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#017:抗がん剤って本当に効くの?有効率って何?

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癌の標準治療である抗がん剤という選択肢を前に、医療の専門家が示す抗がん剤の「有効率」についてお伝えします。

本エピソードで参照するのは、外科医であり現在は作家としても活動されている金丸仁氏の著作です。金丸氏は静岡県藤枝市立総合病院の外科部長として、癌治療や高齢者医療に携わりながら、「よりよく生きるためのサポート」としての緩和ケアを深く追求する医師です。

彼の著述から、抗がん剤の臨床試験で示される「有効率」の実態についてピックアップします。

1. 「効果」の定義: 臨床試験において抗がん剤が「有効」であると判定される基準は、癌が治ること(治癒)ではない。薬を使った群が、使わなかった群よりも効果が表れた場合に有効と判断されるが、その「効果」とは、一定期間後に癌が見えなくなったり、小さく見えたりすることを指す。

2.「有効率」の実態:抗がん剤は一時的に症状を和らげたり、通常の生活を送れるようにするために使われる。比較的抗がん剤がよく効くと言われる乳がんであっても、実際の有効率は30%から50%。つまり半数から7割の人には有効ではないということ。

3. その後の経過:一定期間が過ぎると、再び現れたり、大きくなったりすることは十分にあり得る。

この実態を踏まえ、治療の選択を行う際に、自分が何を最も大切にしたいのかを考えてみてください。自分の決断と、その結果に対する責任は、自分で引き受けるしかありません。時間の許す限り、じっくり自分の内面と向き合ってくださいね。

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