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心にチカラを

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心にチカラを 兵庫県在住  旭 和世 「先進国における子供の幸福度」という調査があるのをご存知でしょうか? 先進国38か国で行われている調査ですが、その中で日本の子供達の現状として驚くべき結果が出ています。 「身体的健康」いわゆる体が元気という面では1位であるのに対し、「精神的健康」心が元気かどうかという面では、38か国中32位という、最下位に近い真逆の結果になっています。要するに体は健康なのに、心が元気ではないという事なんです。 また、日本の10代後半から20代の死因の1位は「自死」という調査結果もあります。 たとえ元気に産まれてきて、住む家、着るもの、食べるものにそれほど不自由のない状況だったとしても、心が幸せではないという、とても切ない現実があるのです。 とある新聞記事では、ベトナムからの留学生が日本の感想をこんな風に語っていました。 「日本に来るまでは、きっと日本人は自分の国に誇りを持ち、幸せに暮らしていると思っていた。しかし実際に来日してみると、日本人はいつも疲れていてあまり笑っていない。いつも何か心配しているように見える。経済的豊かさは幸福につながるとは限らない。日本人の幸福とは何なのか」 海外の人にも、日本人の心は疲れているように見えるのだと思いました。 少し前のことです。娘が学校でいじめにあっているのでは?と思う事がありました。最近元気ないな、学校へ行くのも足取りが重たいな…とは感じていたのですが、ある日たまたま娘のいつもとは違う状況を見かけたのです。考えすぎかな?と思いながらも気になったので、その夜それとなく聞いてみました。 「今日何かあった?」 「え~、べつに…」と娘は言葉を濁し、そのあと小さい声で「私も悪かったかもしれんから…」と言うのです。 「どうしたの?」と聞くと、少しずつ話してくれました。 ずっと仲良しだった友達が最近そっけなくなって、グループの中で仲間外れにされている、という内容でした。 私は「そうだったの。それはしんどかったね。よく言ってくれたね」と答えつつ、娘のそうした状況に遭遇したのは、何か神様からのお知らせなのではないかと思いました。 そしてふと、私が子供の頃、娘と同じような経験をした事を思い出したのです。 その時母は、「もし自分の事を悪く言う人がいたら、その人の後ろ姿を拝ませてもらうんよ。あなたの悪いところを払ってくれていると思ってね」と優しく諭してくれました。 私はこの言葉で、とても心が明るくなりました。悪口を言われるのは辛い事だけど、信仰によってこんな風に前向きに捉える事ができるんだ、信仰を常に中心に置いていれば行き詰まることはないんだと、心にチカラをもらえたのです。 その事を思い出した私は、娘にも自分が母から教わったこの話をしました。そして、「きっとその子には、そうせざるを得ないような、心に背負っているしんどい事があるのかもしれないね」と伝え、相手を恨んだり、正したりしない事に決め、二人で約束をしました。娘も自分の気持ちを分かってもらえる存在が近くにいる事で安心し、少しずつ前に進む元気を取り戻したようでした。 こうして母の教えのお蔭で娘も元気になれた事を母に伝えると、母はこんな話をしてくれました。 「お母さんも若い時、陰口を言われたり、いじめられたりした事があってね。すごく辛くて悔しくて、心のやり場がなくて…。それで、父にその辛い気持ちを話したの。そうしたら父はじっと聞いてくれて、『その人はお前の悪いいんねんを取ってくれる人だから、有り難いと思って後ろ姿を拝ませてもらえ。そして、その人が喜ぶ事をさせてもらったらいい』って言ったの。それでハッとして…。そうやって心を治めたらいいんだって思ったら、だんだんその人への恨みの気持ちがなくなって、心が軽くなった事があってね。それで、その父の言葉を忘れずに大切にしてきたんよ」 天理教には「たんのう」という教えがあります。「おさしづ」という神様のお言葉に、 「成らん中たんのう、治められん処から治めるは、真実誠と言う。前生...
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