『ヒダテン!ボイスドラマ』のカバーアート

ヒダテン!ボイスドラマ

ヒダテン!ボイスドラマ

著者: Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会
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飛騨高山を舞台にした珠玉のボイスドラマをお届けします。コミュニティFM Hit's FM(Hida Takayama Tele FM) で放送中の人気ラジオ番組! ヒダテン!のCV声優10名 が入れ替わりパーソナリティを務める「Hit’s Me Up!(ヒッツ・ミー・アップ!)」の中で放送されているボイスドラマです!ボイスドラマを通じて飛騨高山の魅力に触れてみてください! <番組の特徴> ・ 飛騨高山を舞台にしたボイスドラマを多数制作! これまでに100本以上の作品を発表し、地元の魅力を物語として発信 ・ 放送情報   放送局1: Hit's FM(Hida Takayama Tele FM)   放送時間:毎週金曜10:30-11:00/毎週土曜13:30-14:00   放送局2: FMらら(FMラインウェーブ株式会社)   放送時間:毎週金曜13:00-13:30   配信:Spotify、apple(iTune)ミュージック、amazonミュージック、YouTubeミュージック、CastboxなどのPodcastで番組とリンクして配信中! 飛騨高山の美しい風景とアニメ文化をつなぐ、唯一無二のラジオ番組! 「Hit’s Me Up!」を聴けば、新たなエンタメの扉が開きます!Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会 戯曲・演劇
エピソード
  • ボイスドラマ「if。君のその手に触れられたら」
    2026/06/12
    もし、あの日、古い町並で“あの音”を聞かなかったら。飛騨高山の伝統工芸「一位一刀彫」をテーマに描く青春ボイスドラマ。【ペルソナ】※Yew(ユウ)は一位の木の英語名/marja(マリヤ)は一位の木のフィンランド語名・ユウ(17歳)/山﨑るい=高根町で生まれた少年/市街地の叔父の家に居候して高校へ通う。市街地の工房で出会ったアッシュに一目惚れして軽い気持ちで一位一刀彫に興味を持つ・アッシュ/本名はアストリッド(18歳)/山﨑るい=フランス人の留学生。ワーキンングホリデーで出会った一位一刀彫に魅せられて本気で修行したいと思い文化活動ビザ取得を目指す・マリヤ(17歳)/岩波あこ=ユウの遊び仲間/ユウに好意を寄せるが告白していない・親方(68歳)/日比野正裕=一位一刀彫の職人。飛騨の匠・先生(40歳)/日比野正裕=優しいめがねをはめた先生[シーン1:古い町並】◾️SE:古い町並の雑踏「Je suis désolée.」※アッシュの声(CV:リア)=https://hidaten.com/wp-content/uploads/2026/05/Aicha-Lea.mp3「え?」「何語?」「フランス語でしょ」古い町並に面した一位一刀彫の工房。通りから見えるところで、女の子がノミをふるってる。思わず声をかけたら、振り返ったのはなんと・・・金髪の女性だった。「ちょっともう〜。行くよ、ユウ!」横で怖〜い顔してボクを睨んでいるのは、同級生のマリヤ。怒ると怖いんだよなあ。そのやりとりを見ていた、ブロンド女子が笑ってる。ボクの名前はユウ。生まれた家は高根町。市街地の叔父さんちから高校へ通う一年生。入学したのは今年の4月。部活は帰宅部。放課後はいつも寄り道して、古い町並で遊んでる。で、ボクと同じように古い町並をぶらぶらしてたのがマリヤ。話しかけたら、同じ高校の同じ一年生だったんだ。どこに住んでるの、って聞いたら・・「荘川よ」「へえ〜」「放課後どんなに急いでも1時間以上バスを待たなきゃいけないの。だからいつもブラブラしてる。あんたは?」「ボクは帰宅部。実家は高根だけど、市街地のおじさんちに居候」「荘川と高根じゃ、真逆ね。はは・・」という感じで、意気投合。以来ほとんど毎日、2人で古い町並を徘徊。今日も今日とて歩いてたら、聞きなれない音が聞こえてきた。耳をすましたら、なんとノミの音。あとから聞いたら一位一刀彫っていうらしい。工房が公開されてて、実演をしてた。職人さんは若い女の子っぽい。藍染めの作務衣に、頭に巻いた白い手ぬぐい。脇目も振らず一心不乱にノミをふるう。その仕草にボクの目は釘付けになっちゃって・・それで、つい声をかけちゃったんだ。まさか金髪女子とは・・・少し気恥ずかしくて、足早に立ち去るボクとマリヤ。「行くよ、ユウ」背中越しに、フランス語が聞こえてきた。「Salut!」※アッシュの声(CV:リア)=https://hidaten.com/wp-content/uploads/2026/05/Lea.mp3なんか、周りの観光客にも笑われてるような気がして。高山駅までの間、マリヤはずうっとボクを睨んでいた。[シーン2:古い町並の公開工房】◾️SE:古い町並の雑踏「ハーイ!ユウ!マリヤも!」笑顔でアッシュがボクたちを出迎える。奥の親方は相変わらず怖い顔。アッシュというのは、ブロンドの女の子。マリヤが言ったように、フランス人だった。翌日。結局ボクたちは・・っていうかボクは、アッシュに魅せられてまた、工房へ行ったんだ。マリヤはあきれてたけど、ついてきた。アッシュは、一位一刀彫の工房で働く、見習い職人。見習い、とはいっても、この夏でもう一年になるらしい。で、どちらからともなく、話をするようになって・・・あ、もちろん、日本語でね。彼女、アッシュは、英語、フランス語、日本語がペラペラなんだ。(※以下、流暢な日本語で)「私、去年の夏に、高山へ来た。ワーキングホリデーね。最初は外国人観光客向けのゲストハウスで働いてたの。お休みの日に、この工房で実演を見てすごくショック受けた」「なんで?」「フランスにも木彫りってあるんじゃないの?」「あるよ。でも全然違う。フランスの木彫りはまず先に粘土で模型を作る。それから彫刻刀とヤスリで磨き上...
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    17 分
  • ボイスドラマ「初恋」
    2026/06/05
    8歳の春、さくらと出会った少年・澪桜。それから7年――。15歳になった澪桜のそばには、いつも支えてくれる同級生・若葉がいた。ある日の放課後。春の嵐が荘川を襲う中、若葉は澪桜のために傘を届けようとする。国の天然記念物「荘川桜」を舞台に描く、切なくて優しい青春ラブストーリー・・・【ペルソナ】・澪桜(れお/15歳/CV:岩波あこ)=東京から荘川へ引っ越してきた少年。東京ではいじめを受けていたPCオタク。保小中一貫教育の学校でみんなが顔見知りという環境からなかなか友達ができない。その反動もあって、同級生たちの自慢で国の天然記念物でもある荘川桜を妬ましく思う・若葉(めい/15歳/CV:岩波あこ)=澪桜の同級生。密かに澪桜を慕っているが、表立って告白したりはしない。影でいつも澪桜を応援し、味方になってくれる・荘川さくら(年齢不詳/CV:岩波あこ)=荘川桜の精。自分の姿が見える者には優しく接する【シーン1:中学校の教室】◾️SE:教室のチャイム『澪桜くん、付き合ってください!』「ごめん」『え・・』ああ、まただ。今月に入ってこれで3人目。いや、ホント・・わざわざ告ってくれる女子には申し訳ないんだけど・・・誰かと付き合うとか、ないから。だけどオレ、そんなに彼女に見えるのかなあ・・廊下で一部始終を見ていた若葉が笑う。オレの後ろの席の女子。いや。顔は笑ってないけど、心は笑ってる。オレにはわかる。絶対そうだ。若葉は・・・六厩(むまや)に住んでる。冬、お天気お姉さんが、”今朝の高山市内で最低気温が一番低いのは・・”って伝えるとこ。中学入る前に国府から引っ越してきて・・・だから、中学入ったとき、若葉には友だちが一人もいなかった。ここは、保育園から小学校、中学校まで一貫教育だからな。8歳で東京から越してきたオレと一緒だ。なんか境遇が似てたから、自然と話すようになって、今に至る。オレの名前は澪桜。荘川の中学校に通う三年生。特に仲のいい友だちというのはいなくて・・・話せるのはやっぱ、若葉くらい。ま、どーでもいーけど。おっと、もうこんな時間。よしっ。駆け足で下駄箱へ。外へ出ようとするオレに、「澪桜」後ろから声をかけてきたのは・・「どこ行くの?」「若葉・・」「あんた、今日掃除当番でしょ」「え?違うし」「3日前に谷口くんに代わってもらってたじゃない」「あ・・」「今日は谷口くんの当番だから、澪桜が代わってあげなきゃ」「あ〜っ!そっかぁ〜」「なに?用事あんの?」「うん・・まあ」「ま〜た、荘川桜?」「いや・・まあ・・・そうだけど・・・」「しょうがないなー。私が代わってあげるから、行ってきたら?」「ホントか?」「疑うんならやめよっかな・・」「ごめんごめんごめん。ありがと!若葉!マジで助かる!神!今度ジュース奢るわ」「リアクションでか!ま〜ったくアキもせずによく行くわねー、毎日毎日」「まあな」「さあ、先生見回りに来ちゃうから早く行って!」「やばっ、んじゃ行くわ。じゃあな、若葉。また明日!」「いってらっしゃーい」オレは慌ててチャリ置き場へ。ん?なんか若葉って、いつもオレを助けてくれてんじゃね?ほかの友だちは、毎日荘川桜公園に行くっていったら、アイタタタ・・って笑ってたのに。やっぱ持つべきものは友だわ(笑)結局、自転車をベタ漕ぎして、荘川桜公園に着いたのは30分後だった。【シーン2:荘川桜公園】◾️SE:小鳥のさえずり『今日は早かったわね、澪桜』荘川桜の下でさくらがオレを迎えてくれる。さくらは7年前、8歳のときからの友だち。不思議なことにオレ以外の人には見えないみたいなんだ。こうやってちゃ〜んとここにいるし、手にも触れられるのに。あ、触れられるって言っても、触ってくるのはさくらだけど。見たとおり、オレよりずうっとお姉さん。歳をきいても教えてくれない。500歳以上離れてるから数えられない、ってわけわかんないこと言って・・オレは中学に入っても、放課後はほとんど毎日、荘川桜公園に行く。町屋(まちや)にある家とは反対方向だけど。どうせ、帰っても誰もいないし。介護福祉士のママは...
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    15 分
  • ボイスドラマ「澪桜」
    2026/05/29
    東京から荘川へ引っ越してきた8歳の少年・澪桜。新しい学校に馴染めず、孤独を抱える彼の前に現れたのは、荘川桜の精を名乗る不思議な女性「さくら」だった――。国の天然記念物「荘川桜」を舞台に描く、春のファンタジー。春風と桜吹雪の中で紡がれる、“優しさ”の物語をぜひお聴きください。【ペルソナ】・澪桜(れお/8歳/CV:岩波あこ)=東京から荘川へ引っ越してきた少年。東京ではいじめを受けていたPCオタク。保小中一貫教育の学校でみんなが顔見知りという環境からなかなか友達ができない。その反動もあって、同級生たちの自慢で国の天然記念物でもある荘川桜を妬ましく思う・荘川さくら(年齢不詳/CV:岩波あこ)=荘川桜の精。自分の姿が見える者には優しく接する【シーン1:荘川桜公園】◾️SE:小鳥のさえずり『なにしてんのぉ?』「えっ」『だめじゃない。空洞(うろ)に花びらなんて詰め込んじゃ。くすぐったいわ』びっくりしたぁ。こんな朝早くの荘川桜公園。誰もいないと思っていたのに。いきなり声かけてくるんだもん。着物きた女の人・・振袖に桜の花が咲いてる。成人式?・・はとっくに終わってるよね。ピンクの長い髪が春風にたなびいてる。『どこの子?見ない顔ねえ』もう・・うるさいなあ。おばさんには関係ないだろ。『おばさん?って、誰のこと?』「えっ?いまオレ、声出してないのに・・・」『や〜っとお口開いた』「なんだよ、おばさん」『おばさんなんてどこにいるの?』「いるじゃん、そこに。お、ば、さ・・うっ・・・」口に桜の花びらがくっついて・・・しゃべれない・・手で口を塞いでるみたいに。『ふふ・・おいたはダメよ』なんなんだよ、このおばさ・・・おねえさんは・・・『そうそう。最初からそう呼んでくれればいいのに』「ぺっ、ぺっ。もうわけわかんないよ」『きみ、どこから来たの?清見?国府?市街地?』「東京」『トウキョウ?それどこ?』「東京も知らないのかよ。ここ荘川から直線距離で215 km東」『へえ〜ボク、物知りなのね』「ボクって呼ぶな」『じゃあなんて呼べばいいの?』「レオ。『ミオ』っていう字に『桜』って書いてレオ」『まあ、私とおんなじ名前』「え?おば・・おねえさんは?」『私はさくら。ね、一緒でしょ』「どこが。おんなじなのは『桜』だけじゃねえか」『澪桜はどうしてここへ来たの?荘川桜公園へ』「引っ越してきたんだ」『そう。おうちは?』「町屋(まちや)ってとこ」『荘川の中心ね〜。素敵じゃない』「おねえさんは?どこに住んでるの?」『ここよ。荘川桜だもの』「ふうん」『私も引っ越してきたのよ。65年前に』「どこから?」『あそこ』「え?」そう言っておねえさんが指差したのは、川。ってか、ダム?『そうよ。昔住んでいたとこは、あの水の底』「そうなんだぁ」『澪桜はどうしてひとりでいるの?おかあさんは?』「ママは高山の老人ホームだよ。夜まで帰ってこない。介護福祉士だから」『カイゴフクシシ・・・?澪桜は難しい言葉知ってるのね』「そんなん誰でも知ってるじゃん。知らないのは、おば・・おねえさんだけだし」『さくら』「え?」『さくら、って呼んで』おねえさんはニッコリ微笑んだ。ボクは顔をまっかっかにして黙り込む。屈んでボクの顔を覗き込むおねえさん。桜色の髪の毛がふわっと風に舞った。『じゃあお友だちは?お友だちと遊ばないの?』「友だちなんて・・・いない」『どうして?学校、行ってるんでしょ』「行ってるけど」『学校ってほら、みんな楽しそうに遊んでるじゃない』「みんなはね」『どういうこと?』ボクは荘川桜の根元に座り込む。おねえさんも、ボクの横に座った。って、えっ?着物、汚れちゃうよ、おねえさん。『さくら』「さ、さくら。ねえ、着物に土がついちゃうじゃん」『大丈夫。この着物は汚れないから』「へ?」『それより、”みんなは”楽しそう、ってどういうこと?澪桜は楽しくないの』「だって・・」『話してよ』さくら・・顔、近いって。『学校が嫌いなのかな』「違うよ。ここの学校は、保育園から小学校、中学校までずうっと一緒なんだ」『うん、知...
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    13 分
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