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第495話『逆境に負けない』-【福岡県にゆかりのあるレジェンド篇】作曲家 古賀政男-

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このコンテンツについて

福岡県に生まれた、昭和を代表する作曲家・ギタリストがいます。 古賀政男(こが・まさお)。 作曲した楽曲は、5000曲とも言われ、『酒は涙か溜息か』『丘を越えて』『影を慕いて』や『東京ラプソディ』など、独特の曲調、旋律はリスペクトを込めて、『古賀メロディ』と呼ばれています。 古賀は、昭和13年から東京、代々木上原に移り住み、その地を音楽村にしようという構想を持っていました。 現在、その遺志は「古賀政男音楽博物館」として結実。 大衆音楽の伝統を守り続けています。 この博物館にはホールもあり、古賀の自宅から一部移築した書斎や日本間が展示されている他、1000曲にも及ぶ彼の楽曲を視聴できるコーナーもあります。 作曲家として大成功を収めた古賀ですが、実は、その人生は苦難の連続でした。 幼い頃、父を亡くし、故郷を追われて朝鮮に渡ったこと。 貧しさや強い喪失感は、後に発表した楽曲に影響を与えています。 さらに、有名になってからも苦労は絶えませんでした。 特に古賀を苦しめたのは、誹謗中傷。 日本図書センター刊『古賀政男 歌はわが友わが心』には、そのときの思いが綴られています。 …心ない批評にたいして、血の気の多い頃の私は、ほんとうに腹がたった。 作品がヒットしても、「なに、あれはマスコミの力さ」と、こともなげに言い放つ人々もいた。 しかし、私は一言も反論や弁解をせずにじっと耐えてきた。 古賀がイチバンに信じたのは、彼が作曲した曲を口ずさんでくれる一般大衆でした。 毎日、汗水たらして働き、嫌な思い、辛い思いをかみしめ、ささやかな幸せを大切にして生きているひとたちに、届く歌。 彼は、歌の力を信じていたのです。 常に聴くひとの心に寄り添い続けたレジェンド・古賀政男が人生でつかんだ、明日へのyes!とは?
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