EP. 635『@宇治 、其ノ二 - 抹茶豆腐と鳳凰堂』
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雨の降り始めた宇治を訪れ、宇治川沿いで1840年創業の老舗料理店の二階から川の流れを眺め、源氏物語の「宇治十帖」に思いを巡らせました。宇治は古くから都を離れた人々が集う場所ともされ、その地名も「憂い」に由来するという説があります。そんな人々の不安や悲しみに寄り添うように建つのが平等院鳳凰堂です。平安時代、人々は末法思想により世の終わりへの恐怖を抱いていました。栄華を極めた藤原道長もまた、権力だけでは人々を救えないことを知り、平等院鳳凰堂の建立を通じて新たな平和への願いを託したといわれています。旅の締めくくりには宇治ならではのお茶料理を味わいます。三日かけて作られる抹茶豆腐は、美しい新緑色とやさしい風味が印象的で、宇治の歴史や信仰の世界と重なり合うような深い余韻を残してくれました。
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