『命の現場で見つめる、絆のカタチ』のカバーアート

命の現場で見つめる、絆のカタチ

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命の現場で見つめる、絆のカタチ現役の獣医さんが語る、愛する家族から学べること 「この子はいま、何を考えているんだろう?」「私の看病はこれで合っているのかな……」。 言葉が話せないペットと暮らしていると、不安になることも多いですよね。 やさか動物病院の大石太郎先生は、そんな飼い主さんの不安から「絶対に逃げない」と決めています。 かつて、飼い主さんへの説明が足りずに後悔したり、一緒に傷ついたりした経験があるからこそ、 最期まで一緒に悩み抜く覚悟を持っています。 そんな大石先生が20年の現場で見つめてきた、動物たちが教えてくれる「絆」。 犬は「笑う」し、人間の赤ちゃんと同じくらい賢い 動物には人間のような心がないというのは、大きな勘違いです。 彼らは驚くほど頭が良く、自分の気持ちを伝えています。 •目線でお願いする: 例えば「窓を開けてほしい」とき、犬は「窓」と「飼い主さんの顔」を交互に見て、 目線で人間を動かそうとします。これは人間の赤ちゃんと同じくらいの賢さです。 •うれしいと笑顔になる: 犬(特にゴールデンレトリバーなど)には、人間と一緒に暮らす中で 「口角を上げる筋肉」が発達しました。 入院中、寂しそうにしていた子が、お迎えに来た飼い主さんを見た瞬間にパッと満面の笑みになるのを、 先生は何度も見ています。 家の「気まずい空気」もちゃんと読んでいる 動物たちの観察力は、想像以上です。 なんと、家族の間の「気まずい空気」まで敏感に察知しています。 •夫婦喧嘩が始まると「今は近づかない方がいいな」と別の部屋へ避難する。 •飼い主さんのキャラクターに合わせて、自分のノリを変える。 oあるエピソード: 大阪の賑やかな女性に「あんた、ちゃんとせなあかんで!」と冗談ぽく叱られた猫が、 「ひゃ〜、すみませ〜ん!」と言わんばかりのコミカルなポーズをとって、 その場の空気をなごませたこともありました。 「その時」を待つ命と、猫が見せた最高の愛情 病院では、お互いの強いきずなが起こす「奇跡のような瞬間」が本当によく起こります。 •大好きな人を待つ力:遠くに住む飼い主さんの到着を待つ、今にも息を引き取りそうなワンちゃんがいました。 その子は、飼い主さんが病院に駆けつけた、まさにその瞬間に安心したように旅立ちました。 •猫が見せた愛情:普段は犬ほど感情を表に出さない猫が、お迎えに来た飼い主さんに飛びつき、 顔中をペロペロとなめ続けたこともあります。 怖さや痛みを忘れてしまうほど、飼い主さんに会えた喜びでいっぱいだったのです。 「自分のせいだ」と自分を責めないで 大切なペットが病気になったとき、多くの飼い主さんは「自分の看病が足りなかったからだ」と 自分を責めてしまいます。 しかし、大石先生は「病気になることと、飼い主さんのせいであることは、まったく関係ありません」 と励まします。 病気の多くは、生まれつきの体質や、年齢を重ねたことが原因です。 動物たちが一番つらいのは、大好きな飼い主さんの悲しい顔を見ること。 「飼い主さんが笑顔で、一緒にいて幸せだと感じてくれること」こそが、 動物たちにとって一番の元気の薬になります。 「これからの幸せ」のために、納得のいくお別れを 今の動物医療は進んでいますが、ただ無理に命を長引かせることだけが正解ではありません。 大切なのは、「飼い主さんがちゃんとご飯を食べられて生活が成り立ち、お互いに笑顔でいられること」。 時には、痛みを止めて苦しませずに見送る選択(安楽死)も含めて、お互いが一番納得できる形を、 獣医さんと一緒に考えていくことが大切です。 いつか来るお別れの日に、「この子は一生をしっかり走り抜けたんだ」と感謝できるように、 今からできることがあります。 •日々の何気ない元気な姿を、日記や写真に残しておく。 •今、一緒にいられる時間を、一秒一秒大切に味わう。 彼らは「今、この瞬間」を生きている 昔、頭に大ケガを負った猫が運ばれてきました。 普通なら絶望してしまうような状況なのに、その猫は周りの心配をよそに、 目の前のご飯を...
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