『[1巻] 営繕かるかや怪異譚』のカバーアート

[1巻] 営繕かるかや怪異譚

(KADOKAWA)

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[1巻] 営繕かるかや怪異譚

著者： 小野 不由美
ナレーター： 望田 ひまり
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このコンテンツについて

 叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている。
（「奥庭より」）
古色蒼然とした武家屋敷。同居する母親は言った。「屋根裏に誰かいるのよ」（「屋根裏に」）
ある雨の日、鈴の音とともに袋小路に佇んでいたのは、黒い和服の女。 あれも、いない人？（「雨の鈴」）
田舎町の古い家に引っ越した真菜香は、見知らぬ老人が家の中のそこここにいるのを見掛けるようになった。
（「異形のひと」）
ほか、「潮満ちの井戸」「檻の外」。人気絶頂の著者が、最も思い入れあるテーマに存分に腕をふるった、極上のエンターテインメント小説。
宮部みゆき氏、道尾秀介氏、中村義洋氏絶賛の、涙と恐怖と感動の、極上のエンターテインメント。©Fuyumi　Ono (P)KADOKAWA ミステリー

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自分の家で起こる異常な現象をどう祓うかではなく、気にならないようリフォームするという面白い解決法で先が気になり聴き入ってしまいました。どの話も怖いのですが、事情を聞いて、ならばこう修繕してはどうかという内容が思わず成程となり、前半は怖くて不安な家だったのが、後半では解決してないのに、この家に住んでも大丈夫そうという前向きな気持ちになります。文章が素晴らしく、情景が浮かびます。ただ、知らない言葉も多く、漢字を知りたくなる事もしばしば。本でも読みたくなりました。

怪異を少し気にならなくする不思議さがとても良い。

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
古い日本家屋には何かしらのものが住み着いている、というのは怪談の典型例ではあるが、本書はそれを情緒的かつ建築的に徹底的に追求した傑作だった。怖いだけではない、悲しくも心暖まる短編集だ。

各短編のパターンとしては築年数がそれなりに経過した（たいていがボロ家）日本家屋において住民が怪異に遭遇する。
住民が散々な目にあった後、何かしらの縁でタイトルにもある住宅の修理などを生業とする「かるかや」が登場し、怪異の由来を解明（というか推察）し、純粋に建築的手法によって解決していく。

物語はすべて一人称で進む。全体に淡々とした語り口なので、今流行りの実話怪談語りのようなおどろおどろしさは皆無だ。
よし怖くないぞ、と安心して聴いていたが、各話の語り手が置かれている状況をリアルに想像したら背筋が冷たくなった。まぎれもなくこれは「怪談」だ。

一方の「かるかや」は終盤にしか登場しない。そのパターンに慣れれば、いよいよ登場！とワクワクもするが第一話（これが一番傑作だったりする）を聴いていた時は、いつ営繕かるかやが登場するのだ？とジリジリしたものだ。

とにかく怖さと悲しさと優しさが全て盛り込まれた、近年稀に次がすぐ読みたくなる怪談だった。苦手な方にもぜひ聴いていただきたい。

ナレーションだが物語の雰囲気にもあい、とても聴きとりやすくて好感が持てる。男性のセリフも違和感がない。また登場人物の年齢に応じた読みわけがされていて混乱することもない。
ただ全体に熟語のイントネーションに違和感があった。気にしなくても良いレベルだとは思うが、美しい声で素晴らしい朗読だったので逆にそれが目立ってしまったのが残念だった。

まさしくこれぞ日本の怪談

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
怖い。ぞぞぞと鳥肌が立つ。単に脅すだけの怪談話しではなく、日常にあふれて身近にありそう。聞き進めることを止めようと思ったが、気になる。怖いけど最後まで聞く→聞き終えた後は妙に納得。ああ怖かった。

怖いと温かい両方

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
静かな声が良かった。
あまり怖くないのがよかった。
解決するので安心。

ゴーストハントの大人版かな。
家を壊せない。という縛りに無理があるけど。そこは小野不由美様ですのでそのルールで聞きますよ。
本当に引っ越せないの？とか。
大家に責任がとか、生活保護を悪いこととするのはいかかがなあとは思いました。が安心できるホラーとしては最高です。

あまり怖くないのがありがたい

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ホラーは苦手だけど12国記のファンなので小野さんの作品を。ギリギリ読めました。
古い家にまつわるあれこれなので、次に引っ越すなら新築がいい！と思ってしまうほど。笑
だけどこの世のものではない存在に優しい結末なので読後感はスッキリします。

ちょいコワホラーでドキドキ

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ストーリ展開がちょっと長い気がするが、あ、なるほど、怖がらせるのでは無く、あーなるほど…と思う。なかなか面白い。
ナレーション、良いです。雰囲気にもあってます。ただ…単語のイントネーションが異なるところが結構あり、え、っと思ってしまいます。
声だけの情景描写になるので、ぜひ気をつけて欲しいです。

イイね

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何故そういうことが起きるのか原因はわからないけど解決するホラー。
霊感がもともとある人、ある条件下で感じる人、霊感がないけど解決できる人、役割があってとても好き。
ナレーションも聞きやすくて良い。

優しく解決するホラー

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
もうちょっと詳しく教えてよという具合で終わるのがまた良かったり…
怖いとかはないけど描写が綺麗で良かった。
いい感じで解決するのが好き
たくさん聞きたいなー

おもしろかった

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何も知らないまま再生してしばらくは聴くのをやめようかと何度か思いました、怖すぎて。
家事をしながら聴いていたんですが情景が浮かんで不意に後ろが気になる事が度々、そして話が進んでその重く暗い気配が見事に晴れていくのに呆気にとられるような気持ちでした　とても面白かったです、ありがとうございました

はじめは後悔しました

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恐ろしすぎると1人でお風呂に入れなくなるので（笑）
最後にちゃんと、救いのある本作は、私にとってちょうど良い怖さでした。
怖いけれどどこか切ない。
凄い経歴を持つ作家さんの力量を感じます
また、ナレーションがすごく良い！
キャラの演じ分けが見事で、綺麗な声色はいつまでも聴いていたいほどでした。

ちょうどよい怖さ。

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
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