さるのこしかけ
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📖『さるのこしかけ』朗読 – 栗の木のきのこにあらわれた小さな小猿と、不思議な遠出🌰🍄🐒
静かに語られる物語の世界へようこそ。今回お届けするのは、宮沢賢治の『さるのこしかけ』。
夕方、楢夫は裏の大きな栗の木の下へ行きます。幹には白いきのこが三つ。まん中のは大きく、両がわの二つは小さく低い。「ははあ、これがさるのこしかけだ」——こいつへ腰をかけるならずいぶん小さな猿だ、まん中にかけるのは小猿の大将で、両わきは兵隊にちがいない、どんな顔をしているか一ぺん見てやりたいものだ。楢夫がそうひとりごとを言ったその時、きのこの上にひょっこり三疋の小猿があらわれて腰掛けました。まん中のは軍服に勲章を六つばかり提げた、小さな小さな大将なのです。
握りこぶしほどの小猿の大将と、それを見おろす楢夫。手帳を取り出して尋ねてくる生意気な口のききようかと思えば、ふいに足をそろえてぺこりとおじぎ。「いい所へお連れしようと思って」と誘われた楢夫は、栗の木の根もとの四角な入口から、煙突のような幹の中へ入っていきます。電燈の列とはしご段が、ずっと上の方へ細い赤い線のようにのびて——その先で楢夫の目の前にぱっとひらける、ひるまの明るい草原。
時折ちらりと見える、笑いをこらえているような小猿の顔。草のしげみのうしろからきょろきょろのぞく沢山の小猿たちの気配。号令とともにはじまる演習。小さな小さな猿たちにかこまれて、楢夫はいったいどこへ連れて行かれるのか。きのこに腰掛ける三疋の猿という、ふとした空想から立ち現れるこの物語を、朗読でじっくりとお楽しみください。
#少年 #夢 #山男
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