• 20260822 11:31am A Familiar Summer Noise
    2026/08/22
    私は普段、夏はフィールド録音にあまり向かない季節だと思っています。容赦のない暑さ、まとわりつく蚊の多さ、景色を埋め尽くすような蝉の鳴き声、そして人出の多さ。だからこそ、今日はあえて録音に出かけました。日本に住む方であれば、この音風景にはきっと聞き覚えがあるでしょう。湿気を帯びた夏の昼下がり、休みなく響く蝉の声、そして遠くに感じられる人の気配。理想化された自然環境を探すのではなく、夏という季節をそのまま記録したいと思いました。今回の録音は昼頃に行い、ハンディーレコーダーの内蔵マ..
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    8 分
  • 20260901 08:08pm Orchestra of the Autumn Reeds
    2026/09/01
    夏の勢いがようやく弱まり、芦原には静けさと複雑さが同居する音風景が現れ始めます。昼間はまだ暑さが残るものの、朝夕には秋の気配が漂い、夏の間控えていた野外録音を再開できる季節になりつつあります。この作品では、芦原に響く秋の虫たちの自然のドローンサウンドを収録しました。あまりにも完成された音で、もはや説明の必要がないほどです。デッカツリーを用いることで、虫たちがそれぞれ異なる音域を担当し、重なり合いながら見事なアンサンブルを奏でる様子が立体的に捉えられています。今回もバイノーラル..
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    32 分
  • 20260728 Birdsong, Cuckoos, and Fishermen at 4 A.M. (HPL Binaural)
    2026/07/27
    長野県の八千穂レイクで夜明け前に収録したサウンドスケープです。朝の訪れとともに目覚める森と湖畔の気配、そしてウグイスやカッコーをはじめとする野鳥たちの声が次第に空間を満たしていきます。本録音は、Ambisonicsマイクと無指向性4chサラウンドを組み合わせたテスト録音として行いました。狙いはまず、この場所の空気感と音場を自然に捉えることでした。ところがその朝、主役は鳥たちだけではありませんでした。午前4時頃から釣り客たちがなかなかの大声で会話を始め、思いがけずこの音風景の一..
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    18 分
  • 20260609 07:33am Echoes in the Mist (Binaural recording)
    2026/06/08
    空と大地が出会う、知覚できないほどの境界線。音は外側から響くのではなく、湿度そのものから滲み出てくる。機械と野生、その記憶の層が宙に浮遊している。耳を澄ませてほしい。世界はこの湿り気を通して呼吸し、そこに存在したという確かな『痕跡』だけを残している。20260609 07:33am Echoes in the Mist (Binaural recording)Integrated Loudness: -30.0LUFSMicrophone: Adphox BME-200Rec..
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    6 分
  • 20260607 01:29am Liquid Stillness (Binaural recording)
    2026/06/07
    6月の深夜1時半、道志川と水田の境界で録音された本作は、没入感のある音の風景を切り取ったものです。降り続く雨によって増水した川の力強い流れと、田んぼへと注ぎ込む水のうねりが重なり合います。その水音のシンフォニーの中では、シュレーゲルアオガエル、カジカガエル、そしてニホンアマガエルの鳴き声が闇夜に響き渡ります。水の轟音と生命の鼓動が深夜の闇の中でひとつに溶け合った時に生まれる、深く、流動的な静寂を探求する作品です。20260607 01:29am Liquid Stillnes..
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    7 分
  • 20260517 09:24pm Frogs in an Open Reed Field (HPL Binaural)
    2026/05/17
    葦原が、夜をひらいている。少し前までは、人の声や足音、
ホタルを見に来た人たちの気配が漂っていた。
場所が空になるまでには時間がかかり、
そこからまた始まるにも、少しの間が必要になる。その痕跡が遠のくと、
蛙たちは一定の気配として落ち着いていく――
開けた場に広がるシュレーゲルアオガエルの声。
それは密な塊にはならず、
間合いを残しながら広がっていく。ここでは音の在り方が少し違う。
囲い込まれるものがない。
音は外へ向かい、
葦の上を滑るように低く広がっていく。残るのは静けさ..
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    16 分
  • 20260516 10:38pm When Only Frogs Remain (HPL Binaural)
    2026/05/16
    夜更けを過ぎると、同じ場所は別の均衡を保っている。鳥たちは引き、池に水はない。そこに残るのは、途切れることのない音の場――鳴き続けるシュレーゲルアオガエルたち。その声は暗がりを均一な密度で満たし、コーラスというよりは、途切れない面のように広がっている。ときおり草むらで何かが動き、かすかな気配が通り過ぎていくが、夜の支配を揺るがすことはない。ここには時間を測る指標がほとんどない。移り変わりも、明確な転換もない。ただ、持続だけがある。高次アンビソニックスで収録されたこの音は、出来..
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    26 分
  • 20260512 06:39pm Forty Minutes of Dusk Transformation (HPL Binaural)
    2026/05/12
    夕暮れが池に降りてくるとき、そこには耳を澄ます気配がある。名残のように残る鶯や画眉鳥の声は、薄れていく光の中に漂いながら、空の色が失われるにつれて、まばらになっていく。その合間の静けさの中で、別の気配が満ちてくる――はじめは微かで、空気そのものに紛れるほどに。水がゆっくりと戻りはじめると、滴りは静かで規則的な時間を刻む。そして、はっきりした境目もないままに、蛙たちが鳴きはじめる。空にあった気配は地へと近づき、散っていた声はひとつの響きへと集まっていく。鳥の声は夜の湿り気の中へ..
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    41 分