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『講談 古典怪異譚 十七』のカバーアート

講談 古典怪異譚 十七

著者: 旭堂 南湖
ナレーター: 旭堂 南湖
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あらすじ・解説

講談師の旭堂南湖が贈る古典怪談。
故きを温ねて新しきを知る。
名調子で語る「日本の怪談」ここにあり。

番町皿屋敷 その3「泣く女の声」(27分)
お菊の亡霊は、最愛の主人、青山主膳に我が身を切らせた用人の相川忠太夫を恨み、これにつきまとう。忠太夫は家にいられず、駕籠を雇って新宿の遊女屋へ行こうとするが、駕籠はいつの間にか吉原の方へ向いてしまう。

番町皿屋敷 その4「皿をかぞえる亡霊」(28分)
お菊は青山主膳に斬られ、用人の相川忠太夫によって古井戸に死骸は投げ込まれた。ここにお菊は怨霊となり、娘時代の許嫁、高木三平を訪れ、それとなくおのれの死を知らせ、妹お結、今は吉原の三浦屋の遊女大淀となっているが、ここへ相川忠太夫を誘い込む。

番町皿屋敷 その5「幽霊見物」(27分)
お菊の亡霊が、青山の屋敷に毎夜現れるという噂。これが世間に広まり、隣家の大久保彦六の耳に入った。彦六は、「うーん。青山の奴、やはり幽霊を手に入れよったか。あの古井戸からは幽霊が出なかったが、よし、一つ実地に見に行ってやろう」
何しろ白柄組の乱暴旗本。変わった連中が揃っている。お菊が殺されてから丁度三十五日目。

番町皿屋敷 その6「手招きをする亡霊」(28分)
お菊の亡霊が相川忠太夫の妹、静江の産室に現れ、忠太夫に切り取られた中指を、生まれた赤ん坊に向けて笑う。見ると、赤ん坊の右手の中指が切り取られたようにない。静江はあまりのことに、カッと血が上って死んでしまった。忠太夫は、「ああ、恐ろしい」
そのまま飛び出して、主人の青山主膳の部屋に来た。
「殿。忠太夫でざいます。お話申し上げたい儀がございまして」
「忠太夫か。入れ」
襖を開けて入ると、主膳は呆然としている。

旭堂 南湖(きょくどう なんこ) プロフィール
講談師。
1973年生まれ。
滋賀県出身。
大阪芸術大学大学院修士課程卒業。

1999年、三代目旭堂南陵(無形文化財保持者・2005年死去)に入門。
2003年、大阪舞台芸術新人賞受賞。
2010年、文化庁芸術祭新人賞受賞。
2015年、『映画 講談・難波戦記-真田幸村 紅蓮の猛将-』全国ロードショー。主演作品。
2019年、CD「上方講談シリーズ4 旭堂南湖」発売。「血染の太鼓 広島商業と作新学院」「太閤記より 明智光秀の奮戦」収録。
©2024 PanRolling

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