wisの小川洋子 04「薬指の標本」
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ナレーター:
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wis(ないとうさちこ)
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著者:
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小川 洋子
清涼飲料水の工場で働いていたときに事故で薬指の先を失ってしまった「わたし」は、工場を辞め、街に出て探しあてた旧下宿屋を改造した「標本室」で働くことになった。そこは、封じ込めたい思い出にまつわる品々が持ち込まれ、経営者である標本技術者によって「標本」にされ保管される場所であった。きのこ、愛鳥の骨、音楽の楽譜など、あらゆるものが瓶に詰められ、永遠に封じ込められる。
ある日、「わたし」はその標本技術者からに靴をプレゼントされる。お客の一人で長年靴磨きをしている老人は、その靴を一目見て、滅多に見られない素晴らしいものだと激賞したが、一方で、履き続けることは「わたし」にとって良くない結果をもたらすと警告する。 「標本室」の一室で技術者の彼と妖しく密やかな関係を築いていた「わたし」は、それでも靴を履き続ける。
ある日、彼から「標本」にしたいものはないか?と問われた「わたし」は・・・。
この幻想的な作品は、2005年にフランスで映画化されている。原作にはないシーンや設定が付け加えられているが、原作にほぼ忠実なものになっている。主演女優のオルガ・キュリレンコは、2006年のブルックリン国際映画祭で、最優秀女優に選ばれた。
映画のキャッチコピーは、「この靴をはいたまま、彼に封じ込められていたい」であった。
【注】活字盤の活字を朗読する場合、その活字(漢字)が分かるように次のように読んでいますのでご了承下さい。
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