『022.音が導いてくれた異次元のひととき〜フランスで体験した至福のコンサート〜』のカバーアート

022.音が導いてくれた異次元のひととき〜フランスで体験した至福のコンサート〜

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このコンテンツについて

今回は、私がこれまで訪れた数々のコンサートの中でも、特に深く心に刻まれているひとつの体験についてお話ししました。

フランスにある「フィルハーモニー・ド・パリ」で聴いた、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会。その夜に感じた衝撃や感動は、時間が経った今でも鮮明に思い出されます。

フィルハーモニー・ド・パリは、建築家ジャン・ヌーヴェルが手がけた、とても近代的で芸術性の高いホールです。外観の大胆さだけでなく、内装に描かれる美しい曲線のライン、そしてステージを囲むように配置された座席。伝統的なホールとはまったく異なる、「新しい音楽の場」のエネルギーがありました。

さらに私が誇らしい気持ちになったのは、音響設計が日本の“永田音響設計”によるものだったこと。ヨーロッパという音楽文化の中心地で、日本人の技術が世界最高峰の音を支えている。その事実に胸が熱くなりました。

その日は、ベルリン・フィルによるベートーヴェンの交響曲第1番と第3番。コンサートマスターは日本人の樫本大進さんで、気持ちがさらに高まりました。満席のホールに響く割れんばかりの拍手、絶妙なタイミングで湧き起こる「ブラボー」。演奏者と聴衆が一体となったような空気がホール全体を包み込み、音の波に身を委ねながら、私はまるで異次元の世界に連れて行かれるような感覚を味わいました。

音響の素晴らしさも相まって、ホールそのものが生きているかのように揺れ、響き、広がっていく。自分が音に包まれ、守られているような心地よさ。この感覚は、これまでのどのコンサートでも味わったことがなく、人生の中でも一、二を争うほどの感動でした。

そしてこの体験が、私が日本でコンサートを企画するときの大切な「引き出し」のひとつになっていることは間違いありません。現地で触れた空気、響き、そして観客の所作まで。その全てが私の中にポケットのようにしまわれて、日々の原動力になっています。

音楽は場所を超えて広がるものですが、その土地で聴くからこそ感じられる「特別な響き」も確かに存在します。もしみなさんが海外を訪れる機会があれば、現地で開かれているコンサートにぜひ足を運んでみてください。きっと忘れられない体験になると思います。

今回のフランスでの一夜は、私にとって音楽の尊さと、響きが持つ力を改めて教えてくれた特別な時間でした。これからも、こうした体験を自分の中に大切にしまいながら、皆さまへ素敵な音楽を届けていけたらと思います。

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