エピソード

  • #67 音に関するニュース「音ニュー」2022年11月号
    2022/12/01
    世の中に溢れる様々なニュースの中から、 音に関する話題だけを番組独自の視点でピックアップしてお届けします。 まず一つ目のニュースです。 EMITが「音波」を動力源とする「水中カメラ」を開発! https://tabi-labo.com/304764/wt-mit-batteryfree-camera TABI LABO 10/29の記事です。 「学術雑誌『Nature Communications』に、「音波」を動力源とする水中カメラに関する論文が掲載された。 これによって、95%以上が観測されていないという海の生態系や環境などの調査が進められる可能性があるという」 音波が動力源と聞くとびっくりしますけど、 音波が起こす振動で発電してるということみたいですね。 それにしても微少な発電力なので、 一枚の写真を撮るにも、 RGBを分割して、時間をかけてキャプチャしないといけないみたいです。 言い換えると、時間さえかければ電源フリーで撮影できるということですから、 どんなに小さい自然エネルギーでも、 工夫次第で革新的なことができるということですよね。 あるべき未来のテクノロジーを示唆するような、 興味深い研究だと思いました。 続いてのニュースです。 音が快感「暴力ゴリラの脱走」をゲームにした凄み https://toyokeizai.net/articles/-/630193 東洋経済 11/5の記事です。 「テレビゲームはたいていコントローラーを持って画面のなかのキャラクターを動かすわけですが、優れた作品はこれらが一体化したかのように感じられるケースがあります。 例えば、敵を攻撃して倒したときに何も効果音が鳴らないと物足りませんが、「バシッ」と音が鳴れば気持ちよさすら感じられるのです。 昨今流行りの『スプラトゥーン3』も水鉄砲のようなブキを撃つ独特の音が用意されているうえ、相手を倒すとインクが破裂するような演出があって心地よい。こういった操作した結果に伴う表現があると、「自分がゲームのなかのものをきちんと動かしている」という実感が湧いてきます。 今回紹介する『エイプアウト』は、まさにそれを突き詰めたかのような作品です。プレーヤーが操作するのは、おりから脱出したゴリラで、敵はそれを止めようとする人間。ゴリラが逃げるために暴力を振るうのですが、それが快感になってくるようなゲームなのです」 記事の最後に宣伝の動画があって、プレイ画面も見られるんですけど、 ドラムのリズムがBGMになってて、敵というか、人間ですけど、 それを倒すと、シンバルがジャーン、と鳴るんで、 敵をなぎ倒すことで即興演奏が行われるような感じになってるんですね。 この手の音ゲーといえば、昔「Rez」っていう名作があって、 こちらはエレクトロダンスミュージックですけど、 敵を打つ音がBGMと融合して、 しかもやられてゲームオーバーとかもあまりなかったので、 何度も繰り返しプレイして、気持ち良くなってたのを思い出しました。 このゲームも楽しそうですね。やってみたいです。 続いてのニュースです。 東芝、機器の稼働音を解析して劣化の兆候を捉える「音響劣化推定AI」技術を開発 https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1456214.html クラウドWatch 11/16の記事です。 「株式会社東芝は16日、機器の稼働音を解析し、劣化の兆候を高精度に捉える音響劣化推定AI「VAE-DE(Variational AutoEncoder-based Deterioration Estimation)」を開発したと発表した」 人間の可聴領域外の音の変化を、AIが聴き分けて、 故障の予兆を発見できる、という技術なんだそうです。 昔だとこういうことは、超ベテランの技術者とか職人さんが、 経験と実績のもとで予見できたりしたんだろうと思いますけど、 最早そういう超ベテランを囲い込んで使い込む、という体制が、 どの企業にも無くなっているんだろうなと思います。 人間の可聴領域外の音、と言いましたけど、 多分、昔の職人さんの文化が今もあったとすれば、 聴き分けられたんじゃないかと思うんですよね。 音は、耳だけで聴いているものではないので。 では本日最後のニュースです。 周囲の音を聞き漏らさない!狩猟用の音声増幅機能を搭載したPro Earsのワイヤレスイヤホン「Stealth28HT」 https://dime.jp/genre/1501137/ DIME 11/18の記事です。 「アメリカは「銃の国」である。 それは...
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  • #65 「オトノオトズレ朗読会」中野京子の"オト"
    2022/11/17

    「オトノオトズレ朗読会」は、音に関わるテキストを朗読する会です。

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  • #63 音に関するニュース「音ニュー」2022年9月号
    2022/11/03
    世の中に溢れる様々なニュースの中から、 音に関する話題だけを番組独自の視点でピックアップしてお届けします。 まず一つ目のニュースです。 Jアラートの音はなぜあんなに不快なのか 分析してみた 隅々まで設計された音の秘密 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2210/04/news125.html ITMediaニュース 10/4の記事です。 「10月4日午前7時22ごろ、北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、政府は全国瞬時警報システム(Jアラート)で警戒を促した。地震発生時の警戒音はたまに聞くことがあるが、ミサイル発射時の音は聞くことも少なく、驚いた人が多いだろう。 Twitterでは「Jアラートの音怖い」「ドキッとしてしまう」「気持ち悪い」といった反応が見られた」 というわけで、この記事では、これらの警報音を不快に感じる理由を、 周波数分析や楽曲分析を行なって明らかにしようとしています。 サイレンの音は長二度の和音になって不協和音になってるとか、 周波数帯が高齢者でも聞き取りやすい高さに合わせているとか、 非常に興味深い記事なんですけど、 驚いたのは、みなさんおなじみの避難警報の時に流れる 短いメロディ、あれが伊福部達(とおる)さんっていう、 あの伊福部昭の甥にあたる方が作曲されてる、ということらしくて、 達さんは音響学にも関わるお仕事をされている工学者なんだそうです。 Wikipediaを読むと、ゴジラのテーマも検討してた時があるそうですけど、 ゴジラのテーマにならなくて、ほんと良かったと思います。 続いてのニュースです。 耳心地よい自然音の「ホワイトノイズマシン」が話題 リラックス効果や集中力アップも https://jocr.jp/raditopi/2022/10/19/455379/ ラジトピ 10/19の記事です。 「ストレスを軽減する効果がある、と言われている話題の音「ホワイトノイズ」。その音が流れるマシン『巫・造境(ウ ゾウキョウ)』がwebサイト「Makuake」にてクラウドファンディングを実施中。目標金額を開始わずか4日で達成するなど、ジワジワと注目されています。製造元である中国では一足早く8月31日に販売を開始。早くも話題になっています」 カセットテープ型のプレーヤー兼スピーカーが、 ホワイトノイズ再生マシンになっている、という商品ですね。 シンセで作った音ではなくて、自然の音で作られた、ということで、 聞き心地の良い音にするためにスピーカーもこだわって作られたみたいですけど。 今、音声素材をネットで検索すると、 川のせせらぎとか虫の声とか、いっぱい手に入るんですね。 このポッドキャストでも何度か使ったことありますけど。 それを、スピーカーかイヤホンで聴けば、 それでいいんじゃないかと思いましたけど、 それでいいとは思ってない方がいっぱいいて、 そういう人が購入してるんですから、 まあいいんでしょうね。 続いてのニュースです。 音の聴取による脳活動の変化に関する共同研究 https://info.ninchisho.net/archives/37387 認知症ねっと 10/24の記事です。 「ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(東京都千代田区)は、国立大学法人電気通信大学(東京都調布市)と、公立大学法人奈良県立医科大学(奈良県橿原市)と共同で、高齢者を対象にした、音の聴取による脳活動の変化に関する研究を開始しました。脳の特定のリズム活動(ガンマ波)を強める可能性のある「音」を用いた一般家庭向けのプロダクトの開発を進めていくとしています」 ガンマ波っていうのは、20Hz〜50Hzの脳波らしいですけど、 このガンマ波が認知症の進行と関わっているそうで、 脳のガンマ波を強めることで認知症を抑制できるんじゃないか それを音によって実現する、という研究なんだと思いますけど。 実際にマウスを使った実験で、 ガンマ波をマウスの脳に照射することで効果が見られたそうですね。 この研究で扱っている音が、一体どういうものなのか、 この記事からだけではよくわかりませんが、 もし効果があるのであれば、是非普及してもらいたいですね。 僕のような、最近物忘れが酷くて、みたいな人にも、 効くんでしょうか。 では本日最後のニュースです。 スマホが補聴器に 音を個別調整できるアプリ、「聞こえの...
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  • #62 「オトノオトズレ朗読会」ラヴクラフトの"オト"
    2022/10/27

    「オトノオトズレ朗読会」は、音に関わるテキストを朗読する会です。

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  • #58 音に関するニュース「音ニュー」2022年9月号
    2022/09/29
    世の中に溢れる様々なニュースの中から、 音に関する話題だけを番組独自の視点でピックアップしてお届けします。 まず一つ目のニュースです。 なぜメロディ信号機は減った? 「通りゃんせ」「夕焼け小焼け」から「カッコー」疑似音に変化した理由とは https://kuruma-news.jp/post/548765 くるまのニュース 9/2の記事です。 「かつての歩行者用信号機のなかには青信号の際に、「通りゃんせ」などの音楽が流れる信号機が多く見られました。しかしながら、最近では音楽が流れる信号機が減っているといいますが、実際にはどのような状況なのでしょうか」 確かに昔は「通りゃんせ」のメロディが流れてた記憶がありますけど、 いつからか「カッコー」か「ぴよぴよ」に置き換わりましたね。 記事によると、昔は 「故郷の空」「春の小川」「夕焼け小焼け」 と、色々使われてたらしいんですけど、 これは全国各地でバラバラに使われてたみたいで、 目の不自由な方からすると、統一してくれないと 混乱してしまう、ということで、1975年に 「通りゃんせ」「故郷の空」 の二曲を使うことで統一されたそうです。 それが2003年にはより分かりやすくするために、 現在の「カッコー」と「ぴよぴよ」になったらしいです。 2003年ってことは、19年前ですから、 うちの子を含めて、「通りゃんせ」を聞いたことがないひともたくさんいるということですね。 かくいう僕も、75年生まれなので、 夕焼け小焼けは聞いたことがない、ということになりますね。 続いてのニュースです。 周囲に音が漏れないマイク、Shiftallが発売--カフェでのWeb会議やメタバースに https://japan.cnet.com/article/35192726/ CNET Japan 9/2の記事です。 「Shiftallは9月2日、防音をうたうBluetoothマイク「mutalk」(ミュートーク)の予約受付を開始した。希望小売価格は税込1万9900円で、発送開始は2022年11月〜12月頃を予定する」 VRゴーグルに似たような形のこのマイクで話すと、 聞き手には声以外のノイズが小さくなるし、自分の話し声が周りにも聞こえにくい、ということだそうです。 ウェブ会議の場合だと、会議室じゃなくて 自分のデスクであったり 自宅の部屋からだったりすることがあるので、 周りの騒音が気になることがよくありますけど、 かと言ってこんな飯盒を猿轡したみたいなものを着けた姿で 会議の画面に共有されるのはかなり抵抗がありますね。 まあ使う時は画面共有を切る前提にしたいところですけど、 普及していくとそれも当たり前になるんでしょうか。 VRゴーグルも、まだちょっとギャグっぽい扱われ方をしている気がするので、 そうそうなかなか慣れない気がしますけど。 続いてのニュースです。 サターンVの発射音はコンクリートを溶かし草を燃やしたか? 都市伝説を真面目に検証! https://sorae.info/space/20220903-saturn-v.html SORAE 9/3の記事です。 「アメリカ航空宇宙局(NASA)が開発した「サターンV」は、人類を月に送り込むアポロ計画で1960年代から1970年代にかけて使用された、高さ110m、総重量2800トンという巨大なロケットです。発射時の推力は3480万ニュートンであり、これを超える予定があるのはNASAの「SLS(スペース・ローンチ・システム)」と、スペースXの「スーパーヘビー」だけです。 さて、サターンVに関しては、以下のような都市伝説がインターネット上でまことしやかに囁かれてきました。サターンVの発射音はあまりにも強烈であるため、音のエネルギーでコンクリートを溶かし、1マイル (1.6km) 先にある草を燃やした、というのです。これは本当なのでしょうか? ブリガム・ヤング大学のKent L. Gee氏などの研究チームは、サターンVの発射音について研究し、この噂は誤りであると結論付けました。Gee氏らの論文は、The Journal of the Acoustical Society of Americaの音響学教育に関する特別号の一部として掲載されました」 ロケット噴射で出る炎ではなくて、音で燃えたり溶けたりする、 という、にわかには信じ難い話ですが、 実際この論文でもそこに関しては否定してるみたいなんですけど、 音波で温度が上がることは確からしいです。 要するに空気の圧縮・膨張が音として発生するので、 僕...
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  • #54 「Frank Zappa最高の1曲×100」第15回 ”The Illinois Enema Bandit”
    2022/09/01

    Frank Zappa最高の1曲×100

    今回は、”The Illinois Enema Bandit”です。

    1975年、アメリカのシカゴ郊外にて、

    強盗事件の容疑で、ある男が逮捕されました。

    彼の名前は、マイケル・ヒューバート・ケニオン。

    彼は強盗の罪を認めて、服役することになりましたが、

    彼の名は、強盗事件そのものよりも、

    彼の性癖によって、広く知られるようになりました。

    彼を世に知らしめるもう一つの名前は、

    「イリノイの浣腸強盗」。

    彼は若い女性を襲い、そのうち数名に対して、

    性的暴行、それも浣腸をした、ということを告白します。

    この、ショッキングかつリアクションに困る事件は、

    良くも悪くもアメリカに大きなインパクトを与えたのでしょう。

    その後、この事件を題材とした作品がいくつか発表されたようですが、

    ザッパも、そんなアーティストの一人でした。

    彼の名が知れると、ザッパは早速彼をテーマにした曲

    ”The Illinois Enema Bandit”を作曲し、

    コンサートで披露します。

    翌年行われた、ザッパ唯一の来日公演でも、

    セットリストに入っています。

    この時期のリードボーカルは、ナポレオン・マーフィー・ブロック。

    この時代のザッパバンドのムードメーカーとも言える彼は、

    ”Dickies Such An Asshole”でもボーカルを取っており、

    70年代黄金期のバンドを盛り上げるとともに、

    後のザッパのキャリアへの橋渡も担っていた功労者といえるでしょう。

    楽曲のムードは、スローテンポでブルージー。

    渋くワイルドな曲調と、

    曲の主題が醸し出すいかがわしさが、妙にマッチしています。

    しかし彼の歌った初期のバージョンは、

    ザッパ生前には未発表のままでした。

    その後バンドは新たなボーカリストとして、

    レイ・ホワイトを迎えます。

    楽器の演奏技術において高度に進化したザッパバンドが、

    ついに歌唱力において圧倒的な技術を持つ特別なシンガーを

    手に入れた瞬間でした。

    その後、メンバーにブレッカー・ブラザーズとしてその名を知られる

    マイケル・ブレッカーとランディ・ブレッカーを含むゲストを加えて、

    1976年12月に行われたニューヨーク公演は、

    1978年に「Zappa in New York」と題してリリースされます。

    力強くこぶしの効いたレイ・ホワイトの惚れ惚れする歌声とともに、

    ”The Illinois Enema Bandit”が公式に発表されたのです。

    しかし、この時期ザッパはレコード会社・ワーナーブラザーズと揉めに揉めており、

    その渦中で1977年、未発表の4枚組アルバム「Lather」全曲が放送され、

    ザッパはリスナーにその放送を録音するよう訴えました。

    「Lather」は、ワーナーからリリースされる予定となっていた

    4枚のアルバムの収録曲がほぼ全て含まれた作品で、

    その中に「Zappa in New York」も含まれていました。

    つまり、この番組を聴いていたリスナーにとっては、

    77年の時点で発表されていたことになります。

    年に2、3枚のアルバムをリリースし、

    大怪我をして死にかけてもリリースのペースを緩めなかったザッパにとって

    77年は、Mothers of Inventionでデビューして以来初めて、

    アルバムがリリースされなかった年でもあります。

    その後も、”The Illinois Enema Bandit” は、

    88年のラストツアーまで、

    頻繁に取り上げられた人気曲で、

    ザッパのギター・ソロが冴え渡るナンバーとしても優れていました。

    レイ・ホワイトのいなかった88年ツアーでは

    彼に勝るとも劣らない歌唱力を持つ

    ボビー・マーティンによって歌われていましたが、

    やはりレイ・ホワイトによるバージョンが、絶品です。

    ということで、今回は”The Illinois Enema Bandit”でした。

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  • #53 音に関するニュース「音ニュー」2022年8月号
    2022/08/25
    世の中に溢れる様々なニュースの中から、 音に関する話題だけを番組独自の視点でピックアップしてお届けします。 まず一つ目のニュースです。 寝苦しい夜はホラー映画の効果音ジェネレーターで鳥肌を立ててみよう https://www.gizmodo.jp/2022/07/horror-cinematic-noise-generator.html ギズモード 7/20の記事です。 「昔から暑い夏に涼を取る知恵のひとつに、風鈴がありますよね。涼しげな音を耳で感じるだけですが、身体も涼しい気分になれるガジェットです。しかし涼しげな音じゃなくっても、背筋に寒気を感じることができる楽器がもうひとつ。 それがホラー映画の効果音を奏でる「MPA 019 Horror Cinematic noise generator」です。ヴァイオリンの弓やドラムブラシでいろんな場所をこすったり、指で弾いたりするだけでスリル満点の音が楽しめるんです」 ということで、楽器を演奏する映像がYouTubeで見られるんですけど、 なんかこれダクソフォンみたいやな、と思ったら、やっぱりダクソフォンをヒントにして作ったみたいですね。 ダクソフォンをご存知ない方のために説明しますと、 ダクソフォンっていうのは、ハンス・ライヒェルっていう人が発明した楽器で、 今は内橋和久さんというギタリストの方が受け継いで演奏されてますけど、 専用の特殊な形をした木の板にピックアップをつけて、 それを弓で弾いたり指で弾いたりして演奏するという楽器のことです。 この木の板がいろんな形のバリエーションがあって、ちょっとどういう形か説明しづらいんですけど、 雲形定規みたいな、って、今度は雲形定規がどれぐらい認知されてるか、 って話になっちゃいますけど。 まあダクソフォンで検索していただければ一目瞭然ですけど、このノイズジェネレーターは、 そのダクソフォンに似た、弓で擦って音を出すところがあるんですね。 それ以外にも突起やらなんやら色々付いてるんですけど。 一応ホラー映画用の効果音のためのものということらしいですけど、 それに拘らなくても楽しく演奏できるんじゃないですかね。 ちょっと欲しいです。 続いてのニュースです。 歯ぎしりの音をイヤフォンで拾い個人認証 米国チーム「ToothSonic」開発 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2207/25/news054.html ITmedia NEWS 7/25の記事です。 「米フロリダ州立大学と米ラトガース大学の研究チームが開発した「ToothSonic: Earable Authentication via Acoustic Toothprint」は、ユーザーが歯のジェスチャーを行う際に発生する歯型による音波効果を利用したイヤフォンベースの認証システムだ」 音ニュー4月号で、心拍数で個人認証っていうニュースを取り上げまして、 その時は、僕のような不整脈がある人とかは難しいかも、みたいな話をしましたけど、 歯に関しても、虫歯になったらどうするのかな、と思いました。 でも、心拍数も歯ぎしりも、確かに表面的に認識できるものではないので、 なりすましはしにくいでしょうから、複合的に使うと有効なのかもしれないですね。 ちなみに最近はも痛くててですね……。 続いてのニュースです。 脳波計測で新発見!ラジオの「音」は感情に効く https://dentsu-ho.com/articles/8242 電通報 8/3の記事です。 この記事は、大雑把に言うと、いまラジオのリスナーが増えてますよ、 ラジオを聴きながら作業すると集中力が上がって捗りますよ、 そしてラジオCMは効果ありますよ、 という、非常に電通らしい、非常に広告代理店らしい記事です。 ちなみに僕は、昔からラジオが苦手です。 テレビは今は見なくなりましたけど、昔は大好きでした。 でもラジオはずっと苦手ですね。 オールナイトニッポンとかヤングタウンとか、特定の番組を聞くことはありましたけど、 今は一切聞きません。 一日中かけっぱなしにする人とか、結構いるじゃないですか。 うちの親もそうなんですけど、なんでそんなことすんのかな、と。不思議で仕方がないです。 自分の好みと関係ない音楽をかけられるのも嫌ですし、 その割に同じ曲ばっかり何度もかかるのも嫌ですし、 車一切乗らないのに定期的に交通情報が流れるのも嫌ですし、 興味のないことや聞きたくないことを喋ってるのを聞くのも嫌でした。 iPodが出...
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  • #49 音に関するニュース「音ニュー」2022年7月号
    2022/07/28
    世の中に溢れる様々なニュースの中から、 音に関する話題だけを番組独自の視点でピックアップしてお届けします。 まず一つ目のニュースです。 鳥は絵を知る 音を知る ハトが画風識別、ブンチョウは古典好み…芸術感覚を研究 渡辺茂 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD274KK0X20C22A5000000/ 日本経済新聞 6/8の記事です。 「鳥は絵を見たとき、作風の違いが分かるのか?上手(じょうず)か下手(へた)かは? 音楽ではどうか? 心理学を専攻する私は、鳥類が人の「芸術センス」に類似した能力を持っているかを、半世紀以上にわたって調べてきた」 ブンチョウ4羽を使って、 バッハが流れる止まり木と、シェーンベルクが流れる止まり木、 何も流れない止まり木の3つを用意したら、 4羽のうち2羽は、バッハの止まり木に一番多く、長く止まってた、 ということらしいです。 他の作曲家で試しても、現代音楽の作曲家よりも、 シェーンベルク以前の作曲家の方が人気が高かったみたいです。 音というのは物理現象で、 特に協和音と不協和音の違いは、 人間が恣意的に考えたものというよりは、 物理的な波形の特性のようなものですから、 鳥でも人間でも、協和音を良いと感じる個体が多いのは、 なんとなく頷けますけど、 逆に言えば、もしかすると鳥の中にも 人間と同じように、現代音楽好きな子もいるんじゃないかと思うと、 妄想が膨らみますね。 エドガー・ヴァレーズにハマる文鳥、とか。 ボアダムス聴いてると近くまで寄ってくる、とか。 そういえばMerzbowの秋田昌美さんは鳥好きでしたね。 続いてのニュースです。 レーザー光で音を測る!? マイクを超える光学的音響計測の世界 https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/1422034.html AV Watch 7/4の記事です。 1ビット研究会っていう、 1ビットオーディオに関心のある方々による 研究発表会の中で発表された、 直接1ビットとは関係のなさそうですけど、興味深い研究について、 藤本健さんがレポートされています。 通常、音を計測する場合は、マイクを使うわけですけど、 この研究では、マイクの代わりに、 レーザー光線を音に当てて計測するんだそうです。 音は空気の振動ですから、 空気が波打って伝わるんですけど、 そこでは光も音の波の影響で屈折するらしくて、 それを捉えることで、音の状態を、 サーモグラフィみたいなグラフィックで 視覚化できるということみたいですね。 マイクだと測定できないようなところ、 例えばスピーカーの中で音がどう反射してるか、とか、 カスタネットの、音が出る接点周辺の音を測定して、 音の原理が細かく分析できるとか、 音の仕組みの、非常に細かいところまで 分析できるようになりそうです。 光で音を計測するための研究は 80年代前半からあったそうです。 この発表のメインは、 パラメトリックスピーカーの計測にはマイクが使えないので、 レーザーで行いました、ということらしいですけど、 この、光学での計測という技術そのものが、 とても面白そうですね。 続いてのニュースです。 「音が痛みを和らげる」作用、“音楽ジャンルは関係なかった”との研究報告 https://www.phileweb.com/news/hobby/202207/08/5640.html PHILE WEB 7/8の記事です。 「米国立歯科・頭蓋顔面研究所(NIDCR)の神経生物学者が、音に痛みを和らげる効果があることを研究で明らかにした。脳の働きを視覚的に調べる技術を使用し、痛みに関する感受性が音によってどのように変化するのか、そのメカニズムを調べたという」 マウスによる実験ですけど、 音楽ジャンルに関係なく、 適度な音量の音楽が痛みの軽減に効果があったそうです。 こういうニュースを見ると気になるのは、 かけた音楽ジャンルが、他に何があったか、ですね。 ホワイトノイズでも効果は変わらなかった、 というところはわかったみたいですけど、、 ギル・スコット・ヘロンみたいな、 ポエトリー・リーディングのような音楽はかけたのか、とか。 ラップみたいな、歌と語りの間ぐらいのものとか。 多分、音楽とそうでないものの間には明確な境界線がなくて、 グラデーションみたいになってると思うんですけど、 その辺...
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