『いのちのパンの働き(ダニエル書2章26節~45節)』のカバーアート

いのちのパンの働き(ダニエル書2章26節~45節)

いのちのパンの働き(ダニエル書2章26節~45節)

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序)いのちのパンと「食診」

・味の感じ方で、自分の身体の状態を知ることを「食診」という。

・同じ神のことば(たましいの食事)を聞いても受け取り方は様々である。ここにも食診の機能が働く。神のことばには自分の「心の思い」を知らせる働きがある。

1)ダニエル書 2 章読解のための予備知識~古代の常識~

・「像(かたち)」はただの芸術作品ではなく何かの「鏡」や「コピー」の機能をもつものと理解されていた。

・時代の変遷を「金、銀、青銅、鉄」という素材の劣化で表現することは古代世界で広く知られていた。

・歴史を物語っているようで、眼前の出来事を理解し、批判する文学形式が存在した。(代表例:ヘシオドス『仕事と日』)

2)ネブカドネツァル王が見た夢とその意味

・王の前に立つ「像」だから、これはネブカドネツァル王の鏡であることは明白であり、足元に弱点があることが見えてくる。

・「人手によらず切り出された石」は隕石の衝突を思わせ、古代人にとっては、神の介入のシンボルだった。

・ダニエルの解説によれば「金の頭」がバビロンで、そこから王国がペルシャ、ギリシャ、ローマと変遷していく未来予知のように読める。しかし、それが意味のすべてなら、王にとって何の意味をもつのか。

・ローマが「鉄と粘土」というのは何の象徴かはっきりしない。天からの石は「イエス様(初臨/再臨)」という解釈もあるが、最後だけ霊的になるのは「ご都合主義的解釈」と批判され得る。

3)ダニエルの解釈に隠されたメッセージ~名料理人ダニエル~

・この夢は歴史の変遷を語っているようで、現状のバビロンの支配を物語っている。歴史の変遷という語りは、地理的広がりにおける支配の劣化の比喩である。首都においては金のようだが、周辺は脆いということ。

・古代人は「頭(顔)」を人格の表現部分と考え、「足」は一番コントロールが難しい(手のようには動かせない)部分と考えていた。

・「この王たちの時代」とは、未来だけでなくネブカドネツァル王の現在も指すことができる表現。(バビロンには地方を治める王が大勢いた。)

結)誰を「頭(かしら)」と仰ぐのか~時代を超える真理~

・人間を頭と仰ぐなら、その頭との距離感で価値の分断が起こる。

・天の神(キリスト)を真に「かしら」と仰ぐとき、そこは天の御国となり、神の在り方をこの地上に映し出す鏡(神のかたち)として機能する。

・ネブカドネツァル王はこの夢を乗り越えようと全身が金の像で対抗しようとする(3 章参照)が NG。強がるのではなく弱さの中に神の力は働く。

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