なぜ人のいない見慣れた場所は、怖くて懐かしいのか #2-02
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ドラえもんの「独裁スイッチ」で、のび太は気に入らない相手を次々と世界から消し、最後にはやけになって「みんな消えちゃえ」と押してしまいます。誰もいなくなった夕暮れの街を一人で歩くうち、最初の解放感はだんだん謎の胸騒ぎに変わっていく——あの感覚、覚えはありませんか。
深夜のコンビニ、夏祭りの翌朝の公園、閉館後の美術館。人が消えた瞬間だけ、見慣れたはずの場所が急によそよそしく見えてくることがあります。
この感覚には「リミナルスペース(境界の空間)」という名前があり、始まりは1914年、画家ジョルジョ・デ・キリコが26歳で描いた「モンパルナス駅」でした。同じ感覚は2019年、ネット掲示板に投稿された一枚の写真から「バックルーム」という都市伝説を生み、日本発のゲーム「8番出口」にもつながっています。
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