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著作権の時間

著作権の時間

著者: ポトフ(Shinichi Sato)
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このコンテンツについて

音声配信でつきまとう「著作権」の問題を考えるポッドキャストです。
2020年に配信していましたが、Firstoryに移行して再開してます。

ポッドキャストを2005年から配信し、番組内で音楽を紹介していたので、著作権については長い付き合いになります。法律の専門家ではなりませんが、いちポッドキャスターとして紹介しています。

チャイム音:「OtoLogic」(CC BY 4.0)
教室の音:「効果音ラボ」(商用利用無料)

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ポトフ(Shinichi Sato)
教育
エピソード
  • 【9限目】パロディの条件とは
    2025/09/27

    フランスのパロディ法とは、著作権法の中でパロディ(風刺的、ユーモラスな模倣)を特別に例外として認める規定。

    フランス知的財産法典(Code de la propriété intellectuelle)の第L.122-5条1項④では、「パロディ、模作、風刺画」といった行為を著作権の例外として認めています。この規定により、ユーモアや風刺など社会的意義を持つ表現については、原作品の著作者が権利行使を制限される場合があります。

    パロディとして認められるには主に次の3つの条件が必要とされています。
    - ユーモラスな特徴を持っていること。
    - パロディを見た人が「元の著作物」と混同するおそれがないこと。
    - 原作者の正当な利益を不当に害しないこと。

    判例・実例
    例えば「マリアンヌの胸像事件」では、雑誌の表紙にマリアンヌ像をユーモラスに改変した表現が著作権侵害か争われましたが、上記の3基準を満たすため、パロディとして例外が認められました。

    フランスのパロディ規定は、表現の自由という基本的権利と、著作者の権利保護のバランスに重きを置いています。社会批評や風刺、時事解説などに用いられる場合が多いです。

    日本ではパロディに対する直接的な法的例外規定はなく、フランスのような明示的なパロディ容認はありません。



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    7 分
  • 【8限目】著作権の一部は非親告罪
    2025/08/13

    日本の著作権は基本は「親告罪」です。
    【1限目】「著作権と著作隣接権」「親告罪」

    もともと日本の著作権侵害罪は「親告罪」でした。つまり、著作権者(被害者)が警察や検察に「告訴」をしない限り、刑事手続が始まらず、処罰もされません。しかし、2018年(平成30年)12月30日に著作権法が改正され、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)に合わせて「一部の著作権等侵害罪」が非親告罪になりました。

    具体的に非親告罪になるケース
    以下3つの要件すべてを満たす場合、著作権者が告訴しなくても起訴・処罰される「非親告罪」となります。

    1. 対価を得る目的または権利者の利益を害する目的がある
    2. 有償著作物等(有償で公衆に提供されている著作物等)を原作のまま譲渡、公衆送信、またはこれらの目的のため複製すること
    3. 有償著作物等の提供・提示により得ることが見込まれる権利者の利益が不当に害されること


    これにより、たとえば海賊版を販売・ネット配信するような、権利者の利益を直接侵害する商業的な著作権侵害は「非親告罪」となりました。一方、多くの二次創作(同人誌など)はこの要件に当てはまらず、今も親告罪扱いです。

    注意点

    • 全ての著作権侵害が非親告罪になったわけではなく、上記要件を満たす場合に限られます。
    • 一般の”同人誌”などは通常、親告罪として扱われています。
    • 商業的な海賊版販売などが非親告罪の対象です。



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    8 分
  • 【7限目】パロディやオマージュは基本NG
    2025/08/12

    アニメ「ダンダダン」の挿入歌が話題になっていました。
    アニメ「ダンダダン」の“お囃子“に著作権侵害の可能性? Yoshikiさん「先に関係者へ連絡した方がいいみたい」

    これを著作権侵害とするのは、行き過ぎな気もしますが、実際は日本では著作者が訴えたら侵害が認められる可能性があります。
    日本では基本的にパロディやオマージュが認められていないんですよね。残念ながら。

    note:
    https://www.perplexity.ai/page/music-copyright-dispute-h6NmZ39dTaeM4kXxWF3X5w


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    13 分
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