『拷問を6回受けた男が、なぜリーダー論の古典を書けたのか』のカバーアート

拷問を6回受けた男が、なぜリーダー論の古典を書けたのか

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君主論シリーズ②

「傭兵に頼る国は、いつか必ず滅びる」——外交官として屈辱を味わい続けたマキャヴェッリが辿り着いた確信です。1505年、彼はフィレンツェを説得し、自国民による市民軍づくりに動き出します。自ら農村を歩いて兵を募り、訓練を監督する。1509年には、その市民軍が宿敵ピサを陥落させ、理論の正しさが証明されました。

ここまでは、理想通りでした。

ところが1512年、スペイン軍がフィレンツェ近郊のプラートに迫ったとき、マキャヴェッリの市民軍は崩壊します。プロの傭兵部隊の前に太刀打ちできず、プラートは占領され、凄惨な略奪が起きました。この知らせが届いた瞬間、フィレンツェの政権は倒れ、18年ぶりにメディチ家が復権。マキャヴェッリは書記局を解任されます。14年間積み上げたキャリアが、一日で消えた瞬間です。

理論が正しくても、結果が伴わなければすべてが崩れる——このエピソードでは、マキャヴェッリが信じた仕組みが現場で機能不全を起こすまでの経緯と、その先で彼を待っていたさらに過酷な展開を辿ります。

参考書籍

  • マキアヴェッリ『君主論』河島英昭 訳(岩波文庫、1998年) ISBN 978-4-00-340031-9河島英昭による定番の新訳。本シリーズが底本として参照する原典。岩波書店 公式:⁠https://www.iwanami.co.jp/book/b248711.html⁠
  • 鹿子生浩輝『マキァヴェッリ ――『君主論』をよむ』(岩波新書、2019年) ISBN 978-4-00-431779-1『君主論』を時代背景と原典に即して読み解く入門書。歴史編である本エピソードの副読本に最適。岩波書店 公式:⁠https://www.iwanami.co.jp/book/b452029.html⁠


番組で取り上げた書籍紹介

⁠https://www.valuebooks.jp/shelf-items/folder/84676b46a574170⁠


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