『#230 フィナーレはラヴェル『ボレロ』』のカバーアート

#230 フィナーレはラヴェル『ボレロ』

#230 フィナーレはラヴェル『ボレロ』

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概要

2021年8月7日の初回放送から全230回にわたってお送りしてきたこの「フレンチ・クラシック・カフェ」もいよいよ最終回となりました。パーソナリティの中田昌樹さんが最後に選んだのはモーリス・ラヴェルの作品です。


音楽評論家の吉田秀和氏が、ラヴェルの数ある名曲の中からあえて1曲選んだのが、その「壮大さ」と「ノスタルジー(郷愁)」が深く関わっている『ラ・ヴァルス』ですが、中田さんは構造やテンポ設定に、当時の音楽界において極めて革新的な要素が込められているとして、『ボレロ』を選びました。


この作品の最大の特徴は、その圧倒的なシンプルさにあります。この曲はわずか2本の旋律しか持たず、その下で同一のリズムが最初から最後まで執拗に繰り返され、かつ 曲のほとんどがハ長調で書かれており、最後になるまで転調しません。このように同じ調性を突き進むことは当時としては驚くべきことでした。


また、ラヴェルは、音楽が盛り上がるにつれて演奏が加速しがちなところ、「同じテンポでやり通すこと」を強く求めていました。映画『ボレロ 永遠の旋律』でも描写されているように、ラヴェルはこの曲に工場の機械的な音のイメージを重ねていたという記述があり、感情的に速度を上げるのではなく、一定の速度で進む「機械性」が彼の本意だったのかもしれません。


これまで「フレンチ・クラシック・カフェ」を温かく支え、聴き続けてくださったリスナーの皆さまに、心より感謝申し上げます。この番組を通じて、皆さまのフランス音楽への理解が少しでも深まったのであれば、これほど嬉しいことはありません。これからも、素晴らしいフランス音楽が皆さまの日常を彩ることを願っております。本当にありがとうございました。


中田昌樹さんの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Facebook⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠では番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。


【出演】中田昌樹(指揮者)

【演奏】モーリス・ラヴェル作曲『ボレロ』

    レナード・スラットキン/指揮

    フランス国立リヨン管弦楽団/演奏

    イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行

【提供】笹川日仏財団

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