ep53-3「論理的思考とは何か」後編/「世界の論理、4つの『型』」「日本人は共感を重んじる?」
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どうも、ホシノです。お待たせしました!アワノさんの選書、渡辺雅子さんの『論理的思考とは何か』を深掘りする第2弾をお届けします。
ビジネスの世界にいると、アメリカ発の「結論ファースト(PREP法)」こそが正解だと思いがちですが、本書では国や文化の歴史に深く根ざした「独自の論理的思考」が4つの領域に分けて明かされます。
【経済領域】アメリカ:効率性とゴール達成の論理主張を3つの根拠で支える「5パラグラフ・エッセイ」が主流。ビジネスでおなじみの逆算思考やロジックツリーも、ここから来ています。
【政治領域】フランス:公共の利益と議論を尽くす論理ある主張(正)に対して必ず反対意見(反)を戦わせ、最後にそれらを統合した合体版(合)を導く構造。過去の哲学者の思想を引用しながら議論を深めることが求められます。
【法律領域】イラン:真理と規範を守る論理晴れて白黒をつけるのが目的。最後にはことわざや詩(ポエム)、神への感謝を織り交ぜるのが論理的とされる、聖典に基づいた世界観です。
【社会領域】日本:共感と道徳心の論理判断基準は「周りの人から共感されるか否か」。作文でも自分の体験を通じた変化や成長(起承転結)を語り、クラスメイトと感覚を共有することを重んじます。
日本の学校教育では「自分の経験を語ってどう成長したか」というプロセスが良しとされるため、社会人になって急に「アメリカ式の結論ファースト」を求められて苦労するのは、ある意味で当然のことなのかもしれません。
著者の渡辺さんは、利害や正義がぶつかり合うこれからの時代だからこそ、衝突を回避できる「日本的な社会領域の論理」が重要になってくるのではないかと結んでいます。
状況や相手に合わせて、乗るロボット(論理の型)を上手に乗り換える……そんな柔軟なメタファーを意識してみると、ビジネスもコミュニケーションもぐっと面白くなるはずです。
次回からは、栗原康さんの『サボる哲学』についてお話します。どうぞお楽しみに。