『ヒダテン!ボイスドラマ』のカバーアート

ヒダテン!ボイスドラマ

ヒダテン!ボイスドラマ

著者: Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会
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飛騨高山を舞台にした珠玉のボイスドラマをお届けします。コミュニティFM Hit's FM(Hida Takayama Tele FM) で放送中の人気ラジオ番組! ヒダテン!のCV声優10名 が入れ替わりパーソナリティを務める「Hit’s Me Up!(ヒッツ・ミー・アップ!)」の中で放送されているボイスドラマです!ボイスドラマを通じて飛騨高山の魅力に触れてみてください! <番組の特徴> ・ 飛騨高山を舞台にしたボイスドラマを多数制作! これまでに100本以上の作品を発表し、地元の魅力を物語として発信 ・ 放送情報   放送局1: Hit's FM(Hida Takayama Tele FM)   放送時間:毎週金曜10:30-11:00/毎週土曜13:30-14:00   放送局2: FMらら(FMラインウェーブ株式会社)   放送時間:毎週金曜13:00-13:30   配信:Spotify、apple(iTune)ミュージック、amazonミュージック、YouTubeミュージック、CastboxなどのPodcastで番組とリンクして配信中! 飛騨高山の美しい風景とアニメ文化をつなぐ、唯一無二のラジオ番組! 「Hit’s Me Up!」を聴けば、新たなエンタメの扉が開きます!Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会 戯曲・演劇
エピソード
  • ボイスドラマ「星の降る里/朝日編」
    2026/08/21
    夕焼けの道の駅を出発し、二人は約19km先の星空を目指した。秋神川のせせらぎ。真っ暗な峠道。足の痛みと、くじけそうになる心。それでも隣には、出会ったばかりの友達がいた。星夜が探す「フォーマルハウト」と、朝陽が探す「伊吹麝香草」。二人が長い夜の果てに見つけたものとは・・・【ペルソナ】・星夜=せいや(16歳/CV:坂田月菜)=東京・広尾のマンションに住むJK。夏休みを利用して母の実家・久々野へ遊びにきた星空・星座オタクの若干厨二病気味「みなみのうお座」が見たい・朝陽=あさひ(16歳/CV:蓬坂えりか)=朝日村で生まれ育ったJK。夏休みに自分の住む民家から鈴蘭高原の「星のベンチ」までナイトウォークを計画中。「伊吹麝香草」を採りにいきたい・星夜のママ=(42歳/CV:山﨑るい)=20歳で久々野を出て東京のヘアデザイナーとして働く【シーン1/高山線久々野駅ホーム】▪️SE:高山線鈍行列車が到着する音▪️SE:携帯電話の着信音「もしもし?あ、おばあちゃん?うん。いま久々野駅。あ、ちょっとだけ遅くなるかな。え?うん、ホント。だ〜いじょうぶだから。心配せんといて。帰り?ああ、うん。電話するから。ありがとう。うん、じゃあね』心配そうな声で、おばあちゃんが電話してくる。ま、そりゃそうだよね。夏休みの無謀な計画を、今朝いきなりおばあちゃんに話したんだもん。私の名前は、朝陽。16歳。高校生。朝日町に住んでいて、朝陽。小さい頃はよくからかわれたけど、いまはすっかりお気に入り。だって、自分の名前も、朝日町も大好きなんだもん。1番線に高山行きの下り普通列車が入ってきた。私はゆっくりと乗り込む。特急をやり過ごし、上りの列車が入ってくるまでは、しばらく待ち時間。私は『北天(ほくてん)の星』という本を広げて、読み始める。こういう、のんびりした時間って大好き。▪️SE:ディーゼル列車(キハ)の車内音【シーン2/高山本線高山行き鈍行列車】▪️SE:高山線下り普通列車が到着する音/走り込んでくる音「はぁっはぁっはぁっ・・・」美濃太田行き上り普通列車から降りてきた少女。ってか、私と同じ歳くらい。向かい側に停まっていた、この車両にすごい勢いで走りこんできた。そんなに慌てなくても、目の前に停まってるのに。おっきなスーツケースまで引いて。列車を乗り間違えたのかしら。ううん、違う。ホームのお母さん?に手を振ってる。列車が動き出すと、少女は振り向いてこちらへ歩いてきた。「あの、ここ、座っても大丈夫ですか?」「あ、はい。どうぞ。空いてますから」「ありがとうございます〜。よっこらしょっと」なんか、面白そうな子。私は本を読むふりをして、ちらちらっと彼女を見る。すると・・・「それ、北天の星?スターアトラス?」「え?」びっくりした。チラ見してたのバレたのかしら。私は冷静を装って、返事をした。「この本のこと?」「あ、うん・・・そうそう。いや、うちも星座とかガチオタだから」「すご〜い。スターアトラスなんて言葉、はじめて聞いた」「星図のことだよ。ひょっとして星とか好き?」「星は好き。今日高山へ行くのも星に関係あるんだ」「え?なに?なに?」「あ、そのまえに・・私は朝陽。『朝』の『太陽』って書くの。16歳、高校生よ。朝陽って呼んでね」「あ〜ごめんなさい。うちは、星夜。『星』に『夜』って書くんだ。歳はタメだよ。星夜って呼んで」「星夜・・・。かっこいい名前。うらやましいなあ」「なんで?朝陽の方がいけてるし」「ありがと」「で、星に関係することって?」「うん。『星空ベンチ』」「”星空ベンチ”!?なにそれ!?」「去年の11月にできたんだ。鈴蘭高原ってとこにある、『星を見るためだけのベンチ』」「え?すごぉい!」「『バスが停まらない停留所』にあるの」「やだ、なに?面白〜い!」「でしょ。その『星空ベンチ』まで、道の駅から歩いていくことを考えてるの。ナイトウォーク」「すごっ。その道の駅から星空ベンチまではどのくらいあるの?」「20キロ弱かなあ。上り坂だから5時間くらいはかかる」「すごすぎる!でも・・・めっちゃ興味...
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    19 分
  • ボイスドラマ「星の降る里/久々野編」
    2026/08/14
    東京では、友達がいなかった。だから彼女は、暗い星々の中でひとり輝く「南の孤独星」に、自分を重ねていた。夏休み、飛騨・久々野へ帰省した星夜が、列車の中で出会ったのは、朝日町に暮らす同い年の少女・朝陽。二人は約19km先の「星空ベンチ」を目指し、夜の山道へ歩き出します・・・【ペルソナ】・星夜=せいや(16歳/CV:坂田月菜)=東京・広尾のマンションに住むJK。夏休みを利用して母の実家・久々野へ遊びにきた星空・星座オタクの若干厨二病気味「みなみのうお座」が見たい・朝陽=あさひ(16歳/CV:蓬坂えりか)=朝日村で生まれ育ったJK。夏休みに自分の住む民家から鈴蘭高原の「星のベンチ」までナイトウォークを計画中。「伊吹麝香草」を採りにいきたい・聖夜のママ=(42歳/CV:山﨑るい)=20歳で久々野を出て東京のヘアデザイナーとして働く【資料/映画「朝日町の絶景/星空ベンチ」(飛騨あさひ観光協会)】https://www.hidaasahi.jp/観るスポット/星空ベンチ【シーン1/高山線で久々野駅】▪️SE:高山線普通列車の車内音/シートに腰掛ける2人「やばっ、充電器忘れたかも💦』「なに、聖夜?ま〜た忘れ物?」「ママ、駅にコンビニあるよね?』「あるわけないでしょ、久々野駅に」「ええええええ! 充電マジで終わるんだけどー!」「行く先々でなんかググってばかりいるからでしょ」「ググってないし!インスタでディグってるだけだし!」「一緒じゃん」「一緒じゃない!」「とにかく、あんたが使ってるような可愛い充電器は、高山まで戻んないと売ってないから」「じゃ、ワンチャン行ってくるわ」「は?ひとりで?」「あたり前じゃん、うちのこと、いくつだと思ってんの」「迷子とかなんないでよ」「だーかーらー、いくつだと思ってんの?」「16歳と3か月でしょ」ママがいじわるそうな顔で笑う。うちは星夜。漢字で書くと「星」の「夜」。渋谷区住みの、マジでイケてる女子高生!夏休みを利用してママの実家・久々野に帰省してきたんだけど・・・高山着いてから鈍行への乗り換え時間が、2時間半って・・・ガチでやばくない?ってか、うちら異世界転生すんの?やるじゃん、久々野・・・「星夜、もう久々野着くわよ。準備しなさい。あら、反対側のホーム、高山行きがもう停まってるわ。ちょっと。急がないと・・」「あーいい。いい。走るのだるいから次でいいわ」「なに言ってんの。山手線じゃないんだからね。これ逃したら、また1時間以上待たないといけないのよ」「マジ?」「マジマジ。だから、扉が開いたら、ダッシュで下りにかけこんで」結局、うちらが乗ってきた美濃太田行きが久々野に着いたのは3時13分。下りの高山行きが発車したのは3時14分だった。誰がこんな時間割組んだんだよ!っとにもう〜▪️SE:全力で走っていく足音【シーン2/高山本線高山行き普通列車】▪️SE:ディーゼル列車(キハ)の車内音「はぁっはぁっはぁっ・・・」ひっさしぶりの全力疾走。しかもスーツケースひいてとか、ありえんし。疲れたわ〜。お、席あいてんじゃん。同い年くらいの女の子の横。ラッキー、座っちゃおっと。「あの、ここ、座っても大丈夫ですか?」「あ、はい。どうぞ。空いてますから」「ありがとうございます〜。よっこらしょっと」「うふふ・・・」久々野から高山までは、たった20分。池袋から渋谷くらいじゃん。なのに、1回乗り遅れたら1時間30分待ちってどういうこと〜。なんてこと考えながら、ふと隣の席を見ると、窓際の女子が、なにか本を読んでいる。え・・・それって・・・「それ、北天(ほくてん)の星?スターアトラス?」「え?」あ、やば・・・つい心の声が口から出ちゃった・・・「この本のこと?」「あ、うん・・・そうそう。いや、うちも星座とかガチオタだから」「すご〜い。スターアトラスなんて言葉、はじめて聞いた」「星図のことだよ。ひょっとして星とか好き?」「星は好き。今日高山へ行くのも星に関係あるんだ」「え?なに?なに?」「あ、そのまえに・・私は朝陽。『朝』の『太陽』って書くの。16歳、高校生よ。朝陽って呼んでね」「あ〜ごめんなさい。...
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    21 分
  • ボイスドラマ「根古石」
    2026/07/24
    悪夢に苦しむ少女。失われた故郷。そして、姿を消した一匹の猫。恐ろしくも切ない物語を、ぜひ最後までお楽しみください・・・【ペルソナ】※舞台は昭和35年春/荘川村中野から高山市(現在の市街地)へ・さくら(15歳/岩波あこ)=祖父母と暮らす荘川村中野から高山市の親戚の家へ・こうめ(15歳/坂田月菜)=高山市内にある旅館の娘。実は密かに金森の血統を守ってきた旧家・祖母(71歳/山﨑るい)=荘川村中野から親族の住む新淵へ・七儺(岩波あこ)=さくらの夢に現れて苦しめる【プロローグ:出会い】◾️SE:村の中の環境音「さくら・・高山へ行っても元気でな。しっかり勉強してこいよ」祖母が目を潤ませて私を見送る。祖父は何も言わず、寂しそうな顔をこちらに向けていた。昭和35年。1960年の春。荘川村中野。御母衣ダムの建設とともに、住人たちは引っ越しを始めた。ある者は郡上八幡へあるものは名古屋へまたあるものは東京へ・・荘川や白川村へ残る者はごくわずかだった。私はさくら。ここ荘川村中野で、祖父母との3人暮らし。祖父母は高齢を理由に遠くへは行かず、荘川村に残る決断をした。今後は新淵にある親戚の家で世話になる。本来なら私も一緒に新淵へ行くはずだった。だが今年はちょうど、中学卒業。高校進学の年。高山にある名門の進学校・神山高校へ行く。入学試験はこの春。3月。受験したときは、まさか受かるなんて思ってもみなかった。何も考えずに受験したので、合格してからは大変。祖父母は私のために、親戚中へ掛け合った。結局決まったのは、高山の叔父の家。県事務所近くの古民家に居候。通学は自転車。雪が降ったら大変そう。そして、今日が入学式。祖父母が見送る中野のバス停。祖父は必死で泣くのを我慢してる。潤んだ瞳を見ていると嬉しさよりも寂しさが募る。私にも、心配事がひとつ。新しい生活のことじゃない。実は引っ越しが決まってから、サクラの姿が見えなくなっちゃったんだ。サクラ、っていうのは、うちで飼っている三毛猫。私と同じ名前。私が生まれる前からいたから、もうかなりおばあちゃんのはず。祖父母は、新淵への引っ越しが決まった日、”サクラをどうしよう?”ってすごく悩んでた。聞くでもなく、私に抱かれたサクラは耳をそばだてていたけど・・え?まさか・・心配かけないために、自分で姿を消したの?翌日から祖父母と私・3人で、必死にサクラを探しまわる。でも結局、入学式の今日まで、その姿を目にすることはなかった。時間になり、遠くからバスがやってくる。そのとき・・・◾️SE:ネコの鳴き声(ニャー)「さくら?」振り返ってもなにもない。祖父も祖母も聞こえていないようだ。やがて、乗合バスがバス停に到着。私は後ろ髪を引かれながら、ステップを上がる。庄川(しょうがわ)のせせらぎが雪解け水を運んでいた。【シーン1:根古石】◾️SE:高山陣屋の環境音「じいちゃん、ばあちゃんがいつまでも元気でいられますように」桜山八幡宮。秋の高山祭の舞台。神山高校からの帰り道、私は宮川沿いの参道から、八幡さまへ。祖父母のことを思って真剣にお祈りした。私の大切な家族。見送りのときの顔が頭から離れない。私は、まるで神様に呼ばれるように、毎日参道脇に自転車を停める。でも、お参りする理由はそれだけじゃない。「サクラが無事でいますように」私が生まれたときから一緒の猫、サクラのことも、ずうっと心に引っかかっていた。八幡さまでは本殿に参拝。そのあとは江名子川(えなこがわ)のほとりへ。秋葉さまの前で自転車を停め、小さく頭を下げる。初夏の遊歩道は風が気持ちいい。安川通(やすがわどおり)から上三之町を通って市役所へ。中橋を渡れば飛騨県事務所。ここから叔父さんの家までは自転車で5分もかからない。このコース、ちょっと遠回りだけど、私のお気に入り。どうして県事務所の前を通るかというと・・・裏手に、『旧陣屋稲荷宮』っていうお稲荷さんがあるの。そこで、ちょっとかわったものを発見したんだ。『根古石』。『根っこ』に『古い』に『石』と書く。最初...
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    22 分
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