『[4巻] バッテリーIV』のカバーアート

[4巻] バッテリーIV

(KADOKAWA)

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[4巻] バッテリーIV

著者: あさの あつこ
ナレーター: 乃神 亜衣子
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「戸村の声がかすれて、低くなる。『永倉、おまえ、やめるか?』身体が震えた。ずっと考えていたことだった……」強豪校・横手との練習試合で敗れた巧。キャッチャーとして球を捕り切れなかった豪は、部活でも巧を避け続ける。同じ頃、中途半端に終わった試合の再開申し入れのため、横手の門脇と瑞垣が新田に現れるが!? 3歳の巧を描いた短編「空を仰いで」収録。(C) Atsuko ASANO/Makiko SATO 2010 大衆小説 現代文学
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横手との試合で何かが崩れて、豪が巧から距離を置き始める——その静かな亀裂がじわじわと心に刺さってきます。
派手な出来事があるわけじゃないのに、何でこんなに息が詰まるんだろうと思いながら聴いていました。

巧というキャラクターは相変わらず手ごわくて、正直「もう少し周りに優しくしてよ」と言いたくなる瞬間が何度もあります。
でもそのたびに、彼の視点から世界を見せられて、「あ、そうか、彼にはこう見えているんだ」と気づかされる。
その繰り返しが、聞き手を引きずり込む仕掛けになっている気がします。

豪の揺れ動きは、今回いちばん聞き応えがありました。
強さと弱さが同居していて、「捕り切れなかった」という事実が彼の内側にどれだけ深く刻まれているか——そのあたりの描写が、静かなのにじんわ~りと重い。

門脇と瑞垣が新田に現れる場面は、嫌な緊張感があってよかったです。
単純な悪役にしていないところが、このシリーズらしいなと思いました。

収録されている短編「空を仰いで」は、本編とは少し違うトーンで、少し息が抜ける感じ。
でもそこに置かれることで、本編で見えていなかった側面がちらっと見えるようで、やさしく着地しました。

ナレーターの乃神亜衣子さんの語りは、感情を押しつけすぎない抑制が心地よくて、あさのあつこさんの文体とよく合っています。

5巻がどこへ向かうのか、楽しみです。

崩れかけた信頼が問いかけるもの。

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。

Ⅲからの新たな登場人物で、Ⅳではさらに物語の深みと広がりをみせた。豪が主の話だったが、彼の苦悩する様から、この物語は巧だけではなく、タイトル通り巧と豪のバッテリーの話であるという原点を思い起こさせる、そんな内容だった。
次の布石も見えてきて、Ⅵまで読了するのがますます楽しみになった。

豪の苦悩・・

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。