『大きなかしの木(小学館の名作文芸朗読)』のカバーアート

大きなかしの木(小学館の名作文芸朗読)

小学館

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大きなかしの木(小学館の名作文芸朗読)

著者: 小川 未明
ナレーター: 鈴木 里奈
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【小学館の名作文芸朗読】

広野の中に、誰も年齢を知らないほど長く立ち続けている、大きな一本の樫の木がいた。その木は、周囲の木々が小さいため話し相手もおらず、長いあいだ黙って暮らしていた。かつて近くにいた木々の「親世代」はすでに枯れ、残った若い木々も昔を知らないため、樫の木は完全に孤立していたのだ。若いころの樫の木は美しく、銀色に光る葉をしなやかに揺らしていた。しかし、年を重ねるうちに気難しくなり、葉の色もくすみ、性格も暗く、無口になった。やがて他の木々をうらやみ、「どうして自分には花が咲かないのか」「なぜ鳥や蝶が自分のところに来ないのか」と不平を言うようになる。©2026 Public Domain (P) (P)2026 エイトリンクス
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