『ヒダテン!ボイスドラマ』のカバーアート

ヒダテン!ボイスドラマ

ヒダテン!ボイスドラマ

著者: Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会
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飛騨高山を舞台にした珠玉のボイスドラマをお届けします。コミュニティFM Hit's FM(Hida Takayama Tele FM) で放送中の人気ラジオ番組! ヒダテン!のCV声優10名 が入れ替わりパーソナリティを務める「Hit’s Me Up!(ヒッツ・ミー・アップ!)」の中で放送されているボイスドラマです!ボイスドラマを通じて飛騨高山の魅力に触れてみてください! <番組の特徴> ・ 飛騨高山を舞台にしたボイスドラマを多数制作! これまでに100本以上の作品を発表し、地元の魅力を物語として発信 ・ 放送情報   放送局1: Hit's FM(Hida Takayama Tele FM)   放送時間:毎週金曜10:30-11:00/毎週土曜13:30-14:00   放送局2: FMらら(FMラインウェーブ株式会社)   放送時間:毎週金曜13:00-13:30   配信:Spotify、apple(iTune)ミュージック、amazonミュージック、YouTubeミュージック、CastboxなどのPodcastで番組とリンクして配信中! 飛騨高山の美しい風景とアニメ文化をつなぐ、唯一無二のラジオ番組! 「Hit’s Me Up!」を聴けば、新たなエンタメの扉が開きます!Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会 戯曲・演劇
エピソード
  • ボイスドラマ「J〜真夏の夜の夢」
    2026/07/31
    もし、歴史を動かした科学者が、戦時中の飛騨・久々野村で一人の少女と出会っていたら──。言葉を超えて心が通い合う、戦争と平和を描いたヒダテン!渾身のボイスドラマ【ペルソナ】・J(41歳/CV:日比野正裕)=ジュリアス・ロバート・オッペンハイマー。マンハッタン計画の長。トリニティ実験の爆発による風圧で次元をスリップ。久々野村へ・とめ(3歳/CV:坂田月菜)=高山市久々野で生まれ、久々野で育った少女。母親はとめを産んですぐに亡くなり、父親は1年前に出征して戦死。炭小屋にひとりで暮らす。畑の中に倒れているJを見つけて自分の住む炭小屋へ連れていき匿う。トメ、とはこれ以上女子が生まれないようにという意味でつけられた名前・村人(39歳/CV:山﨑るい)=結というつながりの中でとめを見守る村人【プロローグ:トリニティ実験】◾️SE:激しい雷雨の音『我は死神なり、世界の破壊者なり』◾️SE:小鳥のさえずり(平和なイメージ)◾️激しく咳き込みながらもたばこを吸うJ「(ゴホゴホ)タ、タバコをくれ!」<Shu「Didn't you just have one?」(今吸い終えたばかりだろ)>「いま吸い終えたばかり?そんなこと、君には関係ないだろう」<Shu「I'm worried about you. 」(心配してるんだ)>「なあ、シュウ。我々がこれからしようとしているのは、本当に正しいことなんだろうか?」<Shu「Japan is allied with Hitler, you know.」(日本はナチスの同盟国だぞ)>「ああ。確かにニッポンはナチスドイツの同盟国」<Shu「We are going to end the war, aren't we?」(戦争を終わらるんだろ)>「だが、いくら残虐行為を繰り返しているとはいえ、我々の開発したこの兵器は・・・」◾️SE:カウントダウンの声「Thirty seconds and counting.」私の言葉を遮るように、”ガジェット”のカウントダウンが始まった。”ガジェット”、というのは、爆縮型のプルトニウム原子爆弾。まもなくニッポンへ投下される大量破壊兵器と同じ形の爆弾である。私の名前は、ジュリアス。友人で同僚のシュウイチからは『J』と呼ばれている。理論物理学者で、『トリニティ計画』の最高責任者。プロジェクトは、アインシュタインが大統領に送った手紙から始まった。ナチスより先に核の開発を。アジアで傍若無人な行為を繰り返すニッポンも止めなければ。開発に関わる者の中に、その信念を疑うものなどいなかった。だが、戦争が長期化すると、ナチスの勢力が弱まってくる。そして・・・◾️SE:カウントダウン「Ten、Nine、Eight・・・」1945年5月。ナチスドイツが降伏。ニッポンは空襲ですでに壊滅状態。それでも私は、軍事的使用以外の選択肢はない、と主張した。◾️SE:カウントダウン「Three、Two、One、Now!」〜爆発音・衝撃波ガジェットが炸裂した瞬間。我々は『数千もの太陽が同時に昇るような光』に包まれた。サングラスをしていても、とても目を開けていられない。空気が焼けるように・・・熱い!30秒後に襲ってきたのは、すべてをなぎ倒す超音速の衝撃波。まるで空間そのものを歪めてしまうような・・・いや、違う。実際に空間は歪んでいたのだ。遠のいていく意識。私の目の前は真っ白になっていった・・・【シーン1:大野郡久々野村】◾️SE:ヒグラシの声と小鳥のさえずり(平和なイメージ)う・・う〜ん・・・ハッ!ここは・・・どこだ?砂漠ではない・・・いったい・・どこまで吹き飛ばされたんだ。森・・・・・?トリニティサイトの近くにこんな森があったか?ロスアラモスの麓(ふもと)か?私が横たわっているこの巨木は・・・なんだ?エドゥリス松でもジュニパーでもない。赤みを帯びて、幾重にも剥がれ落ちるような皮・・触れれば驚くほど柔らかく・・そして温かい。顔を上げれば・・・なんだ、この真っ赤な果実は?小さなカップのような形。緑の葉の中で、血のように滴る赤色。なんと不吉な・・・やはり・・・・・なにかおかしい。あの、世界を焼き尽くすような熱線はどこへ行った?肌を焦がす熱さは?いや、それだけじゃない。トリニティサイトの音が、なにもしない。カウントダウンを告げたスピーカーの雑音も、科学者たちの歓声も、...
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    23 分
  • ボイスドラマ「根古石」
    2026/07/24
    悪夢に苦しむ少女。失われた故郷。そして、姿を消した一匹の猫。恐ろしくも切ない物語を、ぜひ最後までお楽しみください・・・【ペルソナ】※舞台は昭和35年春/荘川村中野から高山市(現在の市街地)へ・さくら(15歳/岩波あこ)=祖父母と暮らす荘川村中野から高山市の親戚の家へ・こうめ(15歳/坂田月菜)=高山市内にある旅館の娘。実は密かに金森の血統を守ってきた旧家・祖母(71歳/山﨑るい)=荘川村中野から親族の住む新淵へ・七儺(岩波あこ)=さくらの夢に現れて苦しめる【プロローグ:出会い】◾️SE:村の中の環境音「さくら・・高山へ行っても元気でな。しっかり勉強してこいよ」祖母が目を潤ませて私を見送る。祖父は何も言わず、寂しそうな顔をこちらに向けていた。昭和35年。1960年の春。荘川村中野。御母衣ダムの建設とともに、住人たちは引っ越しを始めた。ある者は郡上八幡へあるものは名古屋へまたあるものは東京へ・・荘川や白川村へ残る者はごくわずかだった。私はさくら。ここ荘川村中野で、祖父母との3人暮らし。祖父母は高齢を理由に遠くへは行かず、荘川村に残る決断をした。今後は新淵にある親戚の家で世話になる。本来なら私も一緒に新淵へ行くはずだった。だが今年はちょうど、中学卒業。高校進学の年。高山にある名門の進学校・神山高校へ行く。入学試験はこの春。3月。受験したときは、まさか受かるなんて思ってもみなかった。何も考えずに受験したので、合格してからは大変。祖父母は私のために、親戚中へ掛け合った。結局決まったのは、高山の叔父の家。県事務所近くの古民家に居候。通学は自転車。雪が降ったら大変そう。そして、今日が入学式。祖父母が見送る中野のバス停。祖父は必死で泣くのを我慢してる。潤んだ瞳を見ていると嬉しさよりも寂しさが募る。私にも、心配事がひとつ。新しい生活のことじゃない。実は引っ越しが決まってから、サクラの姿が見えなくなっちゃったんだ。サクラ、っていうのは、うちで飼っている三毛猫。私と同じ名前。私が生まれる前からいたから、もうかなりおばあちゃんのはず。祖父母は、新淵への引っ越しが決まった日、”サクラをどうしよう?”ってすごく悩んでた。聞くでもなく、私に抱かれたサクラは耳をそばだてていたけど・・え?まさか・・心配かけないために、自分で姿を消したの?翌日から祖父母と私・3人で、必死にサクラを探しまわる。でも結局、入学式の今日まで、その姿を目にすることはなかった。時間になり、遠くからバスがやってくる。そのとき・・・◾️SE:ネコの鳴き声(ニャー)「さくら?」振り返ってもなにもない。祖父も祖母も聞こえていないようだ。やがて、乗合バスがバス停に到着。私は後ろ髪を引かれながら、ステップを上がる。庄川(しょうがわ)のせせらぎが雪解け水を運んでいた。【シーン1:根古石】◾️SE:高山陣屋の環境音「じいちゃん、ばあちゃんがいつまでも元気でいられますように」桜山八幡宮。秋の高山祭の舞台。神山高校からの帰り道、私は宮川沿いの参道から、八幡さまへ。祖父母のことを思って真剣にお祈りした。私の大切な家族。見送りのときの顔が頭から離れない。私は、まるで神様に呼ばれるように、毎日参道脇に自転車を停める。でも、お参りする理由はそれだけじゃない。「サクラが無事でいますように」私が生まれたときから一緒の猫、サクラのことも、ずうっと心に引っかかっていた。八幡さまでは本殿に参拝。そのあとは江名子川(えなこがわ)のほとりへ。秋葉さまの前で自転車を停め、小さく頭を下げる。初夏の遊歩道は風が気持ちいい。安川通(やすがわどおり)から上三之町を通って市役所へ。中橋を渡れば飛騨県事務所。ここから叔父さんの家までは自転車で5分もかからない。このコース、ちょっと遠回りだけど、私のお気に入り。どうして県事務所の前を通るかというと・・・裏手に、『旧陣屋稲荷宮』っていうお稲荷さんがあるの。そこで、ちょっとかわったものを発見したんだ。『根古石』。『根っこ』に『古い』に『石』と書く。最初...
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    22 分
  • ボイスドラマ「覚醒」
    2026/07/17
    80年前の朝日村。戦争孤児の少女と、正体を隠して生きる少女。二人の出会いが、現代へ続く「覚醒」の物語を動かし始めます。飛騨に伝わる八百比丘尼伝説を描いた和風ホラーボイスドラマです・・・【プロローグ:出会い】◾️SE:村はずれの辻の環境音/〜駆けつける足音八夜の泣き声「お願いです、通してください。私はただこの村に用があって」「おまえら!なにしとるんや!」「なんじゃあ?伽耶!邪魔するなて」「大人がよってたかって、女子(おなご)をいじめるとはなにごとや!」「女子 って、お前も同じくらいの歳やろうに」そうだ。わしと同じくらい。十六か十七くらいの女の子が、目の前で泣いている。「それにいじめとるんやないぞ。このガキが、村に入ろうとするからじゃ」「ええやないか。入れてやれば」「あほか。ただでさえ、食糧難やっちゅうのに、これ以上よそもんに食い扶持減らされてたまるか」「おまえらだって、名古屋とか大阪から疎開してきた、よそもんだろ」「うるせえ。つべこべ言うと、お前も村から叩き出すぞ、伽耶!」怖い顔して私を睨みつける疎開者たち。1946年。益田郡(ましたぐん)朝日村。終戦からまもなく1年が経とうという頃。朝日には名古屋や大阪から、疎開者がぞくぞくとつめかけた。なかでも多かったのは引揚兵や復員兵たち。小さな村はよそものでごった返していた。ただでさえ平地が少なく、米の収穫量が限られている朝日村。急激な人口流入は激しい食糧難をもたらした。配給や耕作地をめぐる諍いも毎日絶えない。疎開者たちは森を切り拓いて自分たちのために畑と住処(すみか)を作った。林業に関わっていく者も多い。彼らはいつも数人で村の辻に立ち、入ってくる者を見張っていた。「ええか。ガキ。十(とお)数えるうちに出ていかんと、痛い目を見るぞ!いち!」「待て!この子はわしが面倒みる。連れてくぞ」「おいおい。ガキがガキの面倒みるってか」「うるさい。そんなこと言っとってええのか。今度腹痛(はらいた)になっても薬草を煎じてやらんぞ」「う・・なんだと・・」わしは、少女の手をとり、うちへ向かって歩いていく。疎開者の男は恨めしそうな顔でわしを睨んでいた。【シーン1:ともだち】◾️SE:朝日川のせせらぎ/小さな足音「ありがとう」消え入りそうな声で少女が呟く。「助けてくれて」「ええんやよ。わしだって、もともとよそもんやし」「どういうこと?」「戦時中はわしも疎開者やったんだて」「え・・」「実家は名古屋や。戦況が悪化した去年の正月。とうさまとかあさまは、わしをひとりでここ、朝日村へ行かせたんや。「そうなの・・」「そのすぐあとで名古屋の大空襲や。B29が、とうさまとかあさまと家を焼き尽くした」「そんな!」「新聞もなんも教えてくれんからな。わしが知ったのは、5月になってから。名古屋城が焼け落ちた、ってみんな騒いどった頃や。ちょうどそのころ、疎開先のここへとうさまとかあさまのお骨が届いた」「やだ・・」「お骨ったって、骨なのかどうかもようわからん。砂みたいな焦げカスだけや。その中に手紙がねじこまれとったわ」「手紙・・?」「親戚のおじさんからでな。みんな、家も焼けてしもうたで、帰ってくるな。お骨はそっちで弔ってくれ、って」「ひどい・・」「ああ。でも戦争なんて、そんなもんやろ。そういうわけでわしは戦災孤児になった」「そう・・」「今からいくんは、わしのうちや。炭焼き小屋だけどな。杣衆(そましゅう)の面倒みてやるかわりに、住まわせてもろうとるんじゃ」「面倒・・?」「うん。わしには薬草の知識があるからな」「薬草?」「ああ。よもぎとかクロモジとか。朝日には掃いて捨てるほどあるじゃろ。わしが疎開する前、かあさまが薬草のこといろいろ教えてくれてな。これは食べれる。これは食べたらあかん。ゲンノショウコってやつは腹の具合がわるいときに煎じて飲む。ドクダミは便秘に効く。ヨモギは風呂に入れて疲れをとれ。怪我したら、クロモジの葉を粉末にして止血しろ・・・」「すごい・・」「なんか感じるものがあったんじゃろなあ。かあさまは...
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    19 分
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