ありがとうを届ける電話ボックス|少し不思議な人生の話 第7話
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伝えたい言葉があったのに。
結局、
言えないまま終わってしまったことはありませんか。
「ごめん。」
「元気でね。」
「会いたい。」
そして――
「ありがとう。」
大切な人ほど、
いつでも伝えられるような気がしてしまう。
また会えると思っていたから。
また話せると思っていたから。
でも、その「また今度」が、
来ないこともあります。
祖母を亡くした青年・蓮。
最後に交わした言葉は、
後悔だけが残る喧嘩でした。
謝れないまま。
ありがとうも伝えられないまま。
祖母は突然、この世を去ってしまいます。
そんなある夜。
雨上がりの坂道で、
蓮は一つの不思議な電話ボックスを見つけます。
そこに書かれていたのは――
『ありがとうを届ける電話ボックス』
受話器を取った蓮に与えられた時間は、
たった三十秒。
そして繋がった相手は、
もう二度と会えないはずの祖母でした。
これは、
人生をやり直す物語ではありません。
伝えられなかった言葉と向き合い、
残された時間をどう生きるかを描く物語です。
もし今、
あなたにも伝えたい人がいるなら。
「いつか」ではなく、
まだ伝えられる今日のうちに。
この物語が、
その一言を届けるきっかけになりますように。
『少し不思議な、人生の話』
日常のすぐ隣にある小さな不思議を通して、
人生や心を描く物語をお届けします。
あなたには今、
「ありがとう」を伝えたい人がいますか?
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