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あらすじ・解説

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イスラム主義の気運の高まりを警戒する勢力によって、国民劇場での夕べは流血の惨事と化した。イペキとの未来を望みうるのかどうか悩みつづけるKaも、一連の騒動に巻き込まれ、俳優スナイ・ザイムや“群青”をはじめとする人々の思惑に翻弄されていく。大雪によって外部から切り離された地方都市カルスで、詩人が対峙することになる世界とは。政治と宗教の対立に揺らぐ現代トルコを緻密な構成で描いた世界的ベストセラー。

©KAR by Orhan Pamuk Copyright © 2002 by Iletisim Yayincilik A.S. All rights reserved Japanese audiobook rights arranged with The Wylie Agency (UK) Ltd. (P)2019 Audible, Inc.

雪〔新訳版〕 下に寄せられたリスナーの声

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  • 金子 修
  • 2020/04/18

イスラムのこと垣間見る。

主人公の言い訳がましい理屈。都合のいい記憶。身勝手な恋愛感情…カズオ・イシグロの世界とちょっと近い。
何よりイスラムとトルコというよくわからない世界を垣間見れたのは大収穫。

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  • かねちゃん
  • 2019/10/10

流石ノーベル賞作家!

奥が深い作品だと思いました。

作品中でも謳っていますが、これは政治小説でありながら政治的主張が全くない。完全なニュートラルの立場で、様々な主義主張を描いていると思います。

その描き方が実に見事。

舞台は90年代後半から2千年代初頭、つまりかなり最近ではあるが、少し前のトルコの寂れた貧しい地方都市。ドイツに亡命してた主人公が、この田舎にやってくるところから始まります。彼は数日間の滞在でいろんな事に巻き込まれてしまいます。

語り部は本書の作者という設定で、主人公である詩人のカァが書いたはずの行方不明の詩集を探すため、彼の足跡を追います。

前半はカァの目線で、後半はそのカァが熱烈な恋に落ちた美女の目線で語られます。

政治小説でありながら、恋愛小説でもあります。

そして、どのシーンでも雪が降っています。

聞き終えた感想としては、「お見事!実に面白かった!」です。

勿論、賛否両論あるかと思いますが、私はおすする価値がある作品だと思います。

いろいろと考えをまとめて、もう一度頭から聞き直そう思います。