#019:癌の「標準治療」とは?〜最良の選択肢と、あなた自身のエネルギーを確保するために
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このコンテンツについて
乳がんに限らず、癌の標準治療について、私の個人的な解釈を交えながら深掘りします。
「標準治療」と聞くと、「当たり前」「並」「そこそこ」といった印象があり、違和感を覚える方も少なくありません。しかし言葉の意味するところは、このようなイメージとは異なります。
【標準治療の真の意味】
標準治療とは、現時点で科学的にその効果(有効性)と安全性が証明・確認され、多くの医師が多くの患者に勧めている「最良の治療法」を意味します。専門家が「今、これが一番良い」と判断する治療であり、西洋医学において今できる最良の方法とされています。英語「Standard Treatment」の方が感覚的に受け入れやすいかもしれません。
【標準治療の三本柱】
標準治療は、基本的に以下の3つの方法を組み合わせます。
1).外科的手術: できた癌を切り取ること。メスを使う手術だけでなく、内視鏡を用いたり、癌細胞を焼いたり凍らせたりする手法も含まれます。
2)放射線治療:癌細胞がある場所を狙って放射線を当て、癌細胞をやっつける治療。正常な細胞も傷つけますが、正常細胞の方が治りが早いため、正常細胞へのダメージを抑えつつ癌細胞を攻撃します。
3)薬物療法:いわゆる抗がん剤治療(化学療法)やホルモン療法など。点滴や注射、または経口(飲み薬)のタイプがあります。
【あなたに合っているか?】
これら3点の治療方法は、患者個人の状況に応じて組み合わされます。癌の進行具合(ステージ)やサブタイプ(性質)、患者の体調、年齢、閉経前か後か、妊娠・出産の希望、生活環境、家族構成、介護責任、そして費用(保険適用になるか否か)などによって、最終的には患者が自主的に判断することになります。
標準治療が「多くの患者にとって最良」であっても、「あなたにとって、私にとっての最良の医療」かどうかは分かりません。
癌だと宣告され、様々な不安や恐怖、怒りといった感情が湧き上がることは自然なことです。が、とにかく一度立ち止まり、「自分はどうありたいか、どう生きたいか、どう死にたいか」を考える時間とエネルギーを確保してください。
標準治療を受けるか否かにかかわらず、多くのケースに接してきた医療の専門家、特に信頼できる医師を探してください。専門家のサポート、その知見や知識を借りることは、心の支えとしても欠かせない思います。