『wisの与謝野晶子(2)『全訳源氏物語』より「若菜 下」』のカバーアート

wisの与謝野晶子(2)『全訳源氏物語』より「若菜 下」

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wisの与謝野晶子(2)『全訳源氏物語』より「若菜 下」

著者: 紫式部, 与謝野 晶子(訳)
ナレーター: wis(ないとうさちこ)
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概要

【解説】
 蹴鞠の催しから4年の歳月が経ち、源氏は46歳、正妻の女三宮は20歳前後、柏木(衛門督)は栄達し中納言で30歳前後である。冷泉帝が譲位し、今上帝が立って明石の一族は栄える。
 他方、源氏の最愛の妻である紫の上は、自分の立場に悩み出家したい思いを募らせるが、源氏はそれを許さない。やがて物の怪に憑かれ重態となって一時は臨終と告げられたが、必死の祈祷により死の淵から生還する。
 女三宮のことが未だ忘れられない柏木は思い詰め、源氏が紫の上の看病にかかりきりになり六条院を留守にしていた隙を突いて、小侍従の手引きで女三の宮の寝所に忍び込み、思いを遂げてしまう。結果として、女三の宮は柏木の子(後の薫)を身ごもることとなった。
 その後、紫の上の容態が落ち着き源氏が女三の宮の元を訪れた際、偶然にも柏木から女三の宮に宛てた恋文を褥(座布団)の下に見つけてしまう。すべてを知った源氏は、かつて自身が父の妃(藤壺)と密通した罪の報いが我が身に降りかかったのだと悟り、激しい苦悩と絶望に沈んだ。しかし、体裁を守るため事態を公にせず、胸の内に秘める決意をする。
 一方、源氏の冷ややかな態度から事実が露見したことを悟った柏木は、恐れと罪悪感から重い病に伏せってしまった。源氏は自らの老いを悟り、これまで愛した朝顔の君、朧月夜が出家し、最愛の紫の上まで出家をひたすら願うことに孤独と寂寥の思いを抱くのだった。
【底本】与謝野晶子「全訳源氏物語」(角川文庫版中巻)
©2026 響林社 (P)2026 響林社
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