198.夏の養生まとめ編 ― 夏バテを防ぐ「心」のケアと、赤いもの・苦いもの
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今年もシャレにならない暑さが続いていますが、「夏に一番負担がかかる五臓」はどこかご存知ですか・・・?
答えは「心(しん)」です。夏は生き物が最も活発に動く季節であることに加え、大量の汗で血液中の水分が減って血流が悪くなり、さらに心臓というエンジンが生み出す熱を、暑さのせいで冷ましにくくなる――この三重の負担が重なる季節だからです。今回は以前もお伝えした夏の養生を、あらためて「まとめ編」として詳しく解説していきます。
▼今回お話ししていること
・夏に五臓の「心」へ負担がかかる、3つの理由
・真夏と真冬、どちらも血流が悪くなるのはなぜ?
・冷たいものの摂りすぎが「夏バテ」を招く仕組み
・夏の養生その1「一日一回、汗をかく」
・夏の食養生は「赤いもの」と「苦いもの」
・五臓の色と味(心=赤、肝=青、脾=黄・甘味)
まず押さえておきたい養生がふたつ。ひとつは「冷たいものを摂りすぎない」こと。汗をかくと体液は体の表面に集まり、逆にお腹まわりは手薄になります。そこへ冷たい飲み物や食べ物を流し込むと胃腸が冷えて動きが鈍り、夏の後半の食欲不振=いわゆる夏バテにつながっていきます。もうひとつは「一日一回、汗をかく」こと。夏は体に熱がこもりやすく、水分も多く摂りがちなので、余分な熱と水を汗として捨ててあげることが大切だと考えられています。シャワーで済ませずに湯船に浸かる、軽めの運動をするなど、ご自身の体力に合わせて習慣にしてみてください。
食養生のポイントは「赤いもの」と「苦いもの」。五臓の色でいうと、夏の「心」に対応する色は赤で、スイカやトマトが代表選手です(ちなみに肝は青・緑、脾は黄色で、味でいうと甘味にあたります)。一方、夏に合う味は「苦味」。ゴーヤのように、沖縄など暑い地域で親しまれてきた苦い食材には、体にこもった余分な熱を外に出す働きがあるとされています。面白いのは、赤い天然色素には紫外線のダメージを和らげるものが多いといわれること。昔ながらの五行の考え方が、現代的にも説明できてしまうのです。利尿作用の強いスイカは、余分な水を捨てるという意味でもこの季節にぴったりですね。
古の知恵は、やっぱりよくできている――そんな驚きもあわせてお届けします。次回は「夏の後半にこそ使ってほしい漢方薬」をいくつかご紹介する予定です。ぜひ続けてお聴きください。
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