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#30 「外資系の方が歯車だと思う」。元Google友人の告白

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「ご両親はどう思ってるの?」就活の最終面接で、そう聞かれ続けたという。2014年にGoogle株式会社へ入社。アジア太平洋エリアのShoppingプロダクトにおけるビジネス推進責任者として成長戦略を牽引した、青野紳三郎さんの父親は、世間的に知られた人だった。上に行けば行くほど、自分じゃないことを聞かれる。このままだと、自分として扱ってもらえない。「内定は全部お断りして」商社も含めて、全部断った。個人が尊重されるだろうと思って、外資に行った。Googleだ。「その考えは全く間違っていた」青野さんは、そう言った。外資は個人をものすごく尊重する。仕事の方は、型にはめる。誰でもできるようにしてね。それをいかに効率よくやるか。「より歯車で言うと、外資系の方が歯車だと思う」「KPIで測れるようなことしか降りてこない」自由で、クリエイティブで、想像力豊かで、最先端。僕は、そう思っていた。違うのか。1日100件のテレアポ1年目は、検索広告の営業だった。1日100件ぐらいテレアポをかけて、日本の中小企業に広告を売る。保険屋さん。ホームページ制作会社。生命保険なら1クリックいくら、、、みたいな話。「当然、Googleはボロ儲けなんだけどさ」もう一つ、Googleショッピングの仕事は楽しかったそうだ。ナイキのランニングシューズと検索すると、上に画像が出てくる、あれだ。在庫を増やす。クリックする人を増やす。価格コムでも楽天でもなく、Googleを使ってもらうにはどうするか。上司はアメリカ人。チームはシンガポール、中国、韓国。当時から、仕事はリモートだった。営業を1.2倍にするよりも、、、あるとき、プロダクトを日本仕様に変えた。ユーザーがクリックしやすくなるように、仕様をいじった。売上が、跳ねた。「どんだけ営業頑張っても、1.2倍とか1.3倍」「仕組みの方が大切じゃん」だったら、仕組みに権限が持てる側がいい。大きい会社の中ではなく、レールを敷く方に回りたい。それで、Googleを辞めた。日本の優秀な若者が、金融、商社、広告代理店、コンサル。仲介する側にばかり行っている。職種への嫌悪感はない、と前置きしたうえで、「行き過ぎじゃね?って思ってる」給料はいいし、仕事ができる人のイメージもある。僕だってそう思う。それでも、と青野さんは言う。短期の利益率ではなく、長期で資産になるものを作る。その流れが、ソフトウェアでは日本にまるでない。だから、作る側に回る。僕が青野さんに惚れたのは、まさにここだった。5割は遺伝子、5割は環境聞いてみた。優秀でも、辞めない人はいる。辞められない人もいる。そりゃそうだ、ブランドが違う。給料が違う。青野さんはなぜ、辞められたのか?リスクを取れる理由を研究したことがある、という答えが返ってきた。「5割は遺伝子、5割は環境なんだって」青野さんは、遺伝子の側だ。家系に、固定給で働いている人がいない。母方も、父方も、中小企業のオーナー。辞めてどんなビジネスやるの?と聞かれる家だった。もう一つが、環境。Googleの同期の男たちは、3年の時点で、半分ぐらいが辞めていた。「辞めるのがかっこいい」間違ってるんだけどね、と付け足しつつ、そういう空気に一定は乗っかった。で、僕はどうなのか僕自身の話をする。5割の遺伝子にも、5割の環境にも、心当たりがない。父親は公務員だし、母親は主婦だ。テレビ局を辞める人も、最近は増えたけど、同世代にはいなかった。それでも、辞めた。周りと同じことをするのが小さい頃から嫌いな性格は、僕にもある、と言われた。たしかに、それはあった。「何にも変わってねえんじゃねえか」青野さんは十何年、ITの世界にいた。好きでやってきた。それでも、本当に必要なものを作れたのか。SaaSの売り文句は、コストが30%削れます。その30%のために、みんなが労力を使う。「端的に言うと、別に何にも変わってねえんじゃねえか」自分がやっていることも含めて、そう思った、と。研究でも、PCとインターネットが出たときは生産性がぐっと伸びて、そこから何十年は変わっていない。「胸張ってIT業界ですって、あんまり言えない自分がいるよね」...
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