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第59回 「重層支援」って、なぁに?|ゲスト:新開千世(福祉業界の看護師)

第59回 「重層支援」って、なぁに?|ゲスト:新開千世(福祉業界の看護師)

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この音源は、エフエムたちかわ「おうちde医療in立川」第59回は、2026年7月17日(金)16時30分から17時に放送されたものです。今回のテーマは「重層支援」って、なぁに?ゲストには、福祉業界の看護師として活動する新開千世さん、そして新開さんのご家族である旦那さんと娘さんをお迎えしました。「重層支援」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。医療・介護・福祉の現場では少しずつ耳にする機会が増えてきた言葉ですが、一般の方にとっては、まだ少し難しく、距離のある言葉かもしれません。制度上は「重層的支援体制整備事業」と呼ばれることが多く、高齢者、障害のある方、子ども、生活困窮、ひきこもり、孤立、家族関係、住まい、就労、教育など、分野ごとに分かれていた支援を、本人や世帯の状況に応じて横断的につなげていく考え方です。たとえば、ある家庭で高齢の親の介護、子どもの不登校、親の失業、経済的な不安、家族の病気が重なっていたとします。このような場合、「介護の相談はここ」「子どもの相談はここ」「生活費の相談はここ」と窓口が分かれていると、本人や家族はどこから相談すればよいのかわからなくなってしまいます。ひとつの困りごとだけを見ても、本当の課題にはたどり着けないこともあります。重層支援は、そうした複雑で複合的な困りごとを、ひとつの制度やひとつの専門職だけで解決しようとするのではなく、関係する人や機関がつながりながら受け止めていくための考え方です。大切なのは、相談に来た人を「それはうちの担当ではありません」と断るのではなく、まず受け止めること。そして、必要な支援につなぎ、場合によってはつながり続けることです。今回の番組では、福祉業界の看護師として活動する新開千世さんに、現場で感じる“困りごとの重なり”や、医療・福祉・地域の連携の大切さについてお話しいただきます。看護師という仕事は、病気や身体の状態を見るだけではありません。特に福祉の現場では、その人がどのような生活をしているのか、家族との関係はどうか、地域の中で孤立していないか、日々の暮らしにどのような不安があるのかといったことも大切になります。薬を飲めているか、食事がとれているか、安心して眠れているか、相談できる人がいるか。そうした一つひとつの生活の要素が、その人の健康や安心につながっています。また、今回は新開さんお一人ではなく、旦那さんと娘さんも一緒に出演されています。ここが今回の大きな特徴です。重層支援というテーマを、専門職の制度論としてだけではなく、家族や生活者の視点から考えることができます。福祉や看護の仕事は、人を支える仕事です。しかし、人を支える人にも生活があり、家族があり、日常があります。支援者が安心して働き続けるためには、その支援者を支える家族や周囲の理解も大切です。家族の会話の中で福祉の話が出ること、子どもが親の仕事を通じて「人を支える」ということを自然に感じること。それもまた、地域共生社会の土台になっていくのではないでしょうか。番組では、難しい制度用語としての重層支援ではなく、「困っている人をどう受け止めるか」「一人で抱え込まないために、どうつながるか」「家族や地域の中で、どんな支え合いができるか」という身近な視点から話が広がっていきます。重層支援の背景には、現代の困りごとが一つの分野だけでは解決しにくくなっているという現実があります。高齢の親を介護する子ども世代が、自分自身の仕事や子育てにも悩んでいる。障害のある方が、就労や住まい、人間関係にも不安を抱えている。子どもの問題だと思っていたことが、実は家庭全体の孤立や経済的な困難とつながっている。こうしたケースは、決して珍しいものではありません。だからこそ、医療、介護、福祉、教育、就労、地域活動などが分断されず、必要に応じてつながることが求められています。支援する側も、すべてを自分だけで抱えるのではなく、「この人にはどんな支援が必要か」「誰とつながればよいか」「どのように伴走していくか」を考えることが...
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