体に痛みがない人。 痛くない。 体調も悪くない。 そうすると、 「別に運動しなくても大丈夫なんじゃないか」 と思ってしまいます。 でも、10年後、20年後を考えるとどうでしょうか。 今の生活に運動が欠けているなら、 調子がいい今こそ、運動を始めるチャンスです。 悪くなってから始めるより、動けるうちに習慣にしておく。 これは本当に大切です。 年齢を重ねるほど「運動の時間」を確保する 今回の会話では、80歳でも毎日1万歩ほど歩き、1時間程度身体を動かしている方の話も出...
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  • 第526回富士登山競走、5合目で終了。それでも挑戦して見えた「次の景色」
    2026/09/10
    毎週金曜日に配信している 姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。 この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。 今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の運動 富士登山競走、5合目で終了。それでも挑戦して見えた「次の景色」 こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。 今回は、富士登山競走・山頂コースに挑戦したお話です。 結果からお伝えすると、 山頂まで到達することはできませんでした。 5合目の関門で終了。 「5合目まで?」と思われるかもしれません。 でも、この大会。実際に参加してみると、改めてものすごいレースだと感じました。 そして、完走できなかったからこそ見えた課題と、 「達成したい」という気持ちと、「健康のために無理をしない」という気持ちをどう両立するか。 そんな、自分自身の「生きる姿勢」についても考える機会になりました。 富士登山競走とは?標高差約3000mを一気に駆け上がる大会 富士登山競走の山頂コースは、富士吉田市役所付近の標高約770mからスタートし、富士山頂まで一気に登っていくレースです。 ゴールは標高約3770m。 つまり、 標高差は約3000m。 しかも制限時間は4時間30分です。 一般的な登山なら何時間もかけて登るルートを、ほぼ止まらずに駆け上がっていきます。 僕自身、これまで砂漠レースや100kmウルトラマラソン、長距離のトレイルなど、いろいろな挑戦をしてきました。 それでも今回、 「もしかすると、これが一番過酷なんじゃないか」 と思うほどでした。 山頂コースに出るだけでも、まず条件がある 実は、誰でもいきなり山頂コースに出られるわけではありません。 まず5合目コースで一定のタイムをクリアし、山頂コースへの出場資格を獲得する必要があります。 僕は以前、5合目コースを2時間20分以内で走り、山頂コースへの出場権を獲得していました。 だから今回、ようやく山頂コースへ。 ただし、山頂コースに出場する選手は、全員がその基準をクリアしてきた人たちです。 つまり、スタートラインに立っている時点で、 みんな速い。 約1700人が一斉にスタートします。 走り始めた瞬間から、その熱量が違いました。 スタートした瞬間から「暑い」 スタートは朝7時。 気温そのものは、それほど高くありません。 それなのに、走り始めるとものすごく暑い。 周囲の選手が全員、かなりのペースで上っていくからです。 スタート前は、 「山頂は寒いかな」 「何を着ていこうかな」 そんなことも考えていました。 でも始まってしまえば、それどころではありません。 短パンとノースリーブでも暑い。 そして何より、 まず5合目を通過しなければ、山頂へは行けない。 山頂のことを考える余裕はありませんでした。 最大のポイントは「馬返し」までのタイム 今回、一番大きな課題になったのが「馬返し」でした。 スタート地点から馬返しまで、およそ10km。 標高770m付近から1500m付近まで、ほぼずっと上りです。 さらに馬返し以降は登山道が狭くなります。 多くの選手が一気に登山道へ入るため、ここで渋滞が起きます。 つまり、 渋滞が始まる前に、どれだけ前へ進めるか。 これが非常に重要になります。 目安になるのが、馬返しまで約1時間5分。 今回の僕は、そこから数分遅れてしまいました。 「たった数分」 と思いますよね。 でも、この数分が非常に大きい。 ここを数分縮められなければ、その先でどうしても詰まってしまいます。 5合目通過は2時間19分51秒 今回、5合目には 2時間19分51秒 で到着しました。 数字だけを見ると、 「2時間20分を切ってるじゃないか」 となります。 実際、山頂コースの出場資格という意味では、そのタイムでも基準内です。 しかし、その先の山頂を目指すためには、さらに余裕を持って通過しなければならない。 僕の場合、 あと5分程度縮める必要がある。 わずか5分。 でも、その5分を縮めるには、今の走力そのものをもう一段階上げる必要があります。 5分を縮...
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  • 第525回胃もたれの原因は「胃」だけじゃない?肋骨と背骨の硬さにも目を向けよう
    2026/09/03
    毎週金曜日に配信している 姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。 この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。 今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造 食後になると胃が重い。 なんとなくお腹が張る。 食べたいのに、たくさん食べられない。 こうした不調が続けば、まず大切なのは医療機関で診てもらうことです。 胃に炎症があったり、胃の入口や出口の働きに問題があったりする場合には、当然、適切な検査や治療が必要です。 一方で、 「検査では特に問題ありません」 と言われたのに、なぜか胃の不快感が続いている。 そんな時に、もう一つ見てほしい場所があります。 それが、 肋骨と背骨の動きです。 今回は、仲野整體 東京青山の浅川先生と一緒に、胃の不調と身体の「外側」の関係について考えてみます。 胃の不調なのに、なぜ「肋骨」を見るのか? 食事をすると、胃は食べ物を受け入れるために広がります。 その胃の周囲には、横隔膜や肋骨、背骨、さまざまな筋肉があります。 ところが、胸郭まわりの動きが硬くなっていると、身体全体としての広がりや呼吸の動きも小さくなります。 浅川先生が臨床で着目しているのが、 「胃の周囲にある肋骨や胸郭が、きちんと動いているか?」 という視点です。 胃だけを見るのではなく、 肋骨 背骨 横隔膜周辺 肋骨と肋骨の間にある肋間筋 胸の大胸筋 背中の脊柱起立筋 なども含めて、身体全体を確認していきます。 「内臓の問題だと思っていたけれど、実は身体の動きにも改善できる部分があった」 というケースもあるわけです。 胃はどこにある? 自分の身体で考えてみましょう。 胃は、おおまかにはみぞおちから少し左側に位置しています。 上には横隔膜があり、その周囲には肋骨があります。 そのため、左側の肋骨が動きにくかったり、背中側の胸椎が硬くなっていたりすると、身体を動かした時の左右差として感じられることがあります。 まずは、 「自分の右と左の肋骨は、同じように動いているかな?」 と感じてみるだけでも、身体を見る目が変わってきます。 背骨が硬いと、肋骨も動きにくくなる 肋骨だけが単独で動いているわけではありません。 肋骨は背骨とつながっているため、背骨、特に胸椎の動きと深く関係しています。 たとえば、 長時間座っている 背中を丸めて座っている ソファにもたれている時間が長い スマートフォンを見ている時間が長い 身体をひねる動作が少ない こうした生活が続けば、胸椎や肋骨周辺は動きにくくなりやすくなります。 仲野整體でも、胃の不調を訴える方の身体を見た時に、背骨の動きが非常に少なくなっているケースがあります。 身体を整えた後に、 「胃のあたりが軽く感じます」 と言われることもあります。 もちろん、すべての胃の不調が背骨や肋骨から起きているという意味ではありません。 ただ、 「胃の調子が悪い=胃だけを見る」 ではなく、 「胃の周囲を含めて身体全体を見る」 という視点を持っておくことは大切だと考えています。 胃が重いと感じた時にできる「背伸び」 では、自分では何ができるでしょうか。 一番簡単なのが、 背伸びです。 背伸びをすると、背骨が伸び、肋骨も引き上げられます。 そこから、 横に倒す 身体をひねる 深呼吸する この3つを組み合わせます。 ① まず背伸びをする 両手を前で組み、そのまま上へ伸ばします。 身体を上に長くするイメージです。 一度顔も上げて大きく伸びたら、顔だけ正面へ戻します。 これだけでも肋骨が引き上がります。 ② 身体を横へ倒す 伸びた状態を保ちながら、ゆっくり右へ倒します。 できるだけ身体を長く保ったまま倒すと、脇から肋骨のあたりが伸びてくるのが分かると思います。 そこで、ゆっくり息を吸います。 無理のない範囲で少し止め、ゆっくり吐きながら戻ります。 反対側も同じように行います。 ③ 身体をひねる 今度は背伸びした状態から、ゆっくり...
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  • 第524回かかとの痛みが消えた先にあった、“走れる人生”
    2026/08/27
    今回は、「姿勢が変わると、人生が変わる」という言葉を、まさに体現された患者さんのお話です。 来院されてちょうど1年が経った方と、これまでの変化を振り返る機会がありました。最初に来院された時は、朝起きて最初の一歩でかかとが痛い。歩き出すこともつらい。ランニングや山歩きも不安。足底筋膜炎かもしれない、年齢的に仕方がないのかもしれない。そんな不安を抱えながら、会社の同僚の紹介をきっかけに、覚悟を持って来院してくださいました。 50代で仕事が忙しくなり、通勤時間も長くなり、帰宅は夜9時、10時。週末には疲れ切って何もする気が起きない。以前は山登りをされていたものの、15年ほどほとんど運動をしない生活になっていました。体もかなり動かしづらい状態で、まずは背伸びや座り方、歩き方など、基本的な体の使い方を一つずつ確認しながら整えていきました。 すると、少しずつ体が動くようになり、考え方にも変化が出てきました。仕事を早く切り上げる意識が生まれ、自分の時間を大切にしようという気持ちも出てきたのです。さらに、水曜飛脚の歩く練習に参加し、その後は少しずつ走ることにも挑戦。ランナーであるご主人と一緒に走る時間もできるようになってきました。 体が変わると、行動が変わります。 行動が変わると、人生の選択肢が増えていきます。 今回の症例で大切だと感じたのは、体の痛みを改善することだけがゴールではないということです。本当に大事なのは、その先にある「何をしたいか」です。もう一度山に行きたい。家族と一緒に走りたい。休みを取って旅行に行きたい。自分のための時間を取り戻したい。そうした願いが、体を整える大きな力になります。 また、日本人は特に仕事を優先しすぎて、自分の人生の大事な予定を後回しにしがちです。でも、人生はいつまでも続くとは限りません。だからこそ、やりたいことを先に予定に入れることが大切です。仕事の予定だけで1年を埋めるのではなく、「今年これをやった」と言える大きな石を、最初にスケジュールに入れていく。 体の姿勢を整えることは、生き方の姿勢を整えることにもつながります。 足の痛みや疲れやすさ、年齢による不安を抱えている方、仕事に追われて自分の時間を失っている方に、ぜひ聴いていただきたい回です。今日の一歩が、これからの人生を変えるきっかけになるかもしれません。 体を見直す時間は、人生を見直す時間です。 ■Youtube|姿勢治療家の「姿勢の医学」チャンネル 正しい姿勢と正しいカラダの使い方配信中 https://www.youtube.com/user/nakanoseitai ■twitter|勢治療家仲野孝明公式 https://twitter.com/sisei_nakano ■動画講座|いつでもどこでも学べる姿勢 暮らしの解剖学~痛めない・疲れないための正しい体の使い方~ https://senakano.jp/campaign/ondemand/ ■メルマガ登録|仲野孝明メールマガジン 6ヘルスを軸にした日々の気づきコラム配信中。 http://takaakinakano.com/mail-register/ ■オンラインSHOP|姿勢治療家印のグッズ販売 自分が使いたい商品をつくっちゃいました https://shop.senakano.jp/ ■公式ページ|姿勢治療家仲野孝明 http://takaakinakano.com/ ■仲野整體東京青山|姿勢治療家HEADOFFICE 治療のご相談はこちら https://senakano.jp/
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