ナマズは地震が分かるの?――子どもにそう聞かれたら、なんと答えますか。
1855年の安政江戸地震のあと、江戸の町には鯰を描いた刷り物「鯰絵」が数百種も出回りました。地面の下で動いているのは、いったい誰なのか。1891年の濃尾地震のあと、地質学者・小藤文次郎は岐阜の根尾谷で、田んぼを裂いた大きな段差を歩いて調べ、1893年の論文で「根尾の大断層が急にできたことこそ大地震の本当の原因」と書きます。昭和に東北大学の研究者がナマズで地震を予報した実験の「的中率79.7%」の読み方、断層説が定説になるまでの長い道のり、そして地震の予知はいまどこまでできるのかまで。輪ゴムと本でできる「地震のまね」の実験も紹介します。
今日の持ち帰る一言:「地面の割れ目はね、地震の傷あとじゃなくて、地震を起こした本体なんだよ」
【参考文献】
・Koto 1893, On the Cause of the Great Earthquake in Central Japan, 1891, J. Coll. Sci. Imp. Univ. Japan 5 (archive.org のスキャン) https://archive.org/details/journalofcollege05toky
・Hatai and Abe 1932, The Responses of the Catfish, Parasilurus asotus, to Earthquakes, Proc. Imp. Acad. 8(8) https://www.jstage.jst.go.jp/article/pjab1912/8/8/8_8_375/_article/-char/en
・内閣府 1855 安政江戸地震 報告書 https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1855_ansei_edo_jishin/index.html
・泊次郎 2012 日本で断層地震説が定説になるまで(JpGU 予稿 G01-04) https://www2.jpgu.org/meeting/2012/session/PDF/G-01/G01-04.pdf
・気象庁 よくある質問(地震の予知) https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq24.html
(出典の一覧は note の記事に)
【パーソナリティ】
MC:帰国子女の自称天才画伯
Neko:科学史マニアの変人紳士
【クレジット】
声:AivisSpeech(F2・M2/Style-Bert-VITS2 付属モデル・litagin、JVNV コーパス CC BY-SA 4.0)
BGM:J. S. バッハ/C. ドビュッシー/J. F. F. ブルグミュラー(パブリックドメインの楽譜・Mutopia Project)を MuseScore_General サウンドフォント(MIT)で演奏
効果音:OtoLogic(https://otologic.jp・CC BY 4.0)
絵:画伯の絵(場面の絵を含む)と肖像は Google Gemini(画像生成)で作成