エピソード

  • #124 近況と言い訳/政治的とは/シネマヘブンにて/Jack Johnson
    2026/05/16

    実は4月ごろに録っていたけれど、諸事情により配信できずこのタイミングでの更新。随分時間が空いてしまいましたが、その分話すべきことが沢山。充実のwith handelic会となりました。ところで、最近よく考えるのが、ルーティン的な日常と、所謂「挑戦」と呼ばれる、現状から地続きではない飛躍のための時間とを同時に取ることの難しさ、そして、年齢によるその飛躍への躊躇いについてです。Stella DonnellyやTom Mitchのアルバムを聴いていると、なんか無理な飛躍によってすり減ることの虚しさを感じたりするし、一方でMy New Band Believeを聴くと、野心的な、新たな音楽の地平を切り開こうとする才気に勇気づけられる。自分が、音楽とここまで不可分になった(なってしまった)からこそ、考えるべきこと、考えないで良いこと、がそれぞれ明確に、きっとある。

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    1 時間 14 分
  • #123 近況報告/ケイチがパリピ化/ジンのRecording/芸能人に会う
    2026/01/25

    本編が終わった後に、2人とも話そうと思っていたのに触れそびえていたことに気づきました。Montelimaの楽曲「ワンダーランド」の2026年Handelicバージョンがリリースされたこと!オリジナルバージョンとのハンダさんのテンション感の違いに納得しつつ、新鮮に聴きました。ちょっとだけ僕が思ったことを以下に書きます。ジンの感想が知りたい方はジンに直接聞いてください。


    以前のバージョンでは、ものすごく瑞々しくて、ちょっとだけ危うさを感じる、ひりつくような切実な青年がいて、「一人では寂しすぎる」と歌う。彼自身が辿り着きたい場所を、まるで幽体離脱して「君の行きたい世界」と俯瞰的に自分自身へと問いかけるような、それでいてそんな世界は幻想であると悟っているかのような、明るい曲調の中にある猛烈な切なさや哀しみがあった。どこかへ辿り着かなければならないのかもしれないが、世界は構造的にどこへも辿り着くことができない、ということを無意識下に知っている彼が、本当に大切にすべきものを大切にするのだ、それしかないのだ、という、決意表明のような。

    だからときどき、聴いていて泣く。


    でも今回のバージョンは、もっと清々しくて、この曲の歌詞が持つ意味がそのまま素直に僕たちの心へと入ってくる。キーが下がり、ベースラインは良い意味でより軽やかになり、曲自体のトーンは落ち着き、アルペジオは恐ろしいほどに澄み渡りピュアな響きを湛えている。そしてまるで、過去の彼自身へ伝えるかのように、さらっと、あくまでエモーショナルになりすぎず軽く、「心配ないよ」と歌われる。そこで、年月が明確に流れ去ったことにハッと気づく。ずっと少年のようなハンダさんの中で、色々なことが変わったことに気づく。全てがただ音楽的な心地よさの中に回収され、シンプルになっている。むしろアンサンブル的には少し複雑になっているのだけど、根底に流れる精神性の部分が恐ろしくシンプルになっている。僕たちを含めた後ろの世代への呼びかけのようでもあり、「ワンダーランド」というワードが、未来へ向けた言葉として、最後に歌い放たれる。

    目を黒く塗り、違う世界へ到達してしまいそうなMontelimaのハンダさん、ではない。阿蘇という、人智を超えた美しさの中に佇む、僕らに馴染みのあるハンダさんがそこにいる。ロッキンチェアーにほぼ毎回やってきては最高に笑わせてくれるハンダさんがいる。


    この曲は、メロディーと歌詞がとんでもない普遍性を持っているが故に、聴き手の聴き方や、歌う人や、当人であっても歌う時代によってこんなにも違う顔をみせるのだな、と。OasisのSupersonicをリリース直後に聴いてノエル自身に「この歌詞の意味がよくわかります、私のための曲よ!」的なことを言ったファンがいたらしく、それに対してノエルが、俺自身は歌詞の意味なんか何もわかっていないんだけどな、的なことを言っていて、今回の僕の駄文も、ハンダさんからすれば的外れで何言ってんだ、って感じかもしれませんが、僕が色々考えたことを一応ここに書いておきます。

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    1 時間 6 分
  • #122 今年の3人それぞれのベストソングを振り返る/Handelicとジンのライヴ
    2025/12/23

    今年は何かと激動というか、明確に世の中が、悪い方向、へ向かっていっているのを感じることが多かったような気がします。米価格とか露骨ですが。どうしようもない、あまりに強力な流れの中で僕たちは、風の中を舞う枯葉のように、ただ翻弄されるしかないことがあまりに虚しくなる瞬間もありますが、でも実際は日々なんとなく乗り切っていくだけに過ぎない!と開き直って、そういう大きな流れのことから完全に離脱するのもまた可能かもしれないけど、それはそれでちょっと寂しいし、ああダメな世界だなと思いながらもそこそこ楽しく生きていくしかないということの方に寧ろ、なんとなく安らぎのようなものを見出していたりするのかもしれません。ああ、夢が夢ならそれでも構わない!

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    1 時間 26 分
  • #121 cambelleの1stアルバムについて3人で語った夜
    2025/12/06

    長い時間をかけて作った、新たなバンドの名義での最初のアルバム。いつも気にかけてくれている二人から感想を貰うことはやっぱり凄く特別なことだし、今いるコミュニティにはない視点を持って聴いてくれている部分があったりして、とても嬉しい。

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    1 時間 15 分
  • #120 Oasisのライブを観た僕らが思ったこと Guest: Handelic
    2025/11/09

    ライブを観て、ジンと二人で帰宅して、ハンダさんが合流。一年以上前から心待ちにしていたOasisの来日公演を観た直後の僕たち3人の純粋な感想を収めました。世の中の半端ではない熱狂ぶり(の方向)についてちょっとだけ違和感を覚えつつも、万全な状態で僕らの前に現れたOasisという圧倒的な存在に、ただただ心揺さぶられるしかなかった、といえると思います。彼らのロックを聴いていた数多ある瞬間が、東京ドームの中で無数にクロスオーバーする。特別な時間だったな、と思います。

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    1 時間 29 分
  • #119 Oasis再結成についてHandelicと熱く語る/Cast No Shadow!
    2025/07/28

    今回はただただ一つのアーティストについて語りまくる回。ハンダさんの並々ならぬギャラガー兄弟への視線と、高校時代リアムになりたかったケイチ、段々と再結成ライブを東京ドームで観れることの実感が湧きつつあるジン。シンガロング必至の楽曲を、ジンのYautubeカバーから再発見し新たなものとして受け止めたこと。このポッドキャストのタイトルは、Oasisの楽曲から名付けました。10月の来日公演へ向けて高まっていくロッキンチェアーレギュラー陣の「やっと心置きなく喋れた!」というやつです。

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    1 時間 32 分
  • #118 中島キオさんのコラムと文章について/二人の近況 Guest:中島キオ・Handelic
    2025/07/21

    今このポッドキャストを聴こうとしているかたは、まずキオさんの文章を読んでみてください。https://note.com/kkioo

    本編でもたくさん話していますが、流れるような文章のリズムと、本来そこまで興味がないはずのキオさんという他人の思考に入り込んでいき、キオさんの過去(あるいは今)を追体験する心地よさに、僕は結構衝撃を受けたし、回の内容によっては、救われるような気持ちになったりしました。「仕事」がテーマのやつとかね。

    クールで"文化的"な文体だけど、そういう「文化人」の文章特有の、凄く嫌な自意識(プライドや、見栄の方向での「嘘」)がなくて、ああこの人は誠実にクールなんだなと思える。文章を通した新たな視座の獲得が、僕らの今の生活とあまりにかけ離れた小説家やエッセイストやラッパーではなく、くだらない話もできるし、ここに来てくれるキオさんを通してやってくることの、有り難さ。

    こういうものを、電車でふと読んだ時の、有り難さ。

    そんな、最高のエッセイだと思います。

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    1 時間 9 分
  • #117 Handelicソングスベストをそれぞれ選ぶ/ジンが東京へ来た Guest:Handelic
    2025/06/02

    Handelicの曲をそれぞれで選曲して、今の気分のベストソングス・プレイリストを作って共有してみようという企画。ジンが東京でケイチのバンドメンバーと渋谷で会って話をしたり、別府での大学生活の話もしつつ。ぼちぼち本当にハンダさんがレギュラーになりつつあります。生活拠点の国やリズムが変わっても、変わらず戻ることのできる空間がハンダさんの曲にはあるし、それは僕らの個人的な記憶や匂いと結びついて、心の重要な部分を占めていることが確か。おそらく揺らぐことのないもの。

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    1 時間 4 分