『ツェねずみ』のカバーアート

ツェねずみ

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概要

📖『ツェねずみ』朗読 – 弱さを盾に繰り返される声と、薄暗い天井裏の世界🐭✨

静かに語られる物語の世界へようこそ。今回お届けするのは、宮沢賢治の『ツェねずみ』。

まっくらな天井裏に暮らすツェという名のねずみ。ある日、いたちから金米糖の情報を得て駆けつけますが、そこにはすでに蟻の兵隊が非常線を張っていました。「弱いものをだますなんて」「償ってください」——ツェねずみは、いたちに何度もその言葉を繰り返します。そうして手に入れた金米糖を抱えて、天井裏の巣へと戻っていくのです。

やがてツェねずみは、柱やちりとり、バケツやほうきといった道具たちと交際を始めます。柱が親切心から冬支度を勧めたとき、ちりとりが最中をくれたとき、バケツが洗顔用のソーダをくれたとき——どんなときも、少しでも痛い目にあったり不都合があったりすると、ツェねずみは決まって償いを求めるのです。

道具たちは次々とこりて、ツェねずみを避けるようになります。けれども、ただ一つだけ、まだツェねずみと付き合ったことのない存在がありました。それは針金で編まれたねずみ捕り。人間からは冷たく扱われ、ねずみたちからは警戒されているそのねずみ捕りが、ツェねずみに優しく声をかけます。

繰り返される要求。弱さを盾にする姿。道具たちとの交際。そして最後に待ち受けるねずみ捕りとの出会い。物語は、ツェねずみの行動と、それを取り巻く存在たちの反応を、淡々と、しかし確かに描いていきます。

宮沢賢治が描く、薄暗い天井裏と床下の世界。ツェねずみという一匹のねずみを通して立ち現れるこの物語を、朗読でじっくりとお楽しみください。


#鼠 #兵隊 #動物が主人公

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