『[5巻] バッテリーV』のカバーアート

[5巻] バッテリーV

(KADOKAWA)

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[5巻] バッテリーV

著者: あさの あつこ
ナレーター: 乃神 亜衣子
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「おれは、おまえの球を捕るためにいるんだ。ずっとそうすると決めたんじゃ」天才スラッガー門脇のいる横手二中との再試合に向け、動きはじめる巧と豪。バッテリーはいまだにぎこちないが、豪との関わりを通じて、巧にも変化が表れつつあって――。横手の幼なじみバッテリーを描いた、短編「THE OTHER BATTERY」収録。(C) Atsuko ASANO/Makiko SATO 2010 大衆小説 現代文学
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シリーズも5巻に差し掛かり、物語の熱量がじわじわと、が、確実に高まってきているのを感じます。
巧と豪の関係性は、まだどこかぎこちなくて、それがむしろリアルで好きなんですよね。
息ぴったりの美しいバッテリーではなく、ぶつかり合いながらも離れられない、そんな不器用な絆がこの作品の核心だと改めて感じさせられました。

今巻で印象的だったのは、巧にわずかながら「変化」が生まれているところです。
天才ゆえに他者を必要としなかった巧が、豪という存在を通じてほんの少しだけ、人間的な温もりの方へ歩み寄っている。それはドラマチックな変化じゃなく、ほとんど気づかないくらい小さな揺らぎなのですが、あさのあつこさんの筆はそこを丁寧に、丁寧に書き上げてくれてる。

門脇というスラッガーの存在感も見逃せません。
天才対天才の構図が生まれつつあるなかで、それぞれの「野球への向き合い方」の違いがくっきりと浮かび上がり、単純な勝負論を超えた深みが出てきています。

収録された短編「THE OTHER BATTERY」も、本編とは異なる視点から「バッテリー」という関係性を照らしていて、読後にじんわりとした余韻が残ります。
本編を読んだ直後に続けて聴くと、感慨がいっそう増すはずです。

乃神亜衣子さんのナレーションは、登場人物の感情の機微を声だけで繊細に表現していて、オーディオブックという形式の良さを存分に引き出しています。
特に巧のセリフの硬質な温度感と、豪の言葉の重さのバランスが絶妙でした。

ぎこちなさの中に宿る、確かな信頼の芽吹き。

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。

野球のことをよく知らなかったけど、こんなに深いものなのかと聴いていて感動した。それにしても中学生とは思えない落ち着き具合。中学3年生なのに大人の、しかもオッサンのような感じもあって、一部これはアオハルのハズでは?と思ってしまった。
でも情景とか、表情とか、こまかなところを想像できる、聴いていてとても楽しい作品です。とくに青波のセリフが可愛くてとても素晴らしい。他にもたくさんの登場人物の個性が十分感じられ、みな生き生きとしている。ナレーションがとても心地よい。
残すところあと1巻。とても楽しみです。

少年たちの心の動きが最高!

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。

Ⅴはこれまでの巻とはテンポも雰囲気も異なる。屈折し、大人びた、瑞垣君が引っ掻き回す。歌で例えると、最後のサビにむけ、転調したCメロの感じだ。これは、クライマックスに向けた土台作りであり、面白さや没入度は下がったかもしれないが、大事な伏線と思って聴いた。そして舞台は整い、最終巻のⅥが本当に楽しみになった。

ナレーターは属性が近しい登場人物が増えると演じ分けが大変。しかし、踏ん張っていて、まだ、何とか行けている。

クライマックスへの伏線

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