夜だけ開く、忘れもの案内所|少し不思議な人生の話 第6話
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忘れたわけじゃない。
ただ、毎日の忙しさや、誰かの言葉、自分を責める気持ちの中で。
私たちはときどき、大切なものを人生の途中に置き忘れてしまいます。
自信。
夢。
誰かに褒められて嬉しかった日のこと。
失敗しても笑って立ち上がれた、あの頃の自分。
仕事帰りの夜。
一人の青年が迷い込んだのは、灯りの消えた商店街の奥にある、小さな古びた店。
その名は――
『忘れもの案内所』
そこが預かっているのは、財布や鍵ではありません。
人生の途中で落としてしまった、
大切な「気持ち」。
「あなたがお探しなのは、自己肯定感ですね。」
青年はそこで、ずっと昔の自分と再会します。
一番になれなくて泣いた日。
友達の隣で、ただ黙って寄り添った日。
転んでも笑って立ち上がっていた日。
誰かに認められる前に、
自分で自分を認めることができていた頃の記憶。
これは、人生をやり直す奇跡の物語ではありません。
いつの間にか忘れてしまった、
「自分を好きだった気持ち」を、
もう一度思い出す物語です。
もし今日、
できなかったことばかりを思い出してしまうなら。
誰かと比べて、
自分を責めてしまっているなら。
この物語が、
あなたの心を少しだけ軽くできますように。
『少し不思議な、人生の話』
日常のすぐ隣にある小さな不思議を通して、
人生や心を描く物語をお届けします。
あなたは最近、
自分を褒めたことがありますか?
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