「漢方はゆっくり効く」の誤解。急性期の風邪に素早く、よく効く正しい選び方/2026年8月24日MROラジオ放送分
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漢方では、風邪を「寒気がする」「のどが痛い」「お腹からくる」といった初期症状によって細かく分類し、それぞれ異なるアプローチで対処します。
例えば、ゾクゾクとした寒気があるタイプ(風寒証)には、毛穴を開いて汗をかかせる「葛根湯」や「麻黄湯」などが有効です。しかし、寒気がなくのどが痛いだけの時に葛根湯を飲んでも効果は期待できません。のどの痛みには「銀翹散(ぎんぎょうさん)」、胃腸風邪には「柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)」など、症状に合った薬を的確に選ぶことが重要です。また、「風邪予防のために葛根湯を飲む」といった使い方は、体に負担をかけるため避ける必要があります。
特に注意したいのが「夏風邪」です。湿気を好むウイルスが原因となることが多く、吐き気や下痢などの胃腸症状、強いのどの痛みを伴いやすいのが特徴です。高温多湿な環境(特に北陸の夏など)では体温調節がうまくできず、自律神経や胃腸の働きも乱れやすくなります。そのため、熱が下がっても「だるさが抜けない」「食欲が戻らない」と不調が長引くケースが少なくありません。
一般的な風邪薬が症状を抑え込むことを目的とするのに対し、漢方薬は体全体のバランスを整え、人間が本来持つ「自然治癒力」を最大限に引き出して回復をサポートします。「漢方はゆっくり効く」というイメージを持たれがちですが、自分の状態に合った処方を正しく選べば、風邪のような急性疾患にも素早く効果を発揮します。風邪が長引きやすい方は、自己判断で薬を選ぶのではなく、専門家に相談して自分にぴったりの漢方薬を見つけるのがおすすめです。
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