「なるほどそう来たか」。最後の10秒であなたは唸るでしょう。小酒井浮木の息もつかせぬ短編はオーディオブックならではです。

江戸川乱歩の「赤い部屋」に似たような趣旨で始まる短編ですが、話の展開の仕方は、やはり小酒井浮木独特と言っていいでしょう。饒舌な表現がなくコンパクトな展開に一気に引き込まれてしまいます。

結婚式の当日、新郎のもとに届けられる手紙は…。淡々と書かれている手紙の最後の6.4秒に思わぬ結論が用意されている。医者でもある小酒井不木でなければできない発想と描写をお聴き下さい。

物語を無駄な言葉なしに展開して最後に結論に落とし込むのは小酒井浮木の得意とするところです。日本の推理小説に大きな影響を与えたこの手法をお楽しみ下さい。

ChatGPTの「方丈記」現代語訳を人間のナレーションでお届けします。その訳は驚くほどわかりやすく淡々としたナレーションは私たちの心に沁み入ってきます。最後まで聴き通すと心が軽くなります。

最後の最後にどんでん返しを持ってくる小坂井不木得意の短編です。聴いていて登場人物二人のどちらがどこでどういうどんでん返しを持って来るのか想像しながらお聴き下さい。

会社社長の病室に何者かが忍び込み殺害を図るが、発見されて逃走。警察の執拗な捜査にもかかわらず「死なれては困る」者しかみつからない･･･根本が間違っていたのだ！ーいや･･･右に左に翻弄される展開、謎解きだけに終わらない繊細な心情表現、テンポのいい文体でお楽しみください。

【芥川龍之介】東大在学中から創作を始め「鼻」が夏目漱石から絶賛される。「羅生門」「芋粥」「藪の中」など次々と傑作を発表する。格調高い文章で人間の本質と闇を描いている。

菊池寛初期の短編小説。京都大学時代の経験も交えて書かれた面白い小説です。エゴイズムに対する辛辣な皮肉も込められた作品でもあります。 京都の疎水の描写も興味深い作品です。

S岳村から五六町離れた山裾に藤沢病院が立っていた。

未来を予知するサインは、案外身近に転がっている？——プロ野球選手として一軍と二軍をせわしなくいききしている男が、路傍の柳の下である法則性に気づく。それは男の快進撃のはじまりであった。が・・・　「にやり」と苦笑いをせずにはいられない、ショートショートの名手・阿刀田高の世界をご堪能いただけます。

新茶、新しいお茶への並々ならぬ思い入れを。

愛してやまない人との暮らしと決意を。

二時間目事件、この真相はどんなことなのか？

私が愛した人について、その人となりや感情を表現しています。