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本当の初代桂春團治に功績がなかったため、明治中期から昭和初期まで、関西で絶大な人気を得た二代目を、後々、初代と呼ぶようになりました。
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初代桂春團治について
本当の初代桂春團治に功績がなかったため、明治中期から昭和初期まで、関西で絶大な人気を得た二代目を、後々、初代と呼ぶようになりました。
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桂文我・旭堂南湖 二人会 「上方の落語と講談の会」
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文我落語百席セレクション 55 「池田の猪買い」
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肉食が許されていなかった時代も、猪は別物だったようで、昔の浮世絵にも、猪を売っている絵を目にすることがあります。猪を「山くじら」と呼び、牡丹鍋を楽しみながら、寒い冬に耐えていたのでしょう。
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著者: 桂 文我
あらすじ・解説
明治36年(1900年)、ビクターの子会社であったアメリカのレコード会社・英国グラモフォンのプロデューサー・録音技師のフレッド・ガイズバーグにより、ホテルの一室をスタジオ代わりにして、日本で最初の平円盤式レコードの出張録音が行われました。
その時の録音に適する芸能と演者の選択を任されたのが、外国人の噺家のパイオニア・初代快楽亭ブラックで、落語・義太夫・能楽謡・音曲などを、当時の名人や人気者が次々に吹き込み、7インチ盤と10インチ盤の合計273枚が完成。
その中には、ブラックの落語も9枚含まれていました。
初代桂春團治について
本当の初代桂春團治に功績がなかったため、明治中期から昭和初期まで、関西で絶大な人気を得た二代目を、後々、初代と呼ぶようになりました。
明治28年(1895年)、18才で初代桂文我に入門し、桂我都と名付けられましたが、日常の素行が悪かったため、「もっと厳しい噺家の許で修業をさせた方が良かろう」と考えた文我が、二代目桂文團治(後の七代目桂文治)に預け、桂春團治に改名。
素行の悪さは直りませんでしたが、高座が抜群に面白く、次第に人気が高まり、SPレコードの吹き込み数もナンバーワンになったのです。
創成期の吉本興行の稼ぎ頭で、高給取りとなりましたが、放蕩三昧の借金だらけ。 会社に無断で放送に出たり、煎餅で拵えたレコードに吹き込んだり、奇行が人気を高める要因となりましたが、寿命には勝てず、昭和9年(1934)10月8日、胃ガンで没しました。
享年57、戒名は華光春團治道居士。
演目解説
『いかけや』
初代春團治は、悪戯をする子どもが登場するネタを数多く各レコード会社で吹き込んでいますが、このネタこそが春團治三代のお家芸です。但し、三代の春團治に稽古を付けたのは、四代目桂文團治だったようで、終生それを自慢していました。
『いかけや』の後半は鰻屋となるのですが、三代目春團治は演らず、後半まで上演したのは四代目桂文紅でした。文紅は四代目文團治の弟子だけに、オチまで演じることを、とても大切にしていたのです。