『ボイスドラマ「J〜真夏の夜の夢」』のカバーアート

ボイスドラマ「J〜真夏の夜の夢」

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もし、歴史を動かした科学者が、戦時中の飛騨・久々野村で一人の少女と出会っていたら──。言葉を超えて心が通い合う、戦争と平和を描いたヒダテン!渾身のボイスドラマ【ペルソナ】・J(41歳/CV:日比野正裕)=ジュリアス・ロバート・オッペンハイマー。マンハッタン計画の長。トリニティ実験の爆発による風圧で次元をスリップ。久々野村へ・とめ(3歳/CV:坂田月菜)=高山市久々野で生まれ、久々野で育った少女。母親はとめを産んですぐに亡くなり、父親は1年前に出征して戦死。炭小屋にひとりで暮らす。畑の中に倒れているJを見つけて自分の住む炭小屋へ連れていき匿う。トメ、とはこれ以上女子が生まれないようにという意味でつけられた名前・村人(39歳/CV:山﨑るい)=結というつながりの中でとめを見守る村人【プロローグ:トリニティ実験】◾️SE:激しい雷雨の音『我は死神なり、世界の破壊者なり』◾️SE:小鳥のさえずり(平和なイメージ)◾️激しく咳き込みながらもたばこを吸うJ「(ゴホゴホ)タ、タバコをくれ!」<Shu「Didn't you just have one?」(今吸い終えたばかりだろ)>「いま吸い終えたばかり?そんなこと、君には関係ないだろう」<Shu「I'm worried about you. 」(心配してるんだ)>「なあ、シュウ。我々がこれからしようとしているのは、本当に正しいことなんだろうか?」<Shu「Japan is allied with Hitler, you know.」(日本はナチスの同盟国だぞ)>「ああ。確かにニッポンはナチスドイツの同盟国」<Shu「We are going to end the war, aren't we?」(戦争を終わらるんだろ)>「だが、いくら残虐行為を繰り返しているとはいえ、我々の開発したこの兵器は・・・」◾️SE:カウントダウンの声「Thirty seconds and counting.」私の言葉を遮るように、”ガジェット”のカウントダウンが始まった。”ガジェット”、というのは、爆縮型のプルトニウム原子爆弾。まもなくニッポンへ投下される大量破壊兵器と同じ形の爆弾である。私の名前は、ジュリアス。友人で同僚のシュウイチからは『J』と呼ばれている。理論物理学者で、『トリニティ計画』の最高責任者。プロジェクトは、アインシュタインが大統領に送った手紙から始まった。ナチスより先に核の開発を。アジアで傍若無人な行為を繰り返すニッポンも止めなければ。開発に関わる者の中に、その信念を疑うものなどいなかった。だが、戦争が長期化すると、ナチスの勢力が弱まってくる。そして・・・◾️SE:カウントダウン「Ten、Nine、Eight・・・」1945年5月。ナチスドイツが降伏。ニッポンは空襲ですでに壊滅状態。それでも私は、軍事的使用以外の選択肢はない、と主張した。◾️SE:カウントダウン「Three、Two、One、Now!」〜爆発音・衝撃波ガジェットが炸裂した瞬間。我々は『数千もの太陽が同時に昇るような光』に包まれた。サングラスをしていても、とても目を開けていられない。空気が焼けるように・・・熱い!30秒後に襲ってきたのは、すべてをなぎ倒す超音速の衝撃波。まるで空間そのものを歪めてしまうような・・・いや、違う。実際に空間は歪んでいたのだ。遠のいていく意識。私の目の前は真っ白になっていった・・・【シーン1:大野郡久々野村】◾️SE:ヒグラシの声と小鳥のさえずり(平和なイメージ)う・・う〜ん・・・ハッ!ここは・・・どこだ?砂漠ではない・・・いったい・・どこまで吹き飛ばされたんだ。森・・・・・?トリニティサイトの近くにこんな森があったか?ロスアラモスの麓(ふもと)か?私が横たわっているこの巨木は・・・なんだ?エドゥリス松でもジュニパーでもない。赤みを帯びて、幾重にも剥がれ落ちるような皮・・触れれば驚くほど柔らかく・・そして温かい。顔を上げれば・・・なんだ、この真っ赤な果実は?小さなカップのような形。緑の葉の中で、血のように滴る赤色。なんと不吉な・・・やはり・・・・・なにかおかしい。あの、世界を焼き尽くすような熱線はどこへ行った?肌を焦がす熱さは?いや、それだけじゃない。トリニティサイトの音が、なにもしない。カウントダウンを告げたスピーカーの雑音も、科学者たちの歓声も、...
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